区民のための路線バスー大阪シティバス79号系統
先日利用した大阪シティバスの運行経路がなかなかパンチの効いたものだったので、載せておきます。
西九条-桜島三を結ぶ大阪シティバス79号系統。すべての区間が此花区内に収まる系統です。
今回利用した79号系統はJR桜島線(ゆめ咲線)に並行するような経路を通るような構成になっていますが、実際に西九条・安治川口・桜島の3駅は駅前に停留所があり、残る1つのユニバーサル・シティ駅も桜島二丁目東停留所とそんなに離れてはいません。
それだけで話を終わらせるとJRのライバル路線や補完系統のような印象になってしまいますが、上記画像の系統図を見ると、どうやら単なる並行系統ではないことに気がつきます。
大半の系統は千鳥橋から此花区役所まで直進して、間にある停留所は四貫島二丁目のみ。この停留所の前には商店街の入口が南北にあり、日中はそれなりの人出で賑わっています。大阪駅前と此花区を結ぶ幹線級の56号系統と59号系統、西九条と舞洲とを結ぶ81号系統が平日日中で合わせて1時間あたり6~8本通る区間となります。
一方で79号系統は上記の区間を避けるように千鳥橋から南側へ経路を曲げ、梅香と春日出南を経由して此花区役所から北港通に復帰する経路を通ります。この経路は住宅地の中に入りこむため速度は余り出せず、区間によっては乗用車とすれ違うのがやっとというところもあります。
千鳥橋ー此花区役所間の標準所要時間は9分。かなり長めで、北港通を直進する系統は2~3分で通り抜けることを思うと、相当な大回りをしているように感じるかと思います。
さてその実体は。
所要時間の半分は後述のgoogle mapのスクショの通り、国道43号線の側道の往来によるものでありました。
高架道路の側道を本返し縫いするかのようなルートをたどるようになっている理由がしっかり2つございました。
1つは春日出南二丁目の停留所が周辺地域の住民の利便に配慮したものであること、もう1つは当地がJR桜島線を越えた南側にあり、この踏切を通るために高架道路の下を4度くぐるルートしかないことが挙げられます。
北港通まではそれなりの距離があり、六軒家川を越えて西九条駅をめざすにしてもかなりの距離があるところに春日出南の区域があるため、春日出南二丁目や梅香三の停留所から区役所や西九条まで直接アクセスできるというのは、クルマや自転車を利用するのが難しい立場にあれば、なかなかありがたい交通手段であるといえそうです。
1時間に1本の運行ではありますが、地元での必要性を感じることができる系統でありました。
ちなみに他系統との接続ですが、西九条側だと千鳥橋停留所の1つ東側になる此花朝日橋、区役所側だと此花区役所停留所の1つ西側になる春日出が便利です。伝法や酉島方面へ抜ける場合は此花区役所停留所での乗り継ぎとなりますが、交差点の横断をともなうので乗り継ぎ時間は余裕を見ておくことが必要となります。
運行経路や乗り継ぎの詳細は、大阪シティバスのwebページなどでご確認ください。
それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。