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演技講師が考える「声に出す前にイメージする」ことの必要性

みなさん、こんにちは!
演技講師のひがくぼかおるです!

わたしはいま、新幹線の中で記事を書いています♪
夏で本格的に人の動きが多くなる前にちょっとした息抜きです。

7月から新しい講座も始まります。
(よみうりカルチャーの講座です!人が集まると嬉しいのですが…)

いままでよりもフリーな時間が減ることもあり
すこしのんびりしつつ、色んなものを観たり聞いたり感じたりして
英気を養ってきたいと思います!たのしみ♪

さて、本日は

「声に出す前にイメージする」ことの必要性について

わたしのレッスンに参加したことのある方は、何度も聞いたことのある話だと思います。
●演じる
●朗読する
●相手に伝わるように話す
全てに必要なことだと考えています。

台本やテキストに書いてある文字をただ読んでしまうと、それは音の羅列にしかなりません。
お互い日本人であれば、基本的には音の羅列で言葉、言葉の連なりで文章を理解することは可能ですが、演劇を観たり、朗読を聴いたりするときに、まして誰かの話を聞いているときに常に頭の中にタイプライターを用意して言葉を打ち込んでいくのは大変ですよね。

まぁ、これはちょっと大げさな言い方ですが(笑)

それに考えて欲しいのです。
観客や聞き手、話しを伝えるべき相手は、あなたの口から出る言葉から何を知りたいのでしょうか?
またあなたは何を伝えたいですか?
音の羅列?文章?それだけじゃないはずですよね。

普段、自分が喋っている時にやっている作業を紐解く

日常の中でわたしたち人間は、色々な方法でコミュニケーションを取っています。
言葉で伝えることもひとつですが、会話をしている相手から得る情報は言葉だけでしょうか?
きっと、喋っている人がどんな気持ちでいるとか、それに対してどう思ってるかとか、ほんとはそんなこと言いたくないとか、とかとか
色んなことがわかると思います。

それは何でわかるのか…
ボディランゲージかもしれないし
空気感かもしれないし
表情かもしれないし
どんな声色で喋っているか、かもしれないし
色んな要素があります。

では、何をどうすると、言葉にたくさんの情報を盛り込むことができるのでしょうか…?

それは、

イメージすることです!

みなさんはこんな経験ありませんか?
テレビでニュースを見ていて「なんのこといってるのかよくわからなかった」とか
ドラマや映画、舞台を見ていて「一生懸命見ないと話の筋が追えない」とか

私はそういう時は喋り手のイメージが少ないのだな、と理解しています。
ここで例えとして、芸術表現ではなくニュースを挙げたことを意外に思う方もいるかも知れませんが、意外でもなんでもありません。

イメージには感情は伴わない(伴わせない)場合もあるからです。
方程式や、モノの仕組みが理解できない人が解説書を音読したところで意味がわからないのと同じように、ちょっとした交通渋滞のニュースであっても、その土地が地図上のどこに位置しているのか、出てくる地名同士の位置関係や時間に対する感覚などイメージができているのとできていないのとでは伝わり方が全然違うのです。
(ニュースの場合は、言葉自体がきちんと聞こえれば自分の頭の中で整理して情報を理解することは可能ですが、理解するまでにかかる時間に差が出ることは確実です。)
※ニュースの場合は主観を交えてはいけないため、もしその土地に思い出があっても感情のイメージは排除する必要があります。

文字に囚われず、あなたの見ている世界を伝える

「あなたのいままでの人生で一番誇れることはなんですか?」
「それはいつですか?」
「そのとき、あなたのまわりにはだれがいましたか?」

この3つの質問をされ、答えようとする時…
◇あなたの脳裏には、まざまざと生々しくその当時の情景が浮かんでいるのではないでしょうか?
◇当時の自分に返って、その時の感覚(胸がいぱいだったり、興奮していたり、飛び跳ねたいほど嬉しかったり)が身体中に沸き起こってはいないでしょうか?
◇あなたのまわりにいる人の表情を思い出し、さらにあなたの内に感情が生まれていないでしょうか?

こういったイメージが先にあって、そこから言葉が生まれてきますよね?

人間は伝える内容の大小に関わらず、ほとんどの場合がイメージをしてから口に出すための言葉を選び取ります。

テキストに書いてあるからといって、その作業を疎かにしてはあなたが伝えたいことのほんの一握りしか伝えられないのです。

あなたが演劇や朗読を通して、また自分の言葉で伝えたいことがあるなら
イメージを強固なものにしてください。
あなたの脳裏にあるイメージが鮮明であればあるほど、言葉に込めようとしなくても、そのイメージに対して抱いている想いは確実に言葉に宿ります。

逆に、そのイメージがしっかりできていないのに「もっとうまく見せたい」とか「ここはこういう言い方をしたい」などと結果の部分だけを追い求めてしまうと中身のない、表面的な表現になってしまいます。

それはとてももったいないこと…!
ほんのちょっとしたことで、どんどんと変化する様子をたくさん見てきました。
何かを伝える時には「イメージをしてから話す」
このことを頭の片隅にいつも置いておいてくださいね。

いつのまにか、意識しなくてもイメージを取りながら言葉に乗せる作業が自然とできるようになってきますよ。

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日常から、五感を動かして
たくさん感動しながら生きることで
イメージする力は強くなっていきます♪

楽しんでいきましょう♪♪
最後までお読みいただきありがとうございます!


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ひがくぼかおる 俳優・講師・セラピスト/自分らしく笑顔で生きるHSS型HSP
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