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天王寺&あべの橋で乗り換える

さて、今回は「乗り換える」をお題として、
初回は天王寺・大阪阿部野橋駅を取り上げます。

JR大阪環状線・大和路線・阪和線のジャンクション、天王寺駅。
そのJRの駅をアルファベットのL字型に挟み込む感じで、
北西側にOsaka Metro谷町線が南北方向に、
南側にOsaka Metro御堂筋線が東西方向に天王寺駅を形成しています。
そして御堂筋線の南側にはあべのハルカスがそびえ立ち、
その1階部分にあるのが近鉄南大阪線の大阪阿部野橋駅。
あべのハルカスの西側には阪堺電車の天王寺駅前停留所があります。

天王寺sq

平面でこれらの駅を並べてみた場合、谷町線の天王寺駅だけが
少し北西側に離れた位置に所在しており、
JR天王寺駅をはさむような感じで
御堂筋線につながるようになっています。
JR天王寺駅と御堂筋線天王寺駅、近鉄大阪阿部野橋駅は
互いに隣接しており、御堂筋線の直上にある地下通路や
歩道橋を介して移動ができます。
そしてその通路は阪堺電車の天王寺駅前停留所にもつながっています。

駅の長さは路面電車である天王寺駅前停留所を除いて
それぞれ約200~300mあると考えます。
御堂筋線が10両編成で約180m、JRが最大9両編成で約180m。
近鉄が最大8両編成で約170mありますが、JRと近鉄は頭端式、
つまり櫛の歯のようなかたちの駅になっているため、
駅構内はその分だけ大きくなります。
谷町線は6両編成(約110m)ですが、駅と駅をつなぐ通路が
長いことを念頭に置いておきます。

上下の移動についてはJR天王寺駅のイメージが少し造りにくいです。
JR天王寺駅は阪和線の普通や区間快速が発着する1番のりばから
8・9番のりばが地上で、大阪環状線や大和路線、
関空・紀州路快速や特急「くろしお」「はるか」が発着する
11番のりばから18番のりばが道路よりも下を走っています。
改札口は2か所ありますが、どちらも道路と同じ高さにあるため、
地下鉄に乗り換えるには、一度地平に上がって改札を通り、
再び地下に降りる必要があります。
近鉄や阪堺電車については歩道橋を通るか、地下通路を通るかして
乗り換えが可能です。
近鉄とJRについては東側の改札口を利用すれば、
横断歩道を介して乗換できますが、
近鉄の改札口が地下にあるため、ホームからホームで見た場合は
結局、上下移動が生じます。

乗り換えで歩く距離はJR・御堂筋線・近鉄・阪堺の相互間が
短く見積もって100~150m。
上下移動は少なくとも3フロア分は生じるイメージとなりますので、
要領よく歩けば3~4分でも乗り換えは可能ですが、
ラッシュ時や不慣れな人であれば
5~6分はみておいた方がよいかと思います。
少し離れた場所にある谷町線については、
谷町線とJRの間でもそれなりに距離があり、
地下と地平との間で4分はみておきたいイメージ。
谷町線と御堂筋線は改札内で乗換できますが、
通路をかなり歩く構造になっているので
想定より1本あとの電車に乗るイメージで予定を組むと
よいかもしれません。

御堂筋線と谷町線・JR大阪環状線は
いずれも大阪梅田と天王寺・あべの橋を結ぶ路線なのですが、
どの路線を選ぶかは「梅田のどこから乗るか・どこへ行きたいか」で
決まります。
運賃で見ればJRが安く、運転頻度で見れば
御堂筋線も谷町線も捨てがたい。

ちなみに四天王寺や通天閣へは、谷町線の天王寺駅からだと
案外近かったりします。
近鉄大阪阿部野橋駅から天王寺区エリアへ向かう場合は、あべのハルカス前から発車する近鉄バス(近鉄上本町ゆき)を使うという手も裏技的ではありますが、100円で利用できるので選択肢に入れてもよいでしょう。

最後に、天王寺・あべの橋エリアからは大阪シティバスの各系統と、伊丹空港・関西空港へのリムジンバス、近鉄バスと大阪バスの長距離高速バスも発着していますが、大阪シティバスののりばは方面によっていろいろな場所に停留所があるので、余裕を持って停留所に向かうようにして下さい。

では次回の投稿まで、ごきげんよう。

2020-06-15(mon)/たまなび倶楽部主宰

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