ホロスコープの上側に天体が多い人、下側に天体が多い人
ホロスコープ全体を観た時に上側に天体が集まる人と、下側に集まる人がいます。もちろん右側と左側で分かれる人もいます。これはハウスへの分布でそんな風に分かれます。上側は南半球、下側は北半球と呼ばれますが、現在南半球のオーストラリアに暮らす私からすると何だか違和感があるので「上」「下」と呼びます。
ハウスは時計にすると9時のところから始まり、反時計回りに1,2,3…となり、一般的には下半分は「プライベートでの学びが多い」上半分は「社会に出てからの学びが多い」と言われます。それはその通りだと思います。
ただ、最近の私の気付きでは、ホロスコープが転生する魂の「今世での計画書」だとすると、もうちょっと言い方が違ってきて。なんとなく上半分に天体が多いと仕事が人生の中心になり、下半分に多い人は家庭が中心になる、というように思いがちなんですが、下半分には2ハウスもあり、自分でビジネスをしている人はけっこう多いです。6ハウスもあるのでバリバリ仕事の鬼、みたいな方も。
上半分に天体が多い人たち、つまり7ハウスから12ハウスに天体が密集している人は、MCを中心に天体が散らばっていることもあって、「社会での活躍」が目だったり、多くの人から知られる存在になる人も多いのですが、実はそう言う人たちはこれまでの人生(つまり過去生)では「人にものを頼めない人」だったのかなと感じます。過去生に関わることはもちろんノード軸(ドラゴンヘッドとテイル)を観ますが、ホロスコープ全体がやはり魂のカルマに基づくものだとすると、天体の散らばりもまたやはりそこに起因すると思うんです。で、社会での学びが多く、社会に出て戦う人っていうのは、ある意味「これは私ではできないのでお願いできませんか?」」と人に「頼む」ことが多くなるし、それができなくてはならない。それが社会だからね。社会って2人いれば社会とはいえ、規模が大きくなるほど分業とか協力とかが必須になってきます。「私一人で全部やるから」という人はどちらかというと10ハウスではなく2ハウスよりでしょう。社会で学ぶってのは「ここはお願いします」と、ある意味頭を下げることを学ぶというか。人を信頼するってことですね。
いっぽうで下半分に天体が多い人は「できな~い、やってー」というところから「いやいや、そう言わずに自分でやってみよう」てことを学ぶことになります。過去生では人に頼むとか命令するとか(!)が割と上手にできていた人たちで、今世では「自分でやる」ってことを学ぶ。6ハウスに天体が多いと会社などの組織に属して働くことも多いのだけど、どちらかというとそこで与えられた仕事を自分がどこまでできるかが勝負になる。「人に頼む」というのは7ハウスから、と思うのです。
私自身、どちらかというと下半分に天体が多い。だから「やってー」というのはとても簡単にできるし、「人に頼めない」という人を見ると不思議でならないです。「できる人に頼んだ方が早いし」とも思ったりします。でもここで大切なのは自分でもできると自分で認めること。人のせいにしないこと。下半分の天体たちが教えてくれるのは自分を信頼することだと思うのです。
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