演技講師が考える「演劇的な集中力」vol.2
こんにちは!
演技講師のひがくぼかおるです(・∀・)
さて、本日は「演劇的な集中力」についてお話する2回目です。
1回目の記事はこちらをご覧ください♪
こんなお話から始めたいと思います。
先日、こちらを観劇しました。
国立能楽堂の5月普及公演「富士松・小袖曽我」
狂言「富士松」には野村萬さんがご出演でした。
野村萬Wikipediaはこちら
現在、齢92歳で現役で舞台に立ち続けている方です。
能舞台の橋掛りから登場しただけで、
その存在感たるや!!
360度、どこから見ても
満ち満ちているエネルギーを感じる
素晴らしい立ち姿!
惚れ惚れとしますね♪
以前、歌舞伎役者をしている
友人・中村春之助さんが出演する
たしか稚児の会と歌舞伎会の
合同公演を観に行った時にも
感じたことがあります。
稚児の会というだけあって
小さな出演者がたくさん(・∀・)
一生懸命舞台に立つ姿を見ると
かわいらしく、それだけで
嬉しくなりますが
その子どもたちのエネルギーも
相当なものでした!
さて本題の
集中力の話
野村萬さんの熟練の立ち姿から感じる
360度、全方位に向けて放たれるエネルギーと
余計な思惑なくただ一生懸命に演じる子どもたちのエネルギー
これには共通のものがあると感じています。
経験の少ない方が演じた場合にありがちなパターン
で、よくあると感じるのは
◆自分の演技プラン
◆台詞の言い方
◆それがうまくいっているかどうか
に意識が集中してしまって
◇その場で起きていることや
◇相手役
◇その環境に対して
意識が向けられていない状態です。
すると、
見ている人の目にはどう映るか…
独りよがりに見えたり
薄っぺらで表面的な演技に見えたり
役としての変化(感情や行動の根源)が見えず
とても残念な状態になってしまいます。
わたしの感覚としては
自分にばかり意識が向いている頭でっかちな演技は
身体の前面だけで演技をしていて
身体の後ろ側はおざなり
もしくは頭だけが働いていて
首から下が生きていない(連動していない)
ように見えます。
集中の仕方・方向を間違えると…
集中することは大事です!
でも、その集中の仕方・方向を間違えると
とてももったいない演技になってしまいます。
主に自分に意識が向いているので
相手が投げてくれるパスをしっかりと受け取れず、
自分の思い込みの解釈で処理をしようとするので
ちぐはぐな芝居になってしまったり
自分自身で変化を起こさないといけなくなるので
さらに自分の内側に集中して
内にこもった演技になってしまいます。
集中を開く
本番はもちろん、稽古の時でも
誰かと芝居をするタイミングになったら
集中を自分ではなく、周りに開くことが必要です。
そのためには事前の準備が重要!
「感情や台詞は自然に出てくる」
と、自信を持てる状態を作っておきましょう。
自分に集中するタイミング
演技の時に、周りに集中するためには
演技が始まる前に自分に集中しておくこと
が必要です。
この作業を役作りと言ってもいいと思います。
もしくはそれ以前の「俳優としてのマインドセット」
と捉えて頂いてもいいと思います。
いずれにしても、自分に集中するのは
ひとりの時間にやる!
誰かと演技をする時には
自分以外に集中を開く!
すると、自分でも意図していない感情が湧き出てきたり
相手や環境に敏感になり、色々なものを受け取ることができます。
相手は相手で、自分から色々なものを受け取るわけですから
どんどん話が展開していきます。
観客は何を見ているのか、何がみたいのか
観客は台詞を一言一句追えるわけではありません。
目に見えない空気や、変化する感情を見ることで
ストーリーや関係性を理解し、それを楽しむのです。
台本に乗っていること以上の何かを
表現し続けること
それが演じるものが
提供できることではないでしょうか(・∀・)
全方位、その役として満ち満ちている状態でいれば
そこに立っているだけでも、そのバックボーンを感じ
見ている人の心を動かすことができるでしょう。
「集中がどこに向いているか」
なんて、考えたことがない方もいるかも知れません。
まずは意識してみることで
感じることができるようになってくると思います。
ぜひ、試してみてくださいね♪
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
集中力の話は、また具体的にどんな作業をしているか
私の場合のお話を書きたいと思うので
よければ参考にしてください♪
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