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水瓶座の時代へようこそ

2024年の大イベント

1月20日に太陽が水瓶座入りし、そのあとを追いかけるように21日に冥王星の水瓶座入り。2024年は冥王星水瓶座時代の正式な幕開けということで占星術的には大イベントです。冥王星の動きが太陽と連動しているのもとても特徴的です。
ホロスコープを見るうえで太陽は私たちの目指すもの。社会的な動きとしてみる場合は太陽は国や政府を表し、月は民衆を表すともいわれますが、いずれにしろ、太陽は重要な存在です。その太陽と冥王星が連動するのは、ここから本格的に水瓶座のエネルギーが発揮される時だと、はっきりとわかる形で、つまり減少としてあらわれてくるのではないでしょうか。

山羊座に反発する水瓶座

冥王星が水瓶座に入った瞬間のホロスコープを見てみると、もちろん一番特徴的なのは太陽と冥王星が合になっていることです。二つの天体が重なるのは水瓶座のゼロ度。ここは2020年のグレートコンジャンクション、つまり木星と土星が重なった時と同じ場所です。水瓶座ゼロ度というのはピュアな水瓶座のエネルギー、まだ成熟してはいないものの、まじりっけなし、理想にあふれた水瓶座と言えます。水瓶座の特徴の一つには、一つ前の山羊座の否定があります。山羊座と言うと、ヒエラルキー、伝統的なもの、年長者や年月をかけたことを敬うエネルギー。水瓶座はそれらを経験したうえで、そこを壊して次の世界へ行こうとします。ヒエラルキーや時間をかけたものを尊重はするけど必要としない、何なら壊していくことも容易にできる。
新しいものを入れる空間を作るために、水瓶座そしてその守護星である天王星は容赦なく破壊をします。未練がない。
水瓶座のエネルギーのもう一つの特徴は共時性と普遍性。ローカルにこだわる山羊座は「国」「境界」を守ろうとしますが、水瓶座はそこを飛び越えます。もはや私たちを縛っている空間はなく、私たちは自分で空間を選べるようになります。生きる場所を選べるともいえる。国のために、地元のために戦うのではなく、「自分のために」戦うことになります。国も、地方も、所属する団体も、自分を守ってくれる存在ではなくなる。しかし完全な個人主義かと言えばそうではなくて、水瓶座は協力や助け合いを重んじますので、共同体のような横のつながりで協力しようとします。それは「相互」であり、一方的に何か巨大なものに守ってもらう時代は終わりを告げ、自分も何かをする、そして必要なら仲間から援助をもらうのです。

風とは軽さ

忘れてならないのは、水瓶座は「風」のエレメントであり、固定サインということです。風は軽さを表します。軽いのでスピードが速い、そしていろいろな形を持っていて自由に形状を変えます。変化です。水瓶座の時代には変化についていくことがとても大切ですが、同時に風に吹かれてどこかに飛ばされないよう、「自分」という杭をところどころに打ち込んでいくことも大切です。より一層「自分」とのコンタクトが必要になる。本当の自分、世間体に縛られない自分の望みを明確にしていく必要があります。

経済のさらなる変化、アップダウン

現在牡牛座にいる天王星は、冥王星が水瓶座に入ったことで、より力を増し、牡牛座の関連する経済や価値観をさらにドラスティックに変えていくことが予想されます。山羊座の持つヒエラルキー、特にこの2年ほどは、冥王星が山羊座の最終度数を行ったり来たりしたこともあり、富と権力の一極集中が顕著にみられましたが、それは解体されていくと思います。水瓶座も天王星も一極集中とは相容れない。水瓶座は分け合う精神、助け合いの精神が強くありますが、それはあくまでも自分の身を自分で守ったうえでのことです。人を助けられる自分でいることも大切です。

柔軟性

冥王星が水瓶座に入った瞬間のホロスコープでは、月が土星から問題点を突きつけられ、方向転換を迫るようなアスペクトができています。月は私たちの日常生活や感受性などを表します。時代が変わるときには、それ相応の問題が出てくることも、日常生活に変化が出てくることも、当たり前と言えば当たり前ですが、うお座の土星は、その変化をあいまいなままにしておかない、そして変化を柔軟に受け入れることを示唆しているようです。水瓶座は固定サインで柔軟性があるエネルギーとは言い難いです。風のしなやかさをもちながらも、決して譲ろうとしない自分なりのやり方があります。その難しさを乗り越えさせてくれるのが次の星座であるうお座の受容力と柔軟性です。先んじて入っている海王星と土星が、私たちにその力をくれて、また、メッセージとしても送ってくることでしょう。

キロンは羅針盤

山羊座を支配する土星の軌道とその外側を回る天王星の軌道は大きく離れていて、その間には小惑星帯があります。小惑星の一つであるキロンは傷と癒しを表しますが、キロンの軌道はユニークで、土星の軌道の内側から天王星の軌道の外側まで抜けることができます。つまり、これまでの山羊座の世界から、新しい水瓶座の世界へ、キロンの軌道にのることで連れて行ってもらうことができるのです。つまり、水瓶座(天王星)の時代に移行して生き抜くために、キロンは羅針盤になってくれるということです。キロンは心の傷や幼少期に閉じ込めてしまったいわゆるインナーチャイルドとも関係し、心の傷を癒すための旅が、ともすれば方向性を見失ってしまうほどスピードの速い水瓶座の時代に、流されて飛ばされて行き場を失うことなく、しっかりとした羅針盤になってくれるということです。もう一度、自分のキロンを確認してみましょう。何座にいますか?どのハウスにありますか?サビアンシンボルは何ですか?それをつなげると、自分の心の傷が浮かび上がりませんか?それがあなたの羅針盤です。

冥王星水瓶座時代の乗り越え方

まとめると、冥王星水瓶座時代は「変化」「スピード」「自己責任」「共時性」です。変化についていくこと、しかし飛ばされてしまわないように自分としての土台を揺るがせないこと、そしてより高い次元というと語弊がありますが、空間を超えた全体を見る目で自分と周囲を見ることです。先が見えないと思ったら、まずは自分の心の傷を癒すことに集中することで、行き先が示されます。ホロスコープはその地図となり、ヒントをくれる大切な「あなただけの」手引書になってくれます。

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