ザイライセンスゴクカタイアイスと車内販売
「鉄道開業150年記念 ファイナル JR東日本パス」(略して「150年記念東日本パス」と書くことにします)の旅の途上でも何度か、このカタイアイスを口にしました。
今回は新幹線内で購入して食べたのが1回、新幹線に乗る前に駅構内で購入したのが1回。そして久しぶりだなあと思ったのが、特別な設備を持っていない“普通の”特急列車の車内で購入して食べたのが1回でした。
そして、その“普通の”特急列車というのが東京・新宿ー松本間などを結ぶ特急「あずさ」。山梨県周辺に縁のある方であれば、走り始めてかれこれ50年以上を誇る、多数派の特急列車のひとつといえると思います。
残念なことに、在来線の特急列車もJR・私鉄を問わず、ここ数年で大きく数を減らしたのが車内販売。駅の放送でも「この列車では車内販売の営業はございません。駅の売店などをご利用ください」といった内容が流されるのが当たり前となってきました。
そのような状況だったからこそ、今回はなおさら買っておきたかったカタイアイス。もちろん、ある程度の時間をおいて美味しくいただきました。
車内販売の有無は調べないとわからないエリアもありますが、JR東日本の場合は関連会社のwebページからメニューをpdfで見ることができます。
https://www.jresc.co.jp/pdf/service/wagon.pdf
JR東海は新幹線「のぞみ」「ひかり」の大部分の列車で車内販売がありますが、時間帯によっては一部の車両のみの巡回となる列車もあります。
JR西日本は関連会社のwebページでメニューを見ることができます。
山陽新幹線では2023年2月末現在で「のぞみ」のみの営業となっており、九州新幹線と直通運転している「みずほ」「さくら」では九州内も含めて車内販売がありません。新大阪や新神戸と博多以南を利用するときは乗車時間も長くなるので、願わくば拡張してほしいと個人的には思うところです。
ちなみに北陸新幹線では「かがやき」「はくたか」の一部列車内で車内販売があります。
3時間以上乗り通す列車であれば、何かしら温かいものや冷たいものがあるとありがたい場面もありそう。それを思うと、昨今の特急列車や新幹線で4時間を超えて乗り通す列車というのはホント少なくなったと思います。
途中で乗り継ぐというパターンも増えてきているとはいえども、その乗り継ぎ時間は結構短いところも多いし、場所によっては買い物ができる店舗や自動販売機すらないというところもあります。
駅ナカの充実とはいえども地域差はありますし、朝早くや夕方を過ぎるとお店そのものが閉まっていたり品物がほとんどなかったりすることも結構あるある。利潤追求が看板の資本主義世界では致し方ないのかもしれませんが、もう少し旅に潤いを持たせたいところではあります。
工夫するのも楽しみではありますが、あると嬉しい要素があると、その工夫もさらに楽しみを膨らませることにつながると思うのです。
ただ、実際にワゴンを押して販売に従事しているスタッフのみなさま。経験者諸氏にうかがうと、これがまたなかなかの激務なのだそう。それを知ってからは、カタイアイス以外にも何かしら買い求めたいものを用意しておいて、うまく巡回してきたら財布の紐を緩めるようになりました。
乗って残そうローカル線。買って残そう車内販売。ですな。
それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。