揺らぎが投影される夜~射手座満月
6月14日は射手座満月です。
満月に対してうお座の海王星が強いスクエアをかけていて、太陽ー海王星ー月の間に強い葛藤を表すTスクエアが出来上がります。海王星は夢や幻想、幻惑を表しますし、うお座は気持ちの揺れやすさでもあるので、今回の満月では自分の中にある迷い、捨てきれない夢、根拠のない幻想などが現実に投影されるかもしれません。つまり、現実を見ることで、自分のなかにある非現実的な夢のための夢のような、それにより自分の道が揺らがされているという原因が見つかるのだと思います。
海王星のサビアンシンボルは「影響を分割する新月」。「非常に細い三日月が日没時に表れるのを見て、人々はそれぞれ異なった計画とともに前に進むのを知る」。
面白いのが、ちょうどこの葛藤の配置を「調停」する形で土星がいることです。この揺らぎを乗り越えると今後の進む道は強く安定し、目標がはっきりと見えてくるのかもしれません。それは次の時代に沿ったものだと思います。
いっぽうで火星はキロンに、金星はドラゴンヘッドに重なっているのも印象的です。火星とキロンの組み合わせは、怒りにより人を傷つけたり傷つけられたり、ということに注意が必要ですが、それにより、自分の奥底にしまっていた怒りと悲しみに気付けるのかもしれません。
ドラゴンヘッドの位置に来ている金星は、これまで何度もブログでも書いてきましたが、「価値観と経済の変化」を象徴していて、私たちがうれしい、と感じることもまた変わってきている、そのことを現実に見せられるものの中で気付くのだと思います。
何やら少し重たい空気もありますが、いっぽうで水星はホームグラウンドの双子座に帰ってきたところです。その直後に起こる満月で、私たちの左脳の部分と言いますか、物事を判断する力は冴えてきています。「頭では分かっているけど…」ということがいろいろと起こりそうで、その中で感受性や前に進む力が頭に追いつくという感じです。
今回の満月のサビアンシンボルは「家のドアにとまっている青い鳥」。夢に向かってドアを開くようなイメージがあります。叶わぬ夢や、捨てられない幻想に振り回されている現実に気付き、変わりゆく時代を受け入れることで、自分が本当に欲しいものに気付くのかもしれません。古い夢から覚めて、次の新しい夢を見る。今はそのはざまにいます。そして新たな夢や目標に向けて足を下す、そのためのたくさんの結果を受け取る時なのでしょう。
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