青函トンネル記念館の体験坑道駅に行ってきた
青函トンネル記念館は本州側と北海道側の2箇所があるのですが、そのうち本州側の記念館では、青函トンネルの竜飛定点と地上を結ぶケーブルカーに乗ることができます。そして、このケーブルカーは鉄道路線として運営されているので、webページ「乗りつぶしオンライン」のリストにも登録されています。
今回は3回目の乗車となります。1回目は定点が「竜飛海底駅」だったころに見学用列車でトンネル側から記念館へ向かい、
2回目は“正攻法(?)”とも言える青函トンネル記念館から往復乗車する展開に。
そして今回はアクセスとなる津軽線の蟹田以北が運休となっているため、乗合タクシーを組み合わせての利用となりました。
ある程度勝手がわかっているというところもあるので、往復乗車を満喫する気持ちで列に並び、ホームへ。
この路線は全区間が単線となる構成で、1台のケーブルカーが片道約7分かけて登り下りするダイヤ。地下での見学時間を含めて約50分の行程が組まれています。利用者が多いときは25分間隔となり、その場合はこのケーブルカーがひっきりなしに往復することになります。
今回乗車したのは14:50発。便名は129便。1日に3往復だけ設定されている3ケタ数字の便なのですが、これらがなぜそういう設定なのかは、よくわからないらしい。
出発時には地下からの吹き抜けを防ぐための扉、風門が開きます。けっこうゆっくり開くシーンがなかなかたまりません。
動き始めはゆっくりですが、ホームを離れることにはそれなりの速度が出ます。トンネルはひたすらまっすぐ、地下の体験坑道駅をめざします。
体験坑道駅に到着すると、利用者は係員とともに通路を移動しながら青函トンネルの建設から完成に至るまでの内容を、実際に工事で用いられた機械や道具を間近に見て学べるようになっています。
時間帯によっては門扉の向こうから列車が通過する音が聞こえることもあります。
地上へ向かう便の時間が近づいてきました。
体験坑道駅のすぐそばには分岐器が設置されていますが、分岐側は曲線部分のレールが途切れている一方で、直線側においては曲線部分のレールが接した状態で固定されているのがわかります。普通の鉄道だとこれでは通行が困難なのですが、ケーブルカーの車輪は車軸の片方に2つのフランジがつき、もう片方にはフランジがない構成になっていることから、通常運行の場合はこれで問題なく通行できるというしくみになっています。
3度目にしていろいろな発見があった青函トンネル記念館のケーブルカー。全区間トンネル内という路線ではありますが、本州最北の鉄道路線としてもなかなか興味深いです。
2024年10月から取り扱い開始となった鉄印帳の地域版(東北・北海道版)も対象となっています。
なお、体験坑道の利用や青函トンネル記念館の見学はチケットの購入が必要ですが、JAF会員であれば割引対象施設となっているので、購入時に会員証を提示するとお得です。
それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。