土星と天王星の作る世界
ここから年末に向けて、水瓶座の土星が牡牛座の天王星とスクエア(90度)のアスペクトを作り始めます。この配置は今年の2月18日にもできていました、コロナ真っ盛りで経済が停滞していったことは記憶に新しいと思います。ただ、一般庶民の私たちの経済は停滞しても、一部そのはざまで稼ぐ人たちはいましたが。これは世の習いでしょう。
牡牛座は物質や経済的なことを表します。「地」のエネルギーなので実際に目で見て手で触れる、価値観です。そこに天王星という「急激で大きな変化」をもたらす天体が入り、私たちの経済や価値観を大きく変えようとしています。
面白いのは、この配置がまったく入れ替わって1999年にもできていたことです。1999年の7月と11月、牡牛座の土星と水瓶座の天王星がやはりスクエアを作っていました。
1999年といえば、世の中にインターネットが普及し始めた年です。99年にインターネット普及率はそれまでの13.4パーセントから21.4パーセントになったそうです。またブログの黎明期だそうで、つまりインターネットや情報機器が一般の生活に入り始めたわけです。これは静かですがとても大きな革命に近い、いかにも天王星っぽいエネルギーです。この時天王星は水瓶座、つまり目に見えない世界、エネルギーとか電気とか、ハイテクとか情報処理とか、また、「新しいもの」とか宇宙的な力を表す場所です。そこに天王星が入りそこから牡牛座の土星に強い力をかけました。牡牛座は前述しましたが、物質や経済、私たちの日常生活にも強くかかわる場所です。土星は規則や土台、そしてシステムを表します。それを90度の力で大きく方向転換させたわけです。
例えば、お店の在庫管理、会社の会計管理、家庭ではネットショッピングなど、ここから一気に広がります。つまり私たちの日常生活や経済のルールとシステムが変わったわけです、ハイテクによって。
そしてその天王星と土星の位置が今は完全に入れ替わっています。物質の部分に天王星が入って、目に見えない情報のところに土星が入っています。つまりハードウェアの部分で大きな変化があって、それが見えない世界、情報という部分でルール作り土台作りをしていきます。これは例えば私たちの情報がすべて一元化されるとか、マイナンバーに代表される紐づけにつながりそうです。牡牛座の表す物質=人間そして人間の持ち物を管理するシステムを土星が作るのです。
土星と天王星は面白い関係で、私たちは土星が支配する時間のある世界、土星以内の世界で生きていて、天王星はその外側の力が入ってこられるように穴をあけるような存在です。土星と天王星をつなぐ役割も果たす「キロン」がまた面白いですが、これはまた別に書きます。天王星が空けた穴から、海王星や冥王星が銀河系の、私たちにとって未知のものをどんどんと持ち込みます。
いいとか悪いとか、ではなくて、もうこれはそういう方向に進んでいるんだと思って間違いなさそうです。1999年にインターネットが普及し始めた時、その急激な変化の中で大儲けした人はたくさんいるでしょう。今のこの経済的低迷と思われるときにも、大きな変化を逆手に確実に成長したり抜きんでる人たちはいると思います(自分がそれでないのが残念ですが…)。
大儲けするにせよ、必死についていくにせよ、ハイテク、オンライン化は今後避けては通れない道。どうせなら楽しく使っていくのがいいのかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?