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リアルで買いたいもの

あらゆるものがインターネット上で買える時代。最近は店舗を訪れて買い物をする機会もめっきり減った。

食べ物や衣類、家具家電にいたるまでスマホの画面に指をすべらせて、一歩も外に出ることなく自宅に届くなんて。ありがたやありがたや。

フリーランスになってからオンラインで買い物をする頻度は一層増えた。なぜなら、家から出るのが面倒だから。

買い物に行くにはちゃんとした服を選んでメイクをしなければならない。

そのうえ日用品なんかを買うときは「少しでも安く、お得に買いたい」という主婦の下心が働くので、楽天スーパーセールやAmazonプライムデーの期間は家が段ボールまみれになる。ポイントバックがなかなか大きいので馬鹿にできない。

こんな出不精かつ守銭奴気味な私が、お得なポイントがなくても身なりを整えてリアル(ライブ)で買うものがある。

それは「本」。

もちろん、仕事の資料として早急に必要なときはAmazonで購入することもある。我が家の地域では、日付が変わるまでに注文すれば翌日には商品が届くので、急ぎかつ仕事がたてこんでいるときは頼りになる存在だ。

さらに本は電子書籍という手もある。スマホがあればいつでもどこでも読めるし、持ち運びもかさばらないのでこちらも画期的。

ただ、なるべく。できれば本は書店を訪れて、実際に手に取って選びたい。それにはいくつかの理由がある。

理由1.書店という空間が好き!

私は書店の空気感が好きだ。スーパーやホームセンターなどとは違った静けさがある。さらに好きなのは、自動ドアをくぐった瞬間から感じられる紙とインクの匂い。

古本屋さんへ行くとその匂いはとりわけ濃厚だ。「日本一の古書店の街」として有名な神田(東京)の街を歩いていると、古本屋さんの前を通るだけであの匂いが鼻腔をくすぐる。

なぜか落ち着くような気がして、子どものころからあの独特な匂いに魅了されている。なお、もれなく青木まりこ現象が発生するので、手を洗う用のハンカチを忘れてはならない。

理由2.パケ買いが好き!

表紙や帯、書店員さんのポップを見て直観的に本を選ぶのが好きだ。もともと「欲しい」と思っていた本ではなく「気になる本」をどんどんカゴにいれてく。

「この本おもしろそう」だったり「かわいい表紙」だったり、手に取る理由はさまざまだ。

もちろん、読んでみた結果「あんまりおもしろくなかったな…」という本もあるのだが、なぜおもしろくなくて自分はその本にどんな情報を求めていたのか考える時間も楽しい。

加えて、最近はライティングだけでなくデザイン関連のお仕事もいただいていることもあって、表紙や帯のデザインなんかも気になる。

ただ、パケ買いを実行するとついあれも、これも、とたくさんの本を手にとってしまい、どうしてもカゴが重くなりがちだ。だから、どうか全国の書店様。書店にもショッピングカートを導入してください。切にお願い申し上げます…!

(大阪の梅田にあるジュンク堂では小型カートがあって感動した。しかし、当たり前の話だが、カートが使えるのは店内のみ。持ち帰れない量の本をカートに入れないようご注意ください…)(経験済)

理由3.人と話しながら本を選ぶのが好き!

誰かと書店に行って「これ良かったんだよ!」なんて感想を聞いたり、「この本おもしろそうだね」なんて会話をしたりしながら本を選ぶのが好きだ。

無数に並べられている本の中から、自分以外の人がどんな本に惹かれるのかを教えてもらう。自分の知らない世界が広がるような感覚を味わえる。

最近のお相手はもっぱら夫。夫と私は性格も嗜好もまるで違うので、私だったら絶対に手に取らない本をチョイスする。でも夫が買った本を読んでみると意外とハマることもあるからやめられない。

書店で過ごす時間は最高の贅沢

なんだかんだ語っているが、私は電子書籍もたくさん読むし、なんならKindle Unlimitedにも加入している。

ただ、書店で膨大な数の中から1冊を手に取って、目次を眺めて買う本を決める時間が私にとって最高の贅沢なのだ。

これまで群馬・埼玉・大阪・茨城と住む場所を変えてきたが、各地に「推し書店」がある。

時間と交通費をかけてわざわざお店まで行かなくても本は買えるけど、これからも私は書店で本を買いたい。

これだけ「書店で買う紙の本」を推しているくせに、マンガの電子書籍冊数は1,000冊を超えている遠藤がお送りいたしました。

(「どの口が言うてんねん」というツッコミはお受けいたします)(マンガは場所をとるから…、ね…。)


今回は所属しているオンラインコミュニティ、Webライターラボのこちらの企画に参加しています。

Discord名:遠藤たまこ
#Webライターラボ2406コラム企画

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