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剣/ソードのクイーン

剣/ソードのクイーン

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大まかな意味(正位置の解釈)

  変化を示す黄色の蝶の冠を戴いた女王が厳しい目つきで未来を示す右側を見つめています。玉座は天使と蝶が象られており、女王の衣服は風の集まるところ、始まるところである白い雲があしらわれています。この女王も元々静謐な気性だったという訳ではないのでしょう。赤い髪がやはり高い戦闘意欲や好奇心、人生に対する覚悟が固いことを示しています。冠が蝶をあしらっていることから、この女王が常識に囚われない発想をすることで道を切り拓ける人物であることを示しています。衣服も「剣/ソードのキング」に比べてリラックスした白色で、「クイーン」は「キング」に比べて純粋な概念の世界や利害を超越した分野で知性を使う気質が強いとも取れるでしょう。文才に秀でた人物や常識に囚われない革命的な発想を持つ人物、またはそういった状況にこのカードは出やすいです。
  ※余談……かつてこのカードを“未亡人”“(多くの場合やや高齢の)独身女性”と解釈する傾向もありました。該当する場合もありますが、やや偏狭な読み方となるために筆者はほぼ採用していません。
 ★大まかな意味:斬新な発想で状況を切り開いていく人物や状態、長期的な戦略を立案して実行に移すことも厭わない状態、変化を前提に策略を練る人物や状態、革新的な発想を持つ人物や状態
 ★人間関係/恋愛上の意味:冷静に相手との関係を見つつ何か新しい刺激が欲しいと思っている状態、新しいアイディアを思いついて実行に移そうとしている状態、(関係が遠い場合)新しい発想に夢中である
 日常における物事との関連:多くの場合知性に優れた女性やそのような人物、作家やレポートライターや記者、才色兼備のアナウンサー、弱者特有(例えば女性や障害のある人物)の今まで注目されていなかった/発掘されていなかった発想からブレイクスルーをもたらす人物や職業など

逆位置

  “底意地の悪さ”や“知性の履き違え”という言葉がよく似合うカードになります。いたずらに人を傷つける知性を振るったり、底意地悪く鋭利な言葉で心を抉ることを楽しみにしてそうです。なにがこの人物をここまで捻くれさせているのでしょうか?批判をすること自体は、知性を振るう上では必要な過程ですし、批判に晒さなければ育たない学問や発想は当然あります。ですが、その人自体が何も生み出していないとしたら?何も生み出していないのは良いとしても、本人が批判ばかりしている自分の心境に嫌気が差しているとしたら?果たしてそれは在り方として正しいと言えるでしょうか。例え言っていることが正しかったとしても、そして周囲がそれを受け入れるだけの度量と余裕と才覚のある人間だとして、彼らが伸びていったとしたら。発言した人間が無常にも取り残されてよどんでいくだけです。自分のためにも心を入れ替えましょう。相応の力には、相応の誇りが要求されるものです。
 ★大まかな意味:批判に終始して生産性がない状態、何事も楽しめずひねくれて悪態ばかり吐いている状態、嫉妬心ややっかみが強い状態、これらの状態のために知性を汚してしまって活かし切れていない人物
 ★人間関係/恋愛上の意味:嫉妬心や批判的な心境から不満を口にしやすい状態、特に攻撃的になりすぎて関係を壊しかねない状態、寂しさや満たされない思いを素直に口にできずに攻撃に始終してしまう状態
 日常における物事との関連:非常にやりづらい上司、嫌味や批判ばかりの人物、人間関係が非常にギスギスしている集団(個々の能力は高い場合が多いです)、コーチング能力のなさが組織や人間関係を崩壊させている状態

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