演劇的な集中力とは
こんにちは、ひがくぼかおるです!
日曜日・月曜日とオンライン演技レッスンに
対面レッスンにと新しい方との出会いもあり
とても楽しい時間を過ごしました!
ちょっとした気付きや発見で
表現が豊かになり
それを実感してもらえて
笑顔が見られるととても嬉しいです(・∀・)
さて、本日は
「演劇的な集中力」
についてのお話
゛集中゛や、゛集中力゛という言葉を聞いて
みなさんはどんなイメージを持っていますか?
まず、ちょっとここで
一般的な意味
を調べてみましょう!
集中…1か所に集めること。また、集まること。「精神を―する」「質問が―する」
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%9B%86%E4%B8%AD/
集中力…ある物事に気持ちや注意を集中させる能力。「集中力を高める」
出典:https://www.weblio.jp/content/%E9%9B%86%E4%B8%AD%E5%8A%9B
どちらも一点に集中するという意味を持っているようですね。
でも、みなさん考えてみてください(・∀・)
お芝居をしている時・・・
1点だけに集中してしまうと
どんなことが起きるでしょう??
〇自分に集中してしまうと・・・
例えば自分に集中するというのは、
「どんな風に台詞を喋ろう」
「次はこの感情にしたいな」
「ここで泣かなくちゃ…」
など、自分の状態ややることにばかり意識がいっている状態です。
想像してみてください。
演技をしてる時にこんなことを考えてたら
その場の空気や、そこにいる他の人の状態を
感じることができそうですか?
自分に集中するというのを言い換えると
「自分に籠る」とも言えます。
ちょっと難しそうですよね(笑)
集中を開く
演技をしている時、ある程度「集中」している状態
であることは必要です。
ですが、先程説明したように1点に集中してしまうと
全体を見ること、感じることができません。
集中を高めた状態の上で、
普段、人間としてやれていることは
やり続けなくてはなりません。
例えば、日常の中の
こんなシーンを思い浮かべてください。
*
スーパーへ買い物に向かおうと歩きながら
夕飯のおかずをどうしようかなーと考えて
〇〇を買おうと頭の中で整理をしつつ
後ろから車が来たことを音と気配で気付き
当たり前のように自然と道の端に避ける
車が通り過ぎたので、
また夕飯のおかずのことを考え始めるが
前に母子が歩いていることに気が付く
子どもが泣いているのを気に掛けつつ
結構ギャン泣きしていてお母さんも困っている様子
どうしようもなく大きな声で一回叱った
「あ!夜は材料を買わずにお惣菜にして楽しちゃお」
なんて思いつつ
道に小さなキーホルダーが落ちていることに気付き
よく見てみると名前が書いてある
「あれ?さっき、前を歩く子どもがこの名前で呼ばれてたような…」
キーホルダーを拾い、小走りで母子に追いつく
キーホルダーを渡してあげると、
子どもに笑顔が戻った
*
普段はおかずのことを考えながらも
色々なことに気付いています。
車の気配に気づけなければ避けられず危ないですし
なんとなーくでも子どもが泣いていることを気に掛けていたので
母親が叱っている声にも意?識が向いていて名前が記憶されている
など
ですが、どうでしょう?
演技をしている時、それだけ周りのことに
意識を向けられていますか?
想像してみてください。
さっきの1シーンで自分が歩きながら
夕飯のおかずについて考えている
もし、この場面で台詞があったら・・・
「生姜焼きもいいなー。だとしたら豚肉と…あ、でも最近野菜不足だからモヤシ炒めにするかぁ」
その台詞を言うことに一生懸命になってしまいませんか?
逆に台詞はなくト書きだけで示されていたとしたら
・車を避ける
・母と子どもを気に掛ける
といった行動をすることに意識が向いて
頭の中で考えているはずの夕飯のおかずは二の次になっていませんか?
考えている<フリ>はしていても実際にちゃんと考えてはいないのでは?
自分のやりたいことばかり、しかも
<結果>だけを考えている
というのが、演技を始めたばかりの時に陥りがちな状態です。
<結果>とは、最終的に出た台詞や行動のこと
でも、その結果が導き出されるまでの過程も大事にしてほしいです。
何かの結果は、次の結果までのプロセスにもなり得ます。
<過程の連続>で演技→シーン→ひとつの作品が出来上がっています。
集中力を開く練習法
対面レッスンで「相手を感じる」という目的で行ったワークが
集中力を開く訓練にもなるなと思ったので紹介します(・∀・)
①椅子を車座に並べ、ひとりずつ椅子の前に立つ
一人だけ監視役を決めて、他の人はワークに参加
②監視役以外は目をつむり、自分のタイミングで椅子に座っていき
全員が座り切ったらゴール!
座った人は目を開けて、その後を見守る
③動き出しが誰かと被ってしまったらやり直し
※ジャッジは監視役がやり、被ったらそれを伝えて
それまでに座っていた人も再び立ち、目をつむってリスタート
これはカウントアップというゲームの
応用・発展形として考えたゲームです。
視覚情報がなくなる分、感覚に意識を集中しやすくなり
しかも自分に籠ってしまうとうまくいかないので
集中が限りなくすべてに近く外側に向いている
でも、転んだりせずに座る・音をたてない
といった最低限の集中は自分にも向いていて
自分の中では自然にそのバランスが取れている状態
演技をする時の理想的な状態にとても近いです。
対面レッスンが難しい方は、こんな方法を試してみてください!
料理をしながら、レッスンで使ったテキストの台詞を喋ってみる
筋トレをしながら~
掃除をしながら~
何か気を付けてやらなければならない作業と
演技を両立させることに慣れてくると
いざ誰かとお芝居をする時にも
自分にばかり意識が向くことが少なくなりますよ!
今日は「演劇的な集中力」のお話でした!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます(・∀・)
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