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中2日で忘れ物が返ってきた話

前にやらかしたのは平成の頃だったので、少なくとも7年以上のインターバルとなりました。

はい、旅の途上で忘れ物をしてしまいました。

気が付いたのは軽井沢からしなの鉄道で小諸に移動している車内。どこで手放したのかはすぐに察しがついて、さきに乗っていた新幹線「あさま」の車内であることも確認できました。
確認できた理由は簡単な話で、投宿先を出てから当該をバッグから出したのは新幹線の車内ただ1か所だけだったから。バッグそのものは何度も開け閉めしていたけれど、それをバッグから出したのはそこ1回だけだったというところでした。

ただ、こういった場面の場合、以下の理由ですぐに動いてもいわゆる拙速のパターンに陥るので、留意が必要です。
その理由としては、
・気づいた場所と忘れた場所の管理者が違う(気づくーしなの鉄道車内、忘れたーJR東日本の新幹線車内)
 →忘れ物に関する会社間の連携は、想像以上に複雑な関係をはらむので無理筋だと考えるほうが自然
・時間がそれほど経過していない(手放す→気づくまで30分ほど経過)
 ※列車を降りた直後である場合は、駅係員に申し出ると指令を通じて探索してもらえる場合もある。ただしこの日は各地で列車の遅延や運休が続発しており、たぶんそれどころではなかった
・忘れ物センターなどでデータが集約されるのは早くて数時間かかる
 乗客の届け出or車内整備時の発見→書類作成→データ集約→現物の保管・移動(暦日単位でルーティンが決まっている)
といったところがあります。

そこであわてずさわがず(乗車券類のように、旅の途上で必ず要るものではなかったので)夕方以降に問い合わせればいいか、と思考を向けて行程を消化していきました。

そして探索を始めたのは帰投後。21時を回っていましたが、現代はありがたいことに忘れ物探索はインターネットのチャットなどで24時間問い合わせが可能となっています。回答を得るには時間を要しますが、むしろそこはどれぐらいかかるのかを推しはかる好機と捉えていました。

今回は長野ゆきの「あさま」だったので、普通に見つかっているのであれば長野駅での保管となるはず。そうでなければいろいろなケースが考えられるので、そこはとりあえず割愛。
今回はJR東日本の「お忘れ物チャット」を利用しました。

JR東日本のお忘れ物チャット
(参考)JR西日本のお忘れ物チャット

チャットを開くと次々と短文の質問が出てくるので、それに従って答えていく。チャットでなく対面であっても基本は同じで、とにかくできる限り具体的に伝えるほうが、探索時に絞り込みが早く進むと考えておくとよいと思います。
今回の場合は記憶が鮮明すぎるレベルだったので、普遍的なところをかいつまんで載せるとこんな情報を提示しています。
・路線ー北陸新幹線
・乗車駅ー高崎
・下車駅ー軽井沢
・なくした場所ー乗車していた「あさま」2号車前方(3号車寄り)のE席(2人がけ座席)
・なくしたものーかなり具体的に提示しました(150字程度)
そして送信を終えて、床につきました。

翌日(2日目)、戦闘(仕事)を終えて帰投してEメールを確認すると当該と思われるものについて情報が提示されました。
保管場所は長野駅。やはり。
受け取りについて確認すると、方法はおおまかに3つ。
・直接取りに赴く
・委任状を用意して、知人に受け取りに行ってもらう
・宅配便などで発送してもらう(送料:実費)
自分の居住地は大阪で、少なくとも数週以内に長野を再訪する予定はない。
そしてJR東日本エリアに居住する知己はたくさんいるけど、長野在住で気がねなく依頼できるレベルの人はいない。となれば3つ目におのずと選択肢は絞られます。
そこで手続きをするにあたり確認すると、

JR東日本のwebページより。Eメールではもう少し詳しく記載してある

お近くのJRの駅……となると地元大阪(JR西日本エリア)の駅でもいけそうね、ということで最寄りにいくつかある駅のうち、あまり混んでいなさそうで、かつ駅員が対応できそうなところ(これが昨今、案外あたりはずれが難しい)にアタリをつけて尋ねることにしました。
確認したのが16時過ぎだったので、行動を起こすのは今のうち、と駅へ立ち寄り。Eメールで届いた問い合わせ番号と身分証明のための運転免許証を用意して申し出てみると、書類作成と確認で10分ほどの手続きにより手配完了。発送は翌日(3日目)になるけど、到着はその次の日(4日目)となる見込みです、となかなかスマートな対応で決着がつきました。

かくして4日目。表題通り、中2日で手元に返ってまいりました。
送料はまあ、手数料と考えればいいかという金額。離島でなくてよかったわ、というほどのものでした。

ともあれ、忘れ物はしないにこしたことはないけれど、対応法がわかっていればできることもいろいろある、というおハナシでした。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。



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