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恋愛/人間関係/恋占いについて(新年記事②)

  新年記事2本目で〜す、玉置で〜〜す!!TLとNoteを賑わせていきますよ〜、失礼しま〜す!!

 さて、今回のテーマはずばり、占いしていて一番承ることの多い「恋占い」について記載していきます。

 恋愛が占いの題材になることも無理からぬことです。昔の王様や武将はもっぱら戦や政治を占うために占いというツールを使っていたのでしょうが、まあ恋も戦争や政治みたいなもんですよね。人々の欲望が絡んでいて、それだけに見通しが不確定で、質問に来ている本人も方針に迷いやすい盤面ですからね。

 タロット解説書にも散りばめられてはいるものの、玉置の恋愛観を書くととっつきにくい題材が更にとっつきにくいものになりそうだったので割愛したものをこの記事で書いていきます。準備はいいか?俺はできている。
 
また、これは精神的無性別者であり基本的に恋愛感情は非常に信頼できる相手にしか抱けない玉置だからこそ言えることかもしれませんが、この記事に書いてあることは恋愛関係に限らない、一般的な人間関係にも応用可能だと思っています。
 欲望やリソース(体力、お金、時間、環境)が絡み、それに左右される関係は何も恋愛関係だけではないと思います。ただ、例に取りやすいのが恋愛なだけで。恋愛自体が苦手な方も多数いらっしゃると思うので、まあそこは辛抱いただく必要がありますが、つらつら書いていきますね!(気持ちわかりますよ!)

①恋愛とは?

 恋愛とは、相手に対して強烈な感情を覚え、その人にとって特別になりたいと思う感情であると定義します。諸説ありますが、更に性的接触やそれに限らないスキンシップを恒常的に求める(それが気持ちいい)状態を特に指すものと、本記事では定義します。
 ※例えばアセクシャル同士の場合、「性的なスキンシップを伴わないがお互いの人生に一生関わっていたい、互いに特別だと思う」なども恋愛関係に含むと思います。が、記事の便宜のために今回は割愛します。
 
(特に下記に記す1)、2)の精神的な結びつきが強いのでしょう。)

 定義が長くなりましたね。では、この定義の要素を一つ一つ分解していきましょう。

 1)相手に対して強烈な感情を覚え
  
そもそも誰かに対して「強烈な感情」を抱くには何が必要でしょうか?
  玉置は、「利益」「未知」だと思います。これらが合わさって、「幻想」「理想」になる。これほどまでに現実的な生き物なのに、人間は「現実」だけで生きていくには不毛にすぎる存在です。だって本質は生きて孤独に死ぬだけなんだもの。人間がその生命と精神を維持するためにも、「幻想」と「理想」(何かを残せる、誰かと繋がれる)が必要なのです。この最たるものが「恋」や「憧れ」だとは思います。つまりは「感情や心が共有できている」「人間という個として生まれた以上は根源的に実感できない【誰かと心を同じくする】経験が、できたように感じられる」経験です。「理解」からは程遠いですね。
  死ぬほどシニカルだなお前。ごもっとも……。
  以上の説明から分かるように、この「恋」というのは、「恋愛対象」に対してでなくとも起き得ます。部活や職場の仲間、何かの活動を同じくする人物に対して「恋」をすることはできます。日本で通念上扱われている「恋」よりも遥かにドライな感情ですが、それと同じくらい、それ以上に尊いものだと著者は思います。
  「相手と関わっていて楽しい」「相手のこんなところが尊敬できる」「相手のこういう心の形が自分にはなくて慈しみたいと思う」けれど、「その全貌がわからない」「もっと知りたいと思う」「もっと共に過ごしたいと思う」好奇心に駆られた感情が「恋」であると著者は理解しています。
  必然的に、好奇心が掻き立てられて一緒にいて楽しい対象とはより濃密な経験をしたいと思うでしょう。それが例え叶わなくても。それが、次の「2)その人にとって特別になりたいと思う感情」につながります。

 2)その人にとって特別になりたいと思う感情
  さて、「特別特別」と言いますが、「特別」って一体どういうことでしょうね?
なんかいいことみたいに言われてますけど、本当にいいことでしょうか?
  一々前提を疑わないと死ぬのかお前は?ソクラテスか?毒杯は嫌ですお断り申し上げますッ!!
  
