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剣/ソードの8

剣/ソードの8

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大まかな意味(正位置の解釈)

  「剣/ソードの7」で野営地から逃れた人物でしょうか。目隠しをし、縛られ、剣が突き立てられる危険な大地に立たされています。この人物を縛る縄はゆるく、きっと本気で振り解こうと思えば僅かな力でそれができる程度のものでしょう。その過程で知恵を使えばきっと刃に触れて怪我をしてしまうこともなくこの状況から離脱できることが容易に推測できます。そもそも、この縄でこの人物を縛ったのは誰なのでしょうか?これだけ縛りが緩いことを見るに、縄を掛けたのは今絵の中で囚われている本人である可能性もあります。そうでなければ、ずさんな役人がこの者を捕らえたのでしょうか?
  もし仮にこの人物の自縄自縛を描いたものがこのカードなのだとすれば、「剣/ソードのエース」〜「剣/ソードの7」の物語を経て、争いや誰かが傷つき誰かがそこから得をする状態を嫌い、自分では剣に立ち向かえないと、自分を含む誰かが傷つくのは嫌だと逃げた末に、今の状態があるのかもしれません。しかし、時としては立ち向かわなくてはならない時があります。まずは、自分の手を縛る縄を断ち切ることから始めましょう。大地に刺さっている剣を使っても、すっぱりと容易に断ち切れるはずです。このカードは、周りや自分に十分な知恵があってもそこから背を向けている姿勢を示すカードです。発想を転換すれば、まだ抜けるのは容易です。これが抜け出す“最後のチャンス”かもしれません。(詳しくは「剣/ソードの9」参照)
 ★大まかな意味:自分の思考回路の袋小路に囚われてしまっている状態、しがらみに囚われて身動きが取れないと思っている状態(打開は思い切りさえすれば容易です)、八方塞がりだと感じてしまっている状態
 ★人間関係/恋愛上の意味:相手に気持ちが届かないと思っている状態、理解し合えないと思っている状態、(他に精神的な暴力などを示唆するカードが伴う場合)思考や感情を支配されていて自分の感覚が希薄になってしまっている
 日常における物事との関連:過去の経歴に縛られている人物、繰り返し犯罪などを犯して刑務所に入っていた人物、何かへの依存を断ち切れていない人物、他に選択肢などないと思い込んでしまっている人物、(カードの組み合わせによっては)悲劇に酔う人物

逆位置

  逆位置になると、解釈は2通りあり得ます。続くカードが希望的であったり癒しや解放を示す場合、このカードの人物が無事に束縛から抜け出して別の場所に行けたであろう可能性が強く示唆されます。反対に、続くカードが痛みを示すものである場合、縄を断ち切る剣すらその場になく、まだ立ち上がれていたこの人物も地に伏し、より抜け出し難い状況を示すこともあります。もう一枚カードを引いて、どちらの状況に傾いているかを見てみると良いでしょう。
  筆者の場合、このカードはぬか喜びなどを示すことも多いと感じています。一時的に解放されたような気になっているものの、袋小路にあることには変わりがない。むしろ、根本的な発想の転換が訪れていないからこそ、自分が何かに囚われていることに気付きづらくなる状況を示していることもあります。“そのカード”が出現する意味をよく考えましょう。あなたを縛る思い込みは本当に失せましたか?あなたは縛られていた頃の自分と同じ轍は踏まないと本当に言えますか?
 ★大まかな意味:余計に過去に囚われてしまっている人物、やや糸口が見えているにも関わらず解決ができない状況、薄々何をどうすれば良いか分かっているがその手段が取れない心理状態
 ★人間関係/恋愛上の意味:不健全な関係から抜け出そうとはしている人物(まだ根本解決に至るには経験か発想の転換のいずれかが足りていないかもしれません)、過去のパターンを繰り返すまいとはしている人物
 日常における物事との関連:薬物や人物の依存から抜け出そうとしている人物、立て直しを図っている会社など

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