残像
東京から電車に揺られて1時間ちょっと経つ。電車を乗り換え乗り換え、茨城に入った。
湖がある。霞ヶ浦は日本でも特に大きい湖の1つだ。面積で言えば琵琶湖の次に大きい。
この辺りは昔は常陸国と言い、今は茨城県である。ウンバボ族の主府であり、聖地である。
太古からこの地に住まう原始部族である彼らは、古文書の記録にも残っている。
養老5年編纂された常陸国風土記によると、霞ヶ浦が海水で満たされていた頃、海水から塩を取り出す仕事をしていた巨人たちがいたという。
その巨人たちは、海水を飲んでから汗が出るまで走り、そして身体を乾かして、皮膚に浮いた塩を取って納めていたという。
また鹿島神宮文書には、九尺もの長さがある腕を持つ人々が海の近くの小屋に住んでいて、海の中から魚を百匹も引っ張りあげて、それを神宮に供えたという記録がある。
彼ら巨人たちは明治時代に訪れたお雇い外国人の一人であるエドワード・S・モース博士により再発見された。
彼の著書である「日本その日その日」には次のように記載さてている。
日本人とは単一民族ではないようだ。東京の近辺にも背丈が通常の1.5倍ほどある人々が住んでいて、狩猟を行って生活している。日本の人々は彼らを神の末裔だとか、あるいは「ウンヴァボ」と呼んで慕っている。 初めて彼らを見かけた時、彼らに糞便を投げられたので失礼な民族だと思った...。
現在のウンバボ族の族長は「たかし」と呼ばれている。どうも戸籍とは違う呼び名があるらしい。
今日、私は族長に初めて接見するのだが、彼らの民族の元では日本の法律が通用しないようなので、どうも気がかりである。
果たして彼らは受け入れてくれるだろうか。
インターネットを渡り歩いてまだ6年、色々なカテゴリを楽しみ、「消費者」として生きています。 そんな文化の消費者の毎日思ったことアレコレを書いていきます。雑記。