コラム:タロットにおけるいい暗示、悪い暗示
タロットにおけるいい暗示、悪い暗示
タロットカードにおいて、「何がいい暗示なの?」と聞かれることが多いですが、それは「場面による」としか言えません。タロットカードは割と、「質問者が何を求めているか?」が大切になるカード占いです。
何故かというと、特に大アルカナの22枚のカードは非常に個性が豊かな人物に例えることが可能なほどに、それぞれのカードの得意・不得意がはっきりとしているからです。
例えば、何か新しい状況に飛び込む勇気が欲しい人にとっては「愚者」は非常にラッキーなカードになり得ますが、「愚者」は計画性や論理性に欠けてはまだまだ今一つな所がありますので、計画の着実な遂行を目指す人が得た場合、なかなか難しいカードになります。
「恋人」は恋愛や人間関係における無二の絆や楽しいひと時を目指す人物にとっては良いカードになり得ますが、例えば実力で押し通ったり難しい提案を力ずくで獲得したりしたい人にとってには難しいカードかもしれません。むしろ「恋人」のカードはそう言った場合、「相手の主張を理解して柔軟に対応して、まるで魅了するように動け」というような、難しい課題を突きつけてくるカードにもなり得ます。
顕著なのは「皇帝」と「女帝」の得意分野でしょう。「皇帝」はもちろん争いを平定することを得意とする歴戦の武将ですが、「女帝」のように小さく弱いものにも目を配って慈しむようなことはむしろ不得意かもしれません。むしろ「皇帝」は、強くあるべしというイデオロギーに縛られすぎて自分が疲弊してもさらに自分のことも他人のことも追い詰めてしまうようなところもあるかもしれません。反面、「女帝」は弱っているからと自分も他人も甘やかしてしまい、堕落してしまうこともあるかもしれません。
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