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SFCの殻を剝いてみる(SDガンダム外伝 大いなる遺産編)
なにこれ
一般的に市販されているスーパーファミコンのカセットについて、同じ版のもので中身まで同じかどうかを実際に見てみようというものです。
RTAなどをする場合、ROMの素性を気にする場合がありますが、今回は実際に同一とされているものについて複数本からどう違うか(ないしは違わないか)を見てみようというもの。SNESCentralにも写真ないですし。
用意したもの
今回用意したのはこれ。
SFC時代最初期のRPG、「SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語 大いなる遺産」を5本になります。
細かくは前期版4本、後期版が1本ですね。
(※このゲームはかなり強烈なバグを内包した前期版と、その一部が修正された後期版の二種類が存在するといわれています)
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実際に剥いてみた
と、いうわけで実際にケースを外してみる。
なお開ける際は特殊なねじ用のドライバーを用意しましょう。(DTC-20)
古い代物なのでケースが抵抗することもままあるため、爪を折らないように気をつけましょう。
前期版4本はこんな感じでした。
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ざっとこんな感じ。(※電子機器詳しくないのでぐぐりつつ……)
プリント基板:SHVC-1A3B-12。FF4とかもこれらしい。
赤:マスクROM。これもメーカー差異はある模様。日立、東芝……
緑:SRAMユニット(64k)。右上以外はSANYOのLC3564PL、右上はSONY製CXK5864BP-12LL。
紫:74LS139。1枚文字が見えないがすべて富士通製のMB74LS139。
青:D411。NTSC用。
思った以上にメーカーは違いました。要件満たすパーツならいいやという感じだった……? ただ、スペック的には差異出ない……でいいんですよねえ?
ちなみに後期版はこれ。
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マスクROMに印字されたゲーム型番の枝番がSHVC-KG-「1」と増やされているのが特徴。
いや、まあ前期版後期版の違い確認するだけならわざわざケース開けなくてもいいんですけどね。
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後ろを見て刻印にアルファベットが入っていれば後期版のはずです。
大いなる遺産のRTAは基本的には前期版有利ですが、後期版でやってみたい人はこれをヒントに探してみるのもいいんじゃないでしょうか。
もう少し対象本数増やせるんですがまあこんなところでいいでしょう。
ということでRTAネタ(ですらない気がするけど)でした。