「特別」をバッサリ斬ると、「その人に対して多大なリソースを注ぐ」ことだと思っています。(大概、「一番」が望ましいとされますね。)ここで言う「リソース」とは、「時間、体力、精神力、お金」を指します。
  人と関わる上でこれらは必ず掛かってきます。「交際費」を家計から消すと急に支出が抑えられるように、人と関わるということ自体に膨大なリソースの消費があります。(だからこそ、見返りのない人間関係や自分のリソースを削るだけの関係性は絶った方が身のための場合も多くあります。商売で例えるならば、倒産していって再度立ち上がる見込みのない会社に投資し続けるようなものです。商売ならそんなことはすぐにやめるのに、人間だとこれを続けてしまうケースが多いのは中々に不思議です。人間の心は柔らかいものなので、仕方ないかもしれませんが。)

  「自分が相手に対して膨大なリソース(「時間、体力、精神力、お金」)を割きたいほど感情に突き動かされるからこそ、相手にもそれを求める」感情が恋だと言えます。「自分にとって相手が特別だから(1)の通り強烈な感情を覚えていて、且つ多大なリソースを割いてしまうから)、相手にも自分をそう感じてほしい」状態がそうだと言えるでしょう。
  この段階まで来ると、性愛対象、つまり次の「3)更に性的接触やそれに限らないスキンシップを恒常的に求める」相手でない限り抱くことは稀かもしれません。無いとは言いません。そういう関係性がフィクションで大いに好まれたり、物語の主題になることも多いですよね。次項の3)を抜かした1)と2)のみならば、「家族愛」や非常に強い「友愛」、冒頭にも示した通りアセクシャル同士の恋愛でもありうるでしょう。

 3)更に性的接触やそれに限らないスキンシップを恒常的に求める
  さて、これまでこの占い師、無慈悲に「リソースリソース」言ってますが、もう一個冷酷にこう言いましょう。「心地よさ/快楽」もリソースです。
  貴様の血は青色か?赤いです、かろうじて。
  このリソースについては、「必要とする人、しない人」「特定の体の形質の相手からのものでないと気持ち悪く感じてしまう人」、必要であるにしろ「量が異なる」「質が異なる」と非常に繊細なものだと思います。食の嗜好に似ていますが、より精神への作用が強いために、取り扱いに注意したい科目でもあります。特に合意のない接触については「魂の殺人」「魂の傷害」とも言えます。それだけ強い力だけに、振るうもの全員に重い責任がかかってきます。
  ここまでくれば説明は不要でしょう。多くの場合、1)〜3)を含んだ関係を「恋愛」と言います。

  反対に、この3)が「仕事上の利益」になったり、「試合の勝敗」、「趣味の成果」、「他者から理解され難い境遇上の問題の共有」、「研究の進捗」に変わりうる関係があります。これを「相棒」や「ベストパートナー」と言えるかもしれません。性愛のみならず、これらの利益も共有できているならば、「恋愛の相手としても人間関係の相手としても非常に相性がいい」と言えるでしょう。3)の性愛の要素を相手に求めなくても、他の「仕事」「試合」「趣味」「境遇」「研究」などが合致していて満たし合える相手も、できれば手放したくありませんね。確実に人生を豊かにしてくれる相手ですし、ここの「欲望」を満たし合い、互いの向上に貢献できる相手は一生に一人見つかれば御の字ではないでしょうか。

  それだけに、占いの対象にしてもいいんじゃないかなあ、恋占いと似てなくもないな、と占い師玉置は思います。だって、ここの合致がないから曇る関係も多いんだもの。

②良い恋愛とは?

