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北の大地の入場券を求めてー実際の行程4回目(finalー鉄路縦断編)

北の大地の入場券86駅全部行ってみたシリーズ。
4本目のトピックは「実際の行程4回目」です。

残り9枚となった「北の大地の入場券」を求めて
道央をはさんでキタエミナミエ。
今回はクルマは少しだけ。思う存分列車旅を満喫しました!


今回残した9枚は大きく分けて3エリアに分かれる。
稚内・豊富・幌延・音威子府の宗谷本線北部4駅。
道央の札幌・手稲・小樽の3駅。
そして最南端の奥津軽いまべつと、リベンジとなる鹿部。

鹿部がクリアになっていた場合は、奥津軽いまべつを
北東北旅と組み合わせて入手する算段だったのだが、
別の理由もあって結果オーライの展開に。

道央は列車本数が多く、いつでもいけるが残った結果。
宗谷エリアの4駅はフリーパスがなければ、
稚内直接上陸でクルマで回るのもありだけど、
その場合ははっきり言って音威子府がかなり遠い。

そこでそのフリーパスである。
今回利用したのは「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」。

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7月下旬から北海道で実施されたキャンペーンである
「ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン」による
補助金を活用した企画乗車券で、おねだんは12,000円。
これでJR北海道在来線全線と、特急列車自由席が6日間乗り放題。
指定席も4回まで確保することができるというもの。

通年発売の「北海道フリーパス」は7日間有効で指定席6回。
ただしおねだんは27,430円と、その差は歴然。
こちらの旅程だと片道の一部でもとが取れるのだから、
選ばないという選択肢は存在しなかった。

発売日が使用開始日の前日までであることと、
補助金を利用したものであるため予定枚数終了が早まる可能性もあるため、
こちらは前回の釧路上陸時に確保しておいたのであった。
(実際、発売は9月29日分で終了となっている)

それでは、ここからが本題。

9月21日月曜日、道央エリアの天気は晴れ、宗谷エリアは曇り。
新千歳空港から手稲を経由して音威子府を目指し、投宿先は稚内。

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新千歳空港に到着したのが所定の10分早着。ありがたや。
今回は大部分が鉄道の旅となるため、ターミナルビルの地下をめざす。

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目前の快速エアポートは9:54発で、実質2本早い列車に乗れた計算。

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この日のカギは音威子府。窓口取扱時間に間に合うように赴くには
旭川13:35発の特急「サロベツ1号」に乗らなければならない。
この列車に間に合う札幌発の列車は12時発の特急「ライラック15号」。
たとえ2本早い快速に乗ったとしても寄り道できるのは手稲まで。
小樽は案外、札幌から時間がかかるのである。

札幌で普通列車に乗り換えて手稲まで16分。
手稲着は10:57。

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余裕を持って入場券の購入完了。
そしてここで別案件をかかえる乗車券を1枚購入。
離脱は11:10発の普通列車、岩見沢行きにて。
札幌には11:26の到着。
乗り換えかたがた改札口を出て窓口へ向かい、
札幌駅でも入場券を買い求める。
宿題は早く片付けるに限るのだ。

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旭川ゆき特急「ライラック15号」は1時間25分の乗車。
自由席車両は少ないものの、始発駅ゆえ並べば座れる時間帯。
少し早めの昼食に駅そばを啜る。

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旭川では同じホームの向かい側に特急「サロベツ1号」が並ぶ。
乗換時間は10分。自販機コーナーで少しばかり買いものを済ませ、車内へ。
音威子府着は15:24。129.3kmを所要時間1時間49分で結ぶ。

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途中でそこそこの雨が降り出したものの、音威子府到着後ほどなく止む。
入場券を買い求めることもできたので、あとは次の列車待ち。

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音威子府といえば駅そばが有名だが、現在は休業中。
仮に営業していたとしても、15時だと売り切れているケースがほとんど。

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16時前になると、鬼志別ゆきのバスが駅前に着く。
平成初期に廃線となった、天北線のルートをなぞる路線だ。
こちらの路線もご多分に漏れず、利用者減で運営が厳しい状況らしい。

