旅の伴にした本(41)―The JR Hokkaido 北海道への旅

こちらも旅の途上で読むのが楽しみな冊子、その集大成となる著作となります。
北海道新聞社刊「The JR Hokkaido 北海道への旅」The JR Hokkaido 編集部 編。

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JR北海道が発足した1987年4月に創刊となった車内誌「The JR Hokkaido」
。2023年12月号までの間に430号が刊行されている。道内を走る在来線特急列車の座席にセットされていることでおなじみのもので、なかなか読み応えのある話題に触れることができる冊子となっています。

この書籍では巻頭特集記事のうち16本を再掲したものが中心となっていますが、縮小版ながらも見ごたえがあるのは、創刊以来の全表紙が掲載されているところ。北の大地での旅情をさらにかきたてる道内各地の貼り絵を一堂に味わうことができます。

ＪＲ各社ではここ数年の間に発行を取りやめたり、搭載列車の厳選・縮小が続く傾向が強まっていますが、北海道の特急列車は乗車時間がおのずと長くなるという、優等列車ならではの醍醐味があります。風景を楽しむのもいいですが、トンネルが続く区間や日が暮れてからのひとときに、車内で楽しめるものがあるというのはとてもありがたい存在です。

これからも末永く刊行が続くことを願っています。また北の大地に足を運んだ時に、新たな話題が増える期待をじっくりと温めながら。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。