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バボの上の雲(ウン)

(Stand Aloneが流れ始める)

まことに小さなクランが 開化期を迎えようとしている。

小さなといえば、令和初年のウンバボほど小さなクランはなかったであろう。
工業資源といえばTier6砲兵に使える分しかなく、人材といえば叫び声のプロフェッショナルであったずぴあーさんしかいなかった。
クラン募集によってウンバボ族は初めて近代的な「クラン」というものをもった。

たれもが「クラメン」になった。

不慣れながら「クラメン」になったウンバボ族たちは、クラン史上の最初の体験者として、その新鮮さに昂揚した。
この痛々しいばかりの昂揚が分からなければ、この段階のウンバボ史は分からない。
クラン社会のどういう階層の、どういうプレイスタイルでも、ある一定の信頼と実績を得るために必要な記憶力と根気さえあれば、戦闘指揮官にも、Tier8三優等にも、279 eにも、副司令官にも、成り得た。

この時代の明るさは、こういう楽天主義(オプティミズム)から来ている。

今から思えば、実に滑稽なことに、この叫び声とメンバーの絆の他にプレイスキルのないクランの連中は、競合クランと同じクランウォーズを勝とうとした。進撃戦も同様である。 戦闘指揮の成り立つはずがない。

が、ともかくも近代クランを作り上げようというのは、元々クラン成立の大目的であったし、設立後の新クラメンの少年のような希望であった。

この物語は、その小さなクランがアジアにおける最も古いクランの一つCROWNと対決し、どのように振舞ったかという物語である。主人公は、あるいはこの時代の小さなウンバボということになるかもしれない。が、ともかく我々は三人の人物の跡を追わねばならない。

関東は、茨城に三人の男がいた。この古い部族野営地に生まれたmyondazeは、クランウォーズが起こるに当って、勝利は不可能に近いと言われたCROWN第一部隊を滅ぼすに至る作戦を立て、それを実施した。その司令官のRestは、ウンバボの猛牛の角を育成し、史上最強の戦車といわれる907部隊を破るという奇跡を遂げた。もう一人は、俳句短歌といった日本の古い短詩形に新風を入れて、 その中興の祖となった俳人・まごやんである。

彼らは令和という時代人の体質で、前をのみを見つめながら歩く。

上って行く坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が輝いているとすれば、
それのみを見つめて、坂を上っていくであろう。

インターネットを渡り歩いてまだ6年、色々なカテゴリを楽しみ、「消費者」として生きています。 そんな文化の消費者の毎日思ったことアレコレを書いていきます。雑記。