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バスが発車してほどなく、普通列車が到着。
この列車で到着すれば、ギリギリ窓口取扱時間(16:10まで)に間に合う。
発車は17:05。上手い具合に向かい合わせ固定の座席を確保。
大きなテーブルがあるのを活かして、パソコンを開く。

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幌延町に入ったあたりであたりは夜。
幌延駅に着いたのが18:36で、所定は5分の停車。
何人かの乗客が駅舎の写真でも撮りに行くのか、
そそくさと跨線橋を目指す。
こちらは翌朝再訪するので、そのまま車内で待機。

ところが5分経っても信号は停止現示のまま。
ほどなくして放送が流れ、対向列車が鹿と衝突して遅延と。
15分ほど遅れて出発。目的地の南稚内駅にもそのまま遅れて到着。

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投宿先に着いたのは20時半を回った頃だった。

明けて9月22日火曜日。
天候は北海道全域を見てもしかたがないので省略。
この日は稚内から幌延、豊富の両駅に寄り、一気に新函館北斗を目指す。
一気に、とはいっても豊富から700kmほどあり、
全区間で特急列車を乗り継いで9時間ほどかかる。

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今回は豊富から旭川までは普通列車と快速列車の乗り継ぎなので
さらに時間はかかる旅となる。

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稚内駅には6:20頃到着。
窓口取扱時間もその頃からなので、どうということはない。
難なく入場券の購入完了。
特急「サロベツ2号」の自由席に身体をうずめる。
車掌氏にはフリーきっぷを見せて「幌延まで」と告げる。
幌延駅には7:32の到着。

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実はもう1つの立ち寄り駅である豊富駅は、
稚内から見て幌延より手前にある。
スルーせずに来たから順序よく回ることができればもちろんよいが、
そうでないのは言うまでもなく、窓口取扱時間と列車の問題。

豊富駅は9時からの取扱で、それ以降に駅に到着する最も早い列車が
上り・下りともに11時過ぎまでないのだ。
そしてこの両列車をやりすごすと、特急の上下が正午と14時前。
事実上、列車で訪れるとなればこの2択となる。

では今回は幌延から豊富までどうやって移動するか。
答えはこちら。

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沿岸バスを使う。
留萌から羽幌を経由して、日本海岸をひた走る路線バス。
このバスの一部が幌延からさらに北、豊富までつながっているのだ。

そして朝の豊富駅ゆきだけ運賃が異なるのは、
これ以外の系統は途中の深地層研究センターで路線が区切られており、
運賃の精算が途中で必要となるための取扱なのだとか。

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バスが来るまで充分時間がある。
駅前の看板を見ると、宗谷本線の各駅の場所と合わせて、
その駅のイラストが添えられているのがある意味リアル。

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例えば下沼駅はこうなっているが、
どういうことかは現地で確認してほしい。

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バスは乗客2~3人といったところ。
今日は祝日。経路上にある高校も休み。

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豊富駅には所定の9:08に到着。
まずは目的場所の豊富町観光情報センターに立ち寄る。
駅に隣接しているが、列車からだと2~3分はみておきたい。

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さて、列車が来るのは11:16頃。
先着する稚内ゆきも11:13まで来ない。
約2時間の待ち合わせ。

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街中を散策したり、列車内で口にする昼食や飲みものを買い求めたり
掲示してあるポスターを見たりしながら時間を過ごす。

駅前には旧型荷物車が置かれており、これはこれで趣がある。

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そしてお待ちかね、列車がやって来た。

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首尾よく窓側に席を確保。
乗りはこんな感じ。

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この列車で名寄まで3時間ちょっと、すぐに快速に乗り換えて
旭川まではさらに1時間半ほどで15:55着の予定。

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名寄では同じホームの向かい側の列車に乗り換え。
2年前の乗継も同じような展開となっている。
(2年前は音威子府から乗っている)

