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乙女座新月~揺れる乙女心

27日に乙女座で新月です。太陽と月が乙女座の4度(数え度数の5度)で重なります。
この時、双子座に長期滞在する火星が新月に対してスクエア(90度)のきついアスペクトをとります。数え度数の5度はチャレンジ精神を表し、そこに行動力の火星が加わることから、新しい目標に向かって実際に行動を起こしていく時とも言えます。ただし、火星はハードアスペクトなので、一筋縄にはいかなくて、すんなりと行動に移すというよりは、何か行動に駆り立てるような強い怒りや、反骨精神など、何らかのスイッチが入る出来事があるでしょう。また、新月の起こる乙女座も、火星のいる双子座もともに「柔軟サイン」という、人の意見や周囲の状況によって立ち位置を変えたくなるエネルギーです。ですので行動を起こすにも火星らしい「これ一筋」というよりは、迷いながら、揺れながら、それでもやらざるを得ない、そう言った状況になることも考えられます。

一方で「固定サイン」と言われる、頑固で一度決めたらなかなか変えようとしない水瓶座、牡牛座、獅子座にそれぞれ土星、天王星、金星が入っていて、これまた「Tスクエア」と呼ばれるハードなエネルギーを生み出しています。めったに変わろうとしない、あるいは長く続いてすでに習慣のようになっている物事が動こうとしている、でも、何者かにとらわれて動くことができない、それは生みの苦しみにも似ていて、生まれる前の陣痛のような痛みかもしれません。

変わろう、変わりたい、でもその変化は大きくて怖い、動くには大切なものをたくさん捨てなくてはならない。そのような中で心が揺れ、でも何かの拍子に突然一歩踏み出すようなイメージです。そして怖くなって引き返し、やっぱりやめて、でもまた突き動かされるように一歩進めてしまう。

次のステージってそんな風にこわごわながらも進んでいくような気がします。気が付いたら虹色に光る世界にいるのではなく、自分自身で迷い、悩み、行ったり来たりしながら、それでも踏み出すのでしょう。

新月のサビアンシンボルは「自然霊や霊の代理者の存在に気付く男」(A PERSON BECOMING AWARE OF NATURE SPIRITS AND NORMALLY UNSEEN SPIRITUAL ENERGIES)。「妖精の夢を見る男」(A man dreaming of fairies)など、見えない存在に気付く、あるいは無意識の世界でそう言う存在とコンタクトをとるような意味が込められています。突発的な出来事によって自分の本当の目的に気付き、それに向けて迷いながらも進んでいくような新月のメッセージです。

今回の新月、日本では7ハウスで対人関係、人との出会いの中で新しいものをスタートさせていきます。オーストラリア東海岸は6ハウス。労働や健康にかかわる環境の中で気づくものがありそうです。

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