あの日あの時・・・
30年前に元気に産声を上げた彼が、なぜ24時間介護が必要な重度障害者になったのか、ようやく最近、文字や言葉にできるようになった。
息子は両上下麻痺、座位不能、堂々障害者手帳1級の重度障害者である。
簡単に言えば、首から下は動きません、寝たきりです。まさにあの救急救命医がおっしゃった通りの状態。
人生とは残酷だ。神も仏のないとその時思った。
あの日、彼を除いた家族は演奏会の後の食事をするために店を探して歩いていた。
そんな時だ、携帯の電源を入れた途端に、見慣れない番号から何度も直進がある。
とってからはまるでドラマと一緒。そして先ほどの
救急医の稲妻のような宣告を聞くこととなる。
まさかうちが、あの子が誰もが思うように私も思った。
でも何時間経っても事実は私たちの前に大きく立ちはだかり動かない。
私もショックで毎朝ベットから出られない。だって背中がボンドでくっついて離れないあから・・・
あれかもう直ぐ4年。
「どんな時にも必ず道はある」
時は流れ、私たち家族も変わった。