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名寄を出て数分、進行方向左側にキマロキが見える。

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旭川では5分乗り換えだというのにホームが違う。
幌延で確保しておいた指定席券があるので、
急ぐのは座席のためでなく、単に時間の問題。

往路は自由席だったのにこちらはなぜ指定席?
しかも乗り遅れる可能性もあるのに。
その答えは別の記事にて。

札幌着は所定の17:25。
次の列車となる特急「北斗22号」は18:10発。
そこで買物がてら駅周辺をそぞろ歩く。

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バスターミナルもさすが最大級。路線バスの時刻表だけで20種ある。
実際には他社のものもあるので、さらに種類は増える。

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登別あたりまではパソコンでガサゴソしていたが、
作業の目途がついたので片付けて、あとはまったり過ごす。
新函館北斗駅に到着したのは所定の21:39。

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新幹線はまだ新青森ゆきがあるけれど、今日はここまで。
部屋に入ったのは22時過ぎでした。

明けて9月23日水曜日。連休が明けて平日。
道南の天気は曇り、ところによって雨も降る模様。

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最終日はエリアが2つにまたがるので、地図も分けて掲載。
まずは奥津軽いまべつを攻略。

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新函館北斗から新幹線で46分。入場券を購入して来た道を戻る。
これで朝のひとときを費やすという、端からみたら「?」な行程。
けどもこれがベターなのだから、しかたがないところ。

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奥津軽いまべつまではえきネットの「トクだ値20」を使う。
もっと早く旅程を確保してれば割引率の高いきっぷもあるが、
これも今回の流れであれば、やはりベターな選択なのだ。

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朝イチの「はやぶさ」はJR北海道の新幹線、H5系が入る。
わずか4本しかないうえに、通常ダイヤだと2本だけが走る。
しかも青函トンネルを通る列車はわずかでしかない。
早い話、レアな列車だといえるのかもしれない。

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貨物列車も走る区間を抜けて、奥津軽いまべつに到着。
折り返しまで50分弱。駅前に降り立つと駐車場ができていた。

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開業してしばらくは道の駅ぐらいしかなかったが、
現在は駅レンタカーもあり、津軽半島での機動力は大幅に向上した。

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奥津軽いまべつ駅の「北の大地の入場券」は4枚綴り。
裏面の構成の都合なのだが、これでも1枚(1セット)200円なのだ。

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戻りのきっぷは訳あって、このようなオーダーに。
これで意外と割高にはならないという、このエリアならではの不思議。

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新函館北斗駅に戻ってきたのは8:58。
駅レンタカーは9:30から予約しているが、早めに行くにこしたことはない。
フリーきっぷを提示して、格安でクルマを借りることができる。
目的地の道の駅へは40分ほどの道程。

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道の駅しかべ間歇泉公園へは10時頃の到着。
着いたときには雨が降っていたが、買いものを済ませて出てくると止んだ。

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昼食は函館駅周辺でと決めていたので、予定通り乗り捨て返却。
函館駅には11:15頃の到着となった。

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あとは函館12:15発の特急「北斗11号」と快速「エアポート」を乗り継いで
小樽へ向かい、新千歳空港まで戻れば空の人となるだけ。
残っている入場券は「1」である。

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入線していた列車の番号はあらま、ゾロ目ですがな。
こういうのを見つけるのも、列車旅の楽しさの一つかも。

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函館からは天気こそいまいちなものの、快調に噴火湾沿いを走る。
千歳線に入り、新札幌で腰を上げてホームに降り立つ。

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千歳線の特急列車と快速「エアポート」は、
札幌駅だと違うホームになりやすいのだが、
新札幌は確実に同じホームになる。
山陽新幹線の新大阪と新神戸の関係と同じようなものだ。

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小樽には17時前に到着。入場券も問題なく入手完了。
これで全部揃いました♪

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空港へも問題なく戻ることができて、ミッション完了。
4回にわたるレポート、ご高覧いただきありがとうございました!

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函館駅は記念にもう1枚、追加で買いました。
なので写真には10枚分がおさまっています。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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