11月5日蠍座新月
明後日、5日の日本時間の早朝に蠍座で新月です。私は現在オーストラリアメルボルン在住で、クライアント様はアメリカやイギリスにいらっしゃるのでそれぞれの土地に合わせて新月を観ていたのですが、日本に合わせた時にびっくりしました。今回の新月、日本ではほぼアセンダントの位置で新月が起こり、ディセンダントに天王星が乗っている。そう、今回は牡牛座天王星が絡むかなり強いエネルギーの新月です。
まず、ハウスを無視して世界に共通のエネルギーを見てみましょう。太陽と月が重なる場所のサビアンシンボルは「実験室で研究している発明家」です。蠍座のエネルギーは一点集中型、深堀、地球で言えばマグマに達するまで掘り続けるようなイメージですが、その集中力が最も研ぎ澄まされているのがこの度数とも言えるます。一方でその真正面、つまり新月に対してオポジションの位置に天王星が来るのが今回の新月の大きな特徴。天王星の来る位置のサビアンシンボルは「重い荷物を運ぶポーター」です。牡牛座はマイペースなエネルギーで着実に一つ一つ行動します。これもまたその最たる度数とも言え、ポーターが重くて運ぶのが大変な荷物を一歩一歩確実に落とさぬように運んでいるわけです。この2つのサビアンシンボルからはひたむきさ、努力、集中力、多少の苦労、というキーワードが浮かびます。今回の新月は努力して達成するもの、そのための苦労はいとわないものを目標に掲げると良さそうです。
一方で新月にかかる天王星、という意味で見るとまた別の一面も見えてきます。牡牛座の天王星は価値観を変える、それも急激に、一夜にして変わるようなドラスティックな変更をしていくイメージです。この新月の翌日に水星と金星がそれぞれサインを移り、それまでの風と火の軽くて上に行くエネルギーから、重く、着実に、深く入り込む雰囲気に一気に変わっていく感じです。北半球では冬の到来も近く、少し重みのある気分になっていくのかもしれません。
冒頭に書いたように、日本ではこの新月がアセンダントにほぼ重なっていて、反対側のディセンダントに天王星が乗っています。アセンダントはその人の個性とか肉体を表しますが、国全体で見るとどうでしょう?国の雰囲気が変わるのかな?それもディセンダントという外からきた大変化によって、と思います。国のイメージとか、健全な国を作るためにみんなで努力するということかもしれません。
私のいるオーストラリアの東海岸では新月は12ハウスです。無意識の領域、人の目に見えない部分です。人知れず努力する、すぐに成果はでなくても、いつか必ずそれが実を結ぶことを信じて何かを始める、そんなイメージです。
いずれにしろ、今回は注目の牡牛座天王星が新月にオポジションというかなり強烈な配置ができています。この後、水瓶座の土星と牡牛座の天王星はスクエアを作っていきますし、年末に向けて、経済的にも変化を経験しそうです。
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