木星牡牛座入り

明日5月の17日に木星が牡牛座に入ります。
双子座入りする来年の5月24日まで
約1年間牡牛座に滞在します。

木星はだいたいにおいて星座をまたぐことが少なく、
一つの星座に約1年間とどまります。
うお座と牡羊座の間を行ったり来たりした
この2年間のほうが珍しい感じで、
やはり「終わりとはじまり」が今なんだ、
と感じさせられるような動きでした。

さて、木星が入る牡牛座。
天王星が2019年から滞在中で、
さらにはドラゴンヘッドがいます。
ここに木星が入る瞬間
水瓶座の最初の度数にいる冥王星から
シャープなスクエア、
蟹座の火星からもスクエアのエネルギーを受けて、
いわゆる「T字スクエア」が出来上がります。
強い強いエネルギーが働くアスペクトの上に、
かかわる天体が冥王星。
冥王星は12天体の中で最もパワフルで
「死と再生」のエネルギーを持ちます。
この冥王星が水瓶座入りした
わずか数か月で
AI業界、IT業界に
一気に注目が集まったことからも
絶対的な力が感じられます。

この冥王星と、そして蟹座にいる火星が
ともに牡牛座に入ったばかりの木星に
強い「スクエア」（90度）の
エネルギーをかけてきます。
スクエアの意味するところは「死角」
つまり予想もしなかったところから
エネルギーを受けるということ。
もう一つは「方向転換」。
90度にぶつかるエネルギーは
もはや同じ方向に進むことはできません。
かなり大きな方向転換をすることで
そのエネルギーを
保つことができるのです。

おそらく多くの人が感じていることと
思いますが、
風の時代に入り、
私たちの「豊かさ」が根本的に
変わろうとしています。
地位があることも、
ヒエラルキーで上にいることも、
物をたくさん持っていることも
豊かさの象徴ではなくなり、
むしろ情報を持っている、いや、
「持っている」という言葉がすでに
違うのだけれども、
情報の通りが良い
知的に受け止めることができる、
つまり情報を理解して
利用することができることが
豊かさにつながっていくであろうことは
もうほぼ間違いないでしょうね。
豊かさというよりかは喜びや快感。

それは牡牛座に天王星が入った2019年から
始まっていたのだけれど、
そしてドラゴンヘッドが牡牛座入りした
昨年に「物質」「ある」ということの
危うさが身近になったのだけど。

今回の木星がそこに入っていくことで
私たちの「豊かさ」もまた
その洗礼をうけるのだなと思います。

世の中がこんな風に変わるいっぽうで
私たちが木星から受け取るものは？
木星は「豊かさ」であり「拡大」であり
私たちを満たしてくれる力にもなります。
木星が牡羊座にいたこの１年、
私たちが得たのは「失敗」という財産でした。
これはこちらの記事に書いていますが

『牡羊座の木星は「失敗」という財産を得る』

トライアルアンドエラーで得る
「失敗」は非常に非常に
貴重な財産であり
何かをスタートさせるうえで
重要な基礎となります。
だからこの「失敗という財産」
というのは皮肉でも逆説でもなく、
失敗は成功の母
と同じ原理です。

「勇敢さ」「挑戦」という
牡羊座の木星が「失敗という財産」を
もたらしたのなら
牡牛座の木星はどんな財産を
私たちにくれるのでしょうか？
それはおそらく、
「すでにある」という財産です。
牡牛座は自分に何があるのか
徹底的に追求します。
自分にはこんな才能があった、
こんな感覚があった、
こんな欠点があった。
自分にあるものをすべて把握することは
これまた大きな財産です。
家の床下に財宝が眠っていても
気づかなかったら無いのと同じ。
気づいた時点でその人は大金持ちです。
同じことが私たちという存在の中に起こります。

牡牛座木星時代、
つまりこの１年、
私たちがするべきことは
自分にあるものを
一つ一つ確認していくことです。
大事なことは五感を使うこと。
自分の感覚で
（今の時代、自分の「感覚」を
使うことはとても難しいです）
自分の財産を見つけていくことです。