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プロレスぐらいの気合いを入れて料理する


わが家の料理をつくるとき、優雅な振る舞いでセレブリティにこなすのはかなり難しい。

朝起きる。

頬をたたいて

「今日もやってやる」という気合いを入れる。

料理をつくる気合いだ。

何をそこまで…と突き放してみると可笑しいのだけれど、8〜10人のお腹を満たす量を1人で作るときは格闘モードになる。家族が8〜10人いるわけではないけれど、夫息子娘娘息子わたし、その量が必ずいる。。

昨日の唐揚げはかなりハードな体力がいった。

鶏肉は食材の中で、触ると最も体温を奪う。左手で鶏肉を押さえ、右手で包丁を持つ。しっかり左手で鶏肉を押さえて一口大に切る。

2月の冬場にこの作業をたくさんの鶏肉に続けると、左手の指先がどんどん冷たくなり、全身に冷えがまわる。

冷えと格闘しながら作る。

切ったあと、大量の調味料に漬け込み

片栗粉をまぶして

たくさんの油で揚げていく。

油がもうもうと部屋中にまわるから、換気扇をつけて窓を3方開ける。

寒い。とても寒い。

揚げながら、ボールやまな板を洗う。

洗いながら床やガスコンロまわりをきれいに拭く。


唐揚げを作り終えて、軽く脱力する。じわじわと達成感が満ちてくる。

みんな喜ぶからできる。


今日もがんばったから、横になって黒豆せんべいを食べながらテレビを見る。友だちとお茶しながらゲラゲラ笑う。たまにちょっと高いスイーツを買う。

料理を作るためのエネルギーを満たしていく。

カフェでソイラテを飲む。少しオシャレをして街を歩く。ヨガへ行く。鍼を打ってもらう。

どんどん満たされて

また気合いが入る。

また「今日もやってやる」と頬をたたくだろう。

そして料理をつくるだろう。


今日も共にいてくれて

ありがとう

感謝します



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