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土星のうお座入り~混沌とした部屋の大掃除。

満月直後の土星入り

今月7日、土星がうお座に入ります。2020年12月17日に水瓶座入りし、2年3カ月の水瓶座土星期を過ぎて、とうとう12星座の最後のサインうお座に入ります。それも乙女座満月(つまりうお座の太陽と月が向かい合う)の直後という意味深なタイミングです。

土星は無駄をそぎ落とす星

土星は制限する、余計なものをそぎ落としてスリム化する、秩序立てる、そして安定させるというエネルギーです。ここ2年は土星は水瓶座にいましたが、水瓶座はもともと余計なものがなく、秩序を大事にするサインなので、土星とはとても相性が良く、「何かがそぎ落とされる」という感覚は無かったかもしれません。むしろ水瓶座の象徴するITや効率化などに拍車がかかったように感じたのは、水瓶座の支配星はもともと土星だったこととも関係あるでしょう。

うお座は受け入れ、内包する星座

海王星が発見される前、うお座の支配星は木星でした。木星は増やすエネルギー。木星と土星は、木星で野放図に増えすぎたものを今度は次の土星で絞めていく、というバランス関係にあります。木星と相性がいいうお座に土星が入ってくると、ここまで増えてきたもの、特に「こうなったらこうなる」という関係性が明確でなく、ただ存在したり増えたりしてきたものがそぎ落とされていくでしょう。それは例えば経済の仕組みなのかもしれないし、人間関係かもしれないし、教育制度などかもしれません。うお座はすべてを受け入れ、内包するエネルギーですが、そこに明確な秩序はなく、入ってきた土星は混乱しますが、それでも様々な分野で「まあいいか」と認められてきたものがそうでなくなる、という現象は起こってくると思います。
また、現在は海王星を支配星とするうお座ですから、見えない世界、フィーリング、計算できない世界、というものにはメスが入りそうです。水瓶座もある意味見えない世界ですが、それはエネルギーや電気、コンピュータで使われる2進法と言った、「計算できる」ものです。うお座の見えない世界は計算できない。理屈がない。そこに土星がルールや「見える化」や明確化を持ち込みます。スピリチュアルな世界などは大きく変わるかもしれませんね。

前回、土星がうお座入りしたのは1994年でした。そのころ何が起きたか覚えているでしょうか?そう、地下鉄サリン事件です。正確にはこの事件が起きたのは1995年ですが、その前の松本サリン事件と合わせて考えると、1994-1995年、まさに土星がうお座に滞在した時期に起きました。新興宗教への取り締まりが急速に進んだのもこの時です。

人々の居場所としての日本へ

今回、土星がうお座に入った瞬間のホロスコープを見ると、もちろん満月の直後ですから、太陽と月が向かい合っているのが印象的です。また、そこに天王星が強くかかわっています。日本では太陽と土星が同じ「4ハウス」にいて、4ハウスは私たちの居場所、心のよりどころ、地元などを表します。人々が暮らす場所、安心できる場所としての日本が作られるために、まずは問題点が浮上し、それに対処していくことになるでしょう。大切なのは「変化」であり、日本はこの2年間を抜けると少し違った印象の国となるのかもしれません。オーストラリアのメルボルンも同じです。シドニーやブリスベンなど、東海岸の北側は土星が3ハウスで太陽は4ハウス。コミュニケーションのありかた、マスコミや情報発信、教育の在り方などで無駄な部分がなくなり、効率化が進んでいくことが考えられます。

土星は安定を表す天体でもあります。急速に拡大したものは長続きしません。長く安定を保つために、最初に問題点を洗い出し、無駄なものはそぎ落としていくのです。でもそれがあって、その先30年近く続く安定があります。

個人のホロスコープとの関係は?

前述したように、前回の土星うお座入りは1994年。そのころ皆さんには何が起きたでしょうか?少し振り返ってみると、今回の土星が皆さん自身の生活に与える影響も見えてくるのではないでしょうか。私自身はうお座に太陽を持っており、土星が私の太陽に重なったった年に結婚しました。土星は安定、まさに「身を固める」にふさわしい流れだったかもしれません。その後夫が亡くなるまでの10年間、安定していたかどうかは分かりませんが、実に楽しい、太陽期らしい時間を過ごしました。もちろん、ほかの天体の配置は当時とは違うので、同じことが起きるわけではありませんが、1994年前後の出来事を思い出すと土星うお座がご自身のホロスコープとの関係は何となく分かるのではないかと思います。
また、ご自身のホロスコープでうお座のカスプ、つまりうお座で始まるハウス(とその前のハウス)が何かを見ると、土星が断捨離したり掃除をしたりするご自身の部屋がどこなのか、きっと見えてくるでしょう。

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