旅先見聞録(人孔蓋編)
北の大地の入場券86駅全部行ってみたシリーズ。
10本目のトピックは現地で目にした人孔蓋、
つまりマンホールの蓋についてまとめてみました。
ここ数年でよく話題に上がるようになってきたマンホールの蓋。
全国各地で様々なデザインのものが路上で見られるようになったことと、
観光案内所や土木関係の事務所などで入手できるマンホールカードの
存在も関係しているかと思います。
北海道にも多彩なデザインの蓋がたくさんありまして、
ここではそのうちのいくつかをご紹介したいと思います。
まずは、国道などを歩くとどこでも見つかるものから。
旧道庁をデザインしたもので、地域によって担当部署の名称が異なります。
ごく一部ですが、下の写真のようにカラーのものもあります。
次はデザインマンホールが出回る前から存在するもの。
豊浦町のものは中心部に「豊浦」と入っている、シンプルなもの。
音威子府村で見つけた雨水用の蓋はフォントに味があります。
開墾が早かった地域ではこのような右書き形のものもあります。
これは小型のもので、ハンドホールとも呼ばれています。
こちらはいわゆるカラーマンホール。
まずは路上にはまっているものからドバッと。
苫小牧市のとまチョップ蓋。苫小牧市のデザイン蓋は何種類かあります。
新冠町の蓋はレコードがデザインされています。
町内に100万枚のレコードを収集して保管しているレコード文化の拠点施設「レ・コード館」があります。
浦河町は牧場と遠くに臨む日高山脈、それに馬蹄を組み合わせたもの。
函館市にはイカをデザインしたものや、五稜郭を枠として市内の観光地をデザインしたものがあります。
木古内町の蓋は咸臨丸をデザインしたもの。
士別市は羊と見晴らしのよい平地のイメージがかわいくデザイン。
美深町は線対称となるデザイン。
川の流れのところに町名(びふか)がとけ込んでいます。
カラー蓋の中には、道の駅や観光案内所などで展示されているものも。
昆布町の幽泉閣をデザインしたものは、その建物である幽泉閣の入口に。
北斗市のものは新函館北斗駅構内の案内所に。
安平町のものは道の駅あびらD51ステーションの中で。
室内にあるものなので、もちろんきれいな状態で見ることができます。
さらに最近はポケモン(ポケットモンスター)のキャラクターと
コラボレーションしたものもお目見えしています。
冒頭にもupしたものは比布町のもの。
大空町のものは女満別駅・女満別図書館前の公園に。
観光案内所などで詳しい場所を掲示してあるところもあるので、
よかったら探してみて下さい。
あとは個人的に興味深いなあと思ったものをいくつか。
まずはデザインが点対称になっているものとして早来町のものを。
現在は合併によって安平町になっています。
ちなみに、合併した町では新しい町名の蓋と前の名称のものが
混在しているところもたくさんありますが、
ある程度の周期で取りかえられていくことになっているそうなので、
多くのデザイン蓋を見たい人は、早めの行動をおすすめします。
例えばこの音別町のカラー蓋ですが、合併によって釧路市となりました。
合併した年は2005年(平成17年)で、この頃は全国的に「平成の大合併」の
流れで市町村合併が進み、2010年(平成22年)頃にほぼ現状となりました。
そしてマンホール蓋は概ね20~30年を目安に取りかえられるそうで、
通行量の多い車道や歩道は早めに取りかえられる傾向があるのだとか。
そうすると、地域によっては合併から20年ほど経っているところもあり、
そのようなところでは取りかえがより進む可能性があるといえます。
こちらは芦別市のカラー蓋。「星の降る里 あしべつ」の呼び名どおり、
芦別駅周辺にはいろいろな星座のカラー蓋を見つけることができます。
幌延町は北緯45度線が町内を突き抜けているということで
北海道全体の地形をモデルに、町の所在地にリボンをドンと付けたもの。
うまくデザインできているなあと感じた蓋の1つでした。
では最後に判じ物を。
次の3枚は町名が蓋の中でうまく見つけ出せません。
どこの市町村のものでしょうか?
1つ目。蓋の真ん中に大きな岩がドンと鎮座しています。
2つ目。ブドウとワインがヒントのようです。
3つ目はカラー蓋から。丹頂鶴と言えば、ですね。
今回は少し多めの情報量でお伝えいたしました。
ラストはあまり出てこなかった道東の蓋、標茶町のものを
載せてまとめとします。
それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。
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