限度額認定証を使ったら請求された医療費が13円だった話
先日、婦人科を受診したらお会計が13円でした。
13円って、うまい棒1本分の値段とほぼ同じ。
なんでこんな金額になったかというと、限度額認定証の限度額を超えたからです。
そもそも限度額認定証ってなんぞや
限度額認定証とは、医療機関に提示すると1ヵ月に規定された限度額を超えた料金が請求されなくなる魔法の紙です。
限度額は、保険に加入している人(被保険者)の収入によって5つの区分に割り当てられます。旦那さんの扶養に入っている奥さんであれば、旦那さんの収入によって限度額が決まる形ですね。
ちなみに、70歳未満の人の限度額区分は以下のとおり。
(※70歳以上はちょっと複雑なのでまた別の機会に)
ここで注意しなければならないのは、区分ア~ウの人は限度額に達したらそれ以降の診療費が0円になるわけではないということ。
区分ウの例でいうと、限度額の80,100円までは通常の3割負担で計算された医療費を支払います。
80,100円を超えたあとは、その月の総医療費の1%が請求されます。総医療費とは、保険適用される前の10割分の金額です。
今回、私が13円なんて医療費を請求された理由はまさにこれ。限度額を超えたので、総医療費の1%を請求されたんですね。
大学病院で会計係をしていたときは「なんで限度額認定証を出しているのに0円にならないんだ」なんてクレームをよく受けたものです。
なお、限度額認定証は病院ごとに提示が必要で、異なる病院の医療費を合算して計算することはできません。1つの病院で限度額を超えたら、他の病院では一旦支払ってあとから健康保険に申請します。
(現在進められている「医療DX令和ビジョン2030」の施策のひとつである「診療報酬改定DX」で医療機関をまたいだ診療費の計算ができるようになるとのこと。早めに実現してほしいですね。)
で、限度額認定証を使うと実際いくらくらいお得になるの?
限度額認定証を使うと、どれくらいの費用がお得になるのか気になる人も多いのでは?
「限度額認定証 計算例」と検索をすると、「100万円の医療費が発生した入院費で区分ウの限度額認定証を提示すると~」なんて例が出てきます。
でも、実際のところはどんな医療を受けたら100万円になるのか想像つかない人がほとんどですよね。
そこで、今回は私が2024年6月に受けた医療をまるっと公開して、実際にかかった医療費と私が支払った費用のリアルな差額を見てみましょう!
ただし、前提として受ける医療によって金額には差があり、あくまで一例であることをご了承ください。
※治療内容は個人情報となるため、ここから先は有料とさせていただきます。
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