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旅の伴にした本(16)ー数に強くなる本
先日の御朱印めぐりで行脚する前後で読了した本をご紹介。
永野裕之著「数に強くなる本」です。
背表紙にある表題はもう少し長くて、本来の題名は
東大→JAXA→人気数学塾塾長が書いた数に強くなる本
となります。
表紙にもあるとおり、正解のない時代に答えを導く必須のチカラとして筆者が定義している「数を比べる」「数を作る」「数の意味を知っている」という、これらを一生役立つ3つの武器として取り上げて、数の奥深さ・面白さを提示しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1654997201717-2KJI9EgL8d.jpg?width=1200)
読了して感じたのは、単なる“算数”や“数学”という科目的カテゴリーに「数の世界」を押し込んでしまうと、この話はホント伝わらないなあということでしょうか。
その意味でいうと、さきに話題となった三角関数不要論や、もっと過去の話だと歌詞に出てくる「因数分解をいつも教えてくれたけど恋の答えは見つからないの」とか「サインコサイン何になる」の奥深さすら、“算数”や“数学”なんて勉強のネタでしょ程度にしか捉えられないような社会人を大量生産している現代社会において「勝ち組」になれるヒントが満載であるように示してくれていると捉えることができます。
主題は「有効数字」や「フェルミ推定」を辞書的解釈で「知ってる~」というところに向かうことではありません。これらをまずは自分のものとしてしっかり世界観を構築して、それを自身のインプット・アウトプットにうまく取り込んでいくことで、効率的な計算や資料作成・読解、そして説得力のあるプレゼンテーション、さらにはそれに触れる相手や仲間が”真の”勝ち組として長い付き合いになるのか、その場限りのうたかたのともがらなのかも見えてくるようになります。
フェルミ推定ほど、その話題に触れる人の器の大きさ・深さがうかがい知れる興味深いツールもなかなかないものですぜ。
今回もなかなか楽しい著作に触れることができました。
それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。
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