10、運命の輪(大アルカナ)解説
10、運命の輪
大まかな意味(正位置の解釈)
明るい水色の空を背景に、カードの四隅には右下から時計回りに獅子(棒/ワンドのスートと同じ火のエレメント)、牡牛(金貨/ペンタクルのスートと同じ地のエレメント)、天使(剣/ソードのスートと同じ風のエレメント)、鷲(聖杯/カップのスートと同じ水のエレメント)が白い雲の上に黄金色で座っています。「TORA(TORA:深遠な知識の意味)」と外円に刻まれ、「YHVH(YHVH:ヘブライ語で神の意味)」と内円に刻まれた運命の輪は深い叡智と神なる力の存在を示唆しています。輪の頂上で剣を持つスフィンクスは人智を超えた力で運勢の移り変わりを司っていること、円の右下にいる赤いアヌビスは運が誰しもに存在する要素であることを、そして輪の左側にいる蛇は悪運を司ります。正位置で得た場合は降って湧いたような強い幸運を意味することが多いカードですが、今までの行いの報いを受ける可能性があることなども暗示しうるカードです。
★意味:千載一遇の好機、運命が好転する時、自分以外の環境が変わることにより運が開ける様、(カードコンボによっては)その後、自分の行いの報いを受けうる状態
★人間関係/恋愛上の意味:非常にワクワクしている状態、運命的なものを感じている心理、この人と共にいたら楽しい、人生が拓けるのではないかと期待するような心理、ときめきが強い状態
逆位置
逆位置で出てくる運命の輪は、正位置の場合とは異なり運勢の衰えや自分には何の非もない状況での不運を暗示することがあります。スフィンクスが運の頂点ではなくどん底で運命の輪を止め、悪運を象徴する蛇が力を得ている状態です。魔が差す、というようなことや、落ち込みからよからぬ循環に陥ってしまいそうな気配もあります。慌てず騒がず、これもいずれは去る試練だと心を平穏に持ちたい時です。
★意味:不運が降りかかる時、気乗りしない状況、気分が上がらない状態、(今までの積み重ねがよろしくなかった場合)自分の手で招いた不運の報いを受けること
★人間関係/恋愛上の意味:気力や気持ちの衰え、楽しくなかったり縁の切れ目が近づいているのに関係を続けてしまっている状態、共にいても得るものがないような心境、周囲の人物がもたらすどうしようもない不運、(今までの積み重ねがよろしくなかった場合)行いの報いを受けること、関係上のスランプ
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