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絶対的な意思に飲み込まれるのか~1月18日蟹座満月

18日の午前9時少し前(日本時間)に蟹座で満月です。蟹座にいる月が、山羊座にいる太陽と向き合いますが、特徴的なのは、この太陽に冥王星がぴったりくっついていることです。冥王星は絶対的な力、そして太陽は目的意識。太陽と冥王星の強烈なタッグの前に、個人の生活や感受性を表す月がまるで立ち尽くしているように見えてしまいます。

進むべき道がある、その意思は絶対。太陽のサビアンシンボルは「大規模な鳥類飼育場」。大きなビジョンとか、スピリチュアル的な視点を表すと言われますが、私のイメージでは究極の集団主義に見えます。同じ方向を向いた鳥たち。山羊座はヒエラルキーや集団の力を表しますが、終わりの方の度数はかなり強力で、人々が一致団結して同じ目標のために協力し合い、社会を良くしようとするような力があります。さらに冥王星の位置は「山の聖堂へとつながる急な階段を昇る巡礼者」。これもまた、一つの目的に向かって進むストイックな姿勢を表します。何やら、強い意志が働くように思えてなりません。

反対の月のサビアンシンボルは「インディアンの女性が、部族に白人の恋人を紹介する」で、まったく新しい文化を取り入れるようなイメージです。地球や社会が一つ確実な方向に向かって進んでいく時に、私たちは何か新しい文化を取り入れていくことになるんでしょう。文化というのは知恵や知識やスタイルと言ってもいいと思います。

今回は牡牛座の天王星が逆行中の水星とはハードなアスペクト、逆行中の金星とはソフトなアスペクトを同時に作っているのも特徴的です。天王星は急な変化や変革を表します。逆行中の天体は私たちの過去や内側に進んでいくエネルギー。過去から積み上げてきた考え方、感受性が大きく変化していくような配置。天王星は翌19日には逆行から順行に移るため、すでに「留」と言う動きを停めているような状態に入り、とても力が強いです。今回の変化はかなり大きいものになると考えられます。

日本もメルボルンも満月は5-11ハウスで起こります。これは「愛する・愛される」エネルギーのラインです。月は「愛する」5ハウスにいて、太陽と冥王星は「愛される」11ハウスにいます。11ハウスは愛される、つまり多くの人が喜ぶことであり集団の利益であり、5ハウスは個人の好きなことで個人の利益とも言えます。集団の利益が個人の好きなことを圧迫するようにも見えます。

山羊座ー蟹座という、より大きな集団を守るー家族を守るラインでの満月に加えて、日本やオーストラリアは5-11ハウスで起こるので、集団の利益に個人が飲み込まれていくようなエネルギーはこの地域ではかなり強まりそうです。

何となく悲観的な読み方をしてしまいましたが、このエネルギーに乗っかりむしろ利用するのが良いと思います。具体的には、変化を受け入れること、新しい文化やスタイルを取り入れること。そして古い価値観と思考パターンを捨てていくことです。月は蟹座にいるのでいつにもまして力があります。大きな流れは変えることができなくても、新しいものを取り入れて心を許せる人たちと心を通わせることで流れに乗り、今まででは考えられなかった景色を見ることができるかもしれません。

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