  良い恋愛とは①の要素について、お互いにピッタリ合致している状態とも言えるでしょう。恋占いにおいては、①の各要素の何が満たされているか、何が満たされていないか?を検証します。おさらいしときましょっか。

 1)にかかること:「利益」と「未知」、性格的な相性。
 2)にかかること:「リソース」と「互助」、互いにとっての優先度が同一か。
 3)にかかること:「欲望」という特別なもので結びついているか、向上はありうるか。

 例えばよくあるのは、Aさんが求めるのはBさんの「精神力(メンタルケア)」なのに、Bさんはそれを満たしてあげることが難しい気質をしている。反対に、BさんはAさんにお金や環境を与えられて嬉しいが、Aさんのことがどうにもつまらなくて飽きてしまう(リソースとしての「知的刺激」が足りていない)。などです。

 1)〜3)が満たされているのが、「良い恋愛」「相性がいい」と言えるでしょうね。

③一緒に生活する相手に求めるべき条件は?

  よく巷では「恋愛と結婚は違う」なんて言いますよね。これを「幻想と生活は違う」と言い換えましょう。いつもの冷徹。でも、こう言い換えるとわかりやすいですよね。

  ①において、例えば親の庇護が十分な学生同士の恋愛、まだお互いの生活まで面倒を見る段階にない非常に精神的な関係(例えば文通による恋愛など)は、当人同士の精神的な相性や欲望の充足(1)と3)の要素)さえあれば良いかもしれません。むしろ、そうした関係でしか得られないものもあるとは思います。そのような関係で得られる人間に対する「無垢で純粋な期待」というのはその人の「美学」や「美点」を形作るのに大いに貢献します。これが「幻想」の領域であればこそです。人に夢を見せ、自分も夢見る力は何にも変え難いものです。

 しかし、これはあくまで「幻想」。生活が盤石でなければ得られない超贅沢品です。なければ生きていけませんが、「生活」が先に来ます。
 
一緒に生活するのであれば、むしろ2)の要素がより満たされる相手かどうか、また自分も相手の2)の要素を満たせるか?という問いを投げるべきでしょう。2)が立ち行かなければ、1)の精神的な幻想と3)の欲望による向上と気持ちよさがあっさり崩れ去るからです。

 そのため、いわゆる共同生活者との関係を占ってくれ……と言われた場合、私は主に2)のリソースの領域を見ます。なぜなら、生活というのはリソースの消費と再充填のサイクルに過ぎないからです。

 例外としては、例えば致命的に精神的な相性の悪い人物との共同生活などです。その場合は、1)や3)のなさが2)の生活の基盤を破壊していく原因になります。1)は精神的なリソースを勝手に補給してくれますし、3)も生活基盤を整えるリソースを得にいく燃料になり得ます。どれが欠けても難しいですが、共同生活をするにあたって「私が」(あくまで私が、ですよ)一番見るのは、2)のリソースの満たし合いの相性の良さです。お互いに思いやりがあっても、例えば一方が病に倒れて治療するだけのお金がないならば離れた方が結果的にプラス、ということもありうるのですから……世の中の残酷さが出る領域でもあります。

④そうでなくても、リソースをたくさん使う人間関係で気をつけるべきは?

 人間関係の質に寄ります。特に、あなたがその関係に何を求めるか、が大事になってくるでしょう。

 ただし、一つだけ鉄則があります。

 経済においては、「応報」が最も富める方法であると言えます。自分にとってプラスを持ってきてくれる人にはプラスで返す。(身を削るほどやるのは相手も気後してしまいますよ。)プラマイゼロならばそのように。そして、マイナスをもたらす人には関わらない、ということです。

 何かの要素でマイナスを被っているなと思ってしまうのであれば、離れる策を考えるべきです。今ではなくても良いですが、例えば転職、転校、何かしらの方向転換が必要だと思います。一つの人間関係に執着し切る必要はありません。相手と自分のためにも、「離れることができる状態と手段」を確保するのが誠意といえましょう。

 気付きました?この占い師、クソまじめなんですよね。

⑤これを占いで見た場合(タロット編)は?

