比叡山のケーブルカーはどちらも日本一
先日乗ってきた3本のケーブルカーのうち、比叡山のものが2本。琵琶湖に近い坂本側から登る坂本ケーブルと、叡山電車に乗って八瀬側から登る叡山ケーブル。
どちらのルートもそれぞれに魅力があるのですが、興味深いのは両者ともに「日本一」のタイトルを所持しているところにあります。
坂本ケーブルは営業距離2,025mがケーブルカー路線として日本最長となっており、麓のケーブル坂本駅と上のケーブル延暦寺駅の間を約11分で結びます。途中には2か所の駅(ほうらい丘・もたて山)があり、乗降客がいない場合は通過となります。通常は30分毎の運行ですが、利用客が多い時期は増便される日もあります。
一方、叡山ケーブルはケーブル八瀬駅とケーブル比叡駅との高低差が561mとなっており、これが国内ケーブルカー路線として日本最大となっています。こちらのケーブルカーは両駅を約9分で結びます。平日は30分毎、土休日は15分毎の運行となっています。こちらも多客期には増便される日があります。
今回利用した比叡山フリーパスは両方のケーブルカーが利用できる企画乗車券で、延暦寺の巡拝券もセットになっています。比叡山内のシャトルバスにも乗ることができますが、日時によっては便数にちらばりがあることもあるので、ある程度の余裕を持って動くのがいいでしょう。
参考までに、ケーブル坂本から山頂を経由してケーブル八瀬、叡山電車で出町柳まで抜けた場合の運賃は下記となります(2023年5月現在・大人運賃)。
坂本ケーブル 870円
シャトルバス 250円 (東塔ー比叡山頂間)
叡山ロープウェイ 350円
叡山ケーブル 550円
叡山電車 280円 (出町柳ー八瀬比叡山口間)
計 2,300円
JR湖西線の比叡山坂本駅・京阪石山坂本線の坂本比叡山口駅と坂本ケーブル駅を結ぶ路線バスを利用するとそれぞれ250円・230円が必要となり、これと延暦寺巡拝券の料金を加えると比叡山フリーパスの金額とほぼ同額となります。
延暦寺の参拝はせずにケーブルカーとロープウェイのみを利用するのであれば、それぞれ乗車券を買い求めるか、坂本側もしくは八瀬側のみをエリアに含む企画乗車券を活用する方が割安になります。ただし、東塔ー比叡山頂の間は徒歩で行けなくもないですが、それなりに距離があるので時間と体力との兼ね合いを考慮して旅程を立てましょう。
それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。
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