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6、恋人(大アルカナ)解説

 6、恋人

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 大まかな意味(正位置の解釈)


 黄金の太陽と空を背景にした赤い翼の天使が、一組の裸の男女を祝福しています。左側に立つ女性の後ろには果実を実らせた樹木が、右側の男性は金の葉を付けた樹木が立っています。男女と天使の遥か遠くには険しい山が聳え立っており、恋人たちの享楽と心の通じた交流は厳しい現実を凌ぐための一時の癒しであることを示唆します。性質の違う男女、個々の人間の間のコミュニケーションの良好さと楽しさは天からの贈り物に等しい奇跡であることを暗示します。そして、恋をすることは選択をし続けることでもあります。このカードは、険しい山々に立ち向かうための良い選択を、あるいはより良い選択をすることを促されているケースにおいても出現します。
 ★意味:コミュニケーションの良好さ、交流する楽しさ、一時的な楽しさ、肉体的あるいは精神的な快楽、(二者択一の占いなどをした場合)良い選択か更に良い選択かの良い条件から選べる状況
 ★人間関係/恋愛上の意味:楽しい状態、お互いを知る好奇心や愉快さに浮き足立つ状態、気が合っている状態、二つの異なる性質を持つ者同士の交流が潤滑に行っている状態

 逆位置


 享楽や楽しさ、コミュニケーションで成立している空間が非常に刹那的であることが示唆されています。享楽が過ぎて停滞と耽溺を招き、腐敗が来ている可能性があります。刹那的な快楽を求めた結果、それを逃す可能性や、それがいつしか楽しくなくなってしまうことや、怠惰に楽しくもない関係性に身を置いてしまうことを暗示します。何かを維持するためには選択をし続ける必要があります。それを怠り、選択する機会を逸してしまっていたり、そもそも選択などする気のない責任の乏しさを暗示することがあります。正位置の時とは異なり、普通の選択肢とより悪い選択肢を選ばなければならない状況を暗示します。このままでは、一時の享楽に溺れた結果、険しい山々を踏破するだけの力を得ないまま腐るしかないかもしれません。
 ★意味:異なる者同士の交流がそもそも滞っている状態、楽しさがないのに関係を続けてしまっている状態、何かしらの理由でコミュニケーションが停滞している状態(二者択一の占いなどをした場合)普通の選択か更に悪い選択かのパッとしない条件からしか選べない状況
 ★人間関係/恋愛上の意味:楽しくはない状態、あるいは楽しさがあっても何かの滞りがあって満足には至らない状況、耽溺はあっても発展性や現実に立ち向かう力が蓄えられない状況

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