 次の記事で「タロット占いと易占いの違いと使い分け」について書こうかとは思いますが、タロットは細かく1)〜3)の要素の「どれが満たされていて、どれが満たされていないか?」「満たされていることでどういう心境になっていて、満たされていなくてどのような気持ちになっているか?」ということを見ていく、精神・心理の面に大きく働きかけてくる占いであると言えます。

 自分の心の中、相手の心の中の状況を要素に分けて整理することに向いているので、どちらかといえば「共感」寄りの占いと言えます。
 注意として、それだけに占い師側に精神・心理について精通し、扱う技量が求められる占いだと思います。お金や環境などの要素が人の心にどのように作用するか?ということが理解できていて、クライアントさんに伝えられなければ当たるものも当たらない占いだとは思っています。

 いやあ、だって易って「共感して欲しいのにたまに無慈悲に対応策出してくる友人」みたいなところあるもん。

⑥これを占いで見た場合(易編)は?

  易はタロットと異なり、「自分(内卦)と相手や周囲の状況(外卦)のパワーバランス、力学」を見ることに長けた占いです。そもそもが君子(統治者)の学ぶべき『易経』(四書五経の五経の一つ)をベースにしているため、非常に教訓的な、帝王学的な話に満ちています。何も難しいことはありません。自分の人生の統治者、王様は常に自分なのですから、それで言えば全員が読んでも良い書物だと思います。

 しかし、王者の道とは険しいものです。お前は何者なんだ?一般人です。
 易に記されているのは、例えば「天地が和合している時(平和な時)」、「家庭を治める時」、「世の中が混乱している時」、「粛々と仕事に当たるべき時」、「何をどうしても手も足も出ない時」、「いいから逃げるべき時」、「出る杭として理不尽にも打たれてしまう時(上司や目上の者がどうしようもなく暗愚な時)」、「訴訟を起こす時」、「戦を起こすべき時、そうでない時」、「全てのことを終えて、成果を享受する時」など、人生の様々な局面における心構えと行動の方針です。ちょっと易をかじったことのある人なら、どれがどの卦か分かられちゃいそうですね。
 
(タロットには大アルカナ22枚と4つの属性がある小アルカナが56枚ありますが、易は64個属性があり、それぞれの物語が6章立てで展開されるイメージです。より具体的でイメージしやすいかもしれませんね。何せ、「綺麗だけど危険な女性に心惹かれた場合の対処」「裁判になった時の対処」とか、中々濃い内容もありますもの。)

 易経は君子に向けて書かれています。つまりは、志が正しく、出過ぎたことも控えめすぎることもせず、成果があっても謙虚に努力し続ける人物のことです。かつ、行動の決定権がある人物に向けて書かれています。易の言いたいことって、大体「君はこれだけのことができるんだから、この状況に対してはこうしろ」ということなので、タロットが「共感」寄りの占いなのであれば、易は完全に「軍師からの指示・助言」のようになります。バッサリ状況についても「勝ち目がある」「大勝ちできるから今から褒美の分け前について考えとけ」「勝ち目がない」「お前は悪くないが状況が悪すぎる」「今気力があるのはわかるが進んだら逆に失敗するからよしとけ」「周りに裏切り者がいるけど承知の上でやるの?」など分析をくれるので、方針に迷っている時にはこちらの占いが良いかもしれません。

 ですが、読んでいて分かる通り、何でもかんでも力学で捉えがちな占いでもあります。ロマンチックな表現が出てくることは非常に稀です。ある程度覚悟して挑みましょう……。どちらかと言えば、①の1)〜3)の要素のバランスについて、易が「バランスいい!A判定!でも精神面だけ注意ね!」「ちょっとバランスが惜しいな!C判定!お金の関係と周囲の関係が逆境すぎるけど最後は大丈夫だよ!」など結論を言ってくれるイメージです。厳しいけど的確な意見をくれるおじいさんのイメージでいましょう。タロットは、あらあらうふふなお姉さんのイメージです。(結構食えないお姉さんですが、易占いよりは言い方が柔らかい感じです。)

 長くなりましたが、以上、玉置でした〜!!
 役に立ったら、気に入ったらスキ!&拡散お願いしますよ〜???

 では、次の記事でお会いしましょーう!!!

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玉置夕&白山殿
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