そこに示されるのは運命なのか?天王星とドラゴンヘッド
少し先の話になりますが、配置を見ていたらちょっとびっくりしたので、夏至図の話の前に8月1日の、天王星とドラゴンヘッドの合について書きたいと思います。
ドラゴンヘッドは場所を表すので「合」という言い方が正しいのかどうか分かりませんが、牡牛座に入っている天王星が、これまた今年いっぱい牡牛座に位置するドラゴンヘッドの場所に重なります。
その重なった瞬間のホロスコープを出すとかなり面白い配置になっています。
まず、ドラゴンヘッドに重なるのは天王星だけではありません。なんと火星も重なっています。火星と天王星が重なるというのはただでさえ少し注意したいアスペクト。火星は戦いの星であり、目標に向けてまっしぐらに進むようなエネルギーですが、これはスイッチがあり、普段は大人しくしているのですが、スイッチが入ると頑張る、戦闘的になる、火が付く、そういう力があります。天王星は急激な変化を表しますから当然のことながら火星に火をつけます。大転換、急に始まる何か、思いもよらない破壊、突然の戦い。そんなイメージがありますが、その重なる位置がドラゴンヘッド。
ドラゴンヘッドはノード軸の両端に当たり、ノースノードがドラゴンヘッド、サウスノードがドラゴンテイルです。月の通り道と太陽の通り道の交点なので、私たちの集合意識が現れる場所と言われます。個人のチャートで観る時はその人の魂の目指すところがヘッド、前世的なものが現れるのがテイルになります。
今は牡牛座にドラゴンヘッドが来ていて、牡牛座が表す「価値観」「自然」「持ち物」などの分野で、集合意識が向かおうとする未来に向けての問題提起がいろいろとなされています。牡牛座にドラゴンヘッドが入ったとたんに始まった経済的なアップダウンは観ての通りです。私たちは今まで与えられてきたものが「当然」ではないことに気付き、価値観を見直し、文字通り「物」の見方が変わってきています。そこにやってくる天王星。
天王星は2019年から牡牛座に来ていて、そこから約7年間かけて上記の経済を含む私たちの価値観を根本から変えようとしています。天王星ですから変えるよりも前にまず破壊します。土台から変えるために壊す、捨てる、という作業はどうしても避けて通ることができません。コロナで私たちの価値観は大きく変わりましたが、今は経済や物質に関しての考え方もだいぶ変わってきているのではないでしょうか。そこにたまっているフラストレーションが火星の怒りという形で現れるのかもしれないし、驚くような行動力として示されるのかもしれません。これはもう少し待ってみないと分からないことですが。
また火星・天王星・ドラゴンヘッドが重なる場所のサビアンシンボルは「大洋から新しい大陸が浮上する」です。このメッセージを聞いて想像することは何でしょう?なんとなく「ムー大陸」とか「アトランティス」とか…、そう、「新しい文明」が頭に浮かぶのは私だけではないはず。次代の切り替わりは新しい文明の始まりでもあります。地殻変動でそれまで海だったところに新しい大陸が現れるのは歴史上は無かったことではないでしょう。当時の人たちの驚きはいかばかりだったか。それを思わせるようなメッセージです。そして、それを予感させるメッセージです。これは天王星の「古いものを壊して新しいものを取り込む」エネルギーとも見事にマッチしています。
同じ時、太陽は牡羊座の木星から強いサポートを受けています。牡羊座は火星と似たエネルギーをもち、ドラゴンヘッドは来年、この牡羊座に入っていきます。ここも気になるところ。
見せられるのは何なのか。そして私たち個人はどんなふうにこのエネルギーを活かせるのか。これからももう少し深堀してみていきたいです。
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