20年あたためてきた不思議なお話し。「星に願いを」⑧
つづきです⭐️
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お星さまたちに会える
最後の夜
女の子は工場の広場にいました。
お友達が出来て
お父さんとお母さんまで出来た。
こんな事が起きるなんて
誰が想像出来たでしょう。
女の子は、夢を見ているみたいで
星たちに
まだ信じられない。と言いました
たった2日間で世界が大きく変わったのですから
無理もありません。
だけど、これは全て
本当に起きたことです。
夢を見ること
そしてそれを言葉にする勇気
想像すること
そして信じること
約束を守る強さ
お星さまたちだけの力ではなく
女の子自身も一緒に叶えた夢でした。
みんなで
明るく光る夜の星を眺めました。
最後の夜だよ。
星たちが言いました。
こうして会えなくなるのは寂しいけど
夜空を見上げたら
いつも僕たちがいるよ。
女の子は頷きました。
最後のお願いは何かな。
星たちはワクワクしています。
今夜のお願いごと。
最後のお願いごと。
もう、女の子は決めていました。
今度は星たちが驚きました。
すごいね!
どんな願いごとなの?
みんな嬉しそうに集まってきます。
女の子は星たちを集めると
内緒話しをするように
小さな小さな声で
最後の願いごとを口にしました。
しばらく
星たちは静かになって
それぞれに顔を見合わせて
こう言いました。
「本当なの?」
「本当にそれでいいの?」
「今夜が最後なんだよ。」
慌てた様子の星もいます。
もう一度、ちゃんと考えたら?と
アドバイスをしてくれる星もいました。
それでも
女の子の最後の願いごとは
変わりませんでした。
「分かった!!」
ひとつの星が声をあげました。
叶えてあげよう!!彼女の願いなんだ!
みんな頷きました。
女の子は嬉しい顔になって
「みんな本当にありがとう!
わたし、幸せになるね」と言いました。
星たちは喜んで、女の子の周りを
クルクルと周りながら
眩しいほどに輝きました。
おやすみなさい。
そして、次の日
女の子は荷物をまとめていました。
おばさんも、もうキツく当たったりしません。
街に行ってこいとも言われません。
お昼には
あたたかいスープを
おばさんがお皿いっぱいにいれて
柔らかなパンと一緒に出してくれました。
おいしい。
本当においしかったのです。
おばさんは何も言いませんでしたが
女の子の胸は
ありがとうの気持ちでいっぱいに
なっていました。
やがて
時間が来て、新しいお父さんと
お母さんが迎えに来てくれました。
おばさんに挨拶をすると
女の子は
新しいお父さんとお母さんと一緒に
家を出ていきました。
その後のこと。
おばさんが台所で洗い物をしようとすると
窓に何かが挟まっています。
おばさんが手をのばし
取ってみると
それは
1枚の紙のコースターでした。
よく見ると、そこには
" 星に願いを" という文字が
書かれています。
そうです。
女の子が最後に決めた
お願いごとは
「もう1枚、コースターが欲しい」でした。
きっと、おばさんも
素敵な夢を叶えられたことでしょう。
星に願いを。
あなたの夢も必ず叶います。
・・・・・・・・・・・・
最後まで、読んでくださって
ありがとうございました。
20年、何度書き出しても書けなかった
この物語が、今なぜか最後まで
文章にして書くことができました。
きっと、今日のこの日まで
書かせてもらえなかったのだと思います。
この20年という間に
タマは潜在意識を沢山勉強して
ヒプノセラピストになり
そして魔法の教室を立ち上げて
夢を叶えていける方法を講座として
お伝えさせてもらえるまでとなりました。
3年半に渡って、伝えてきた
魔法の教室を終えて
やっと、この物語を書くことが出来た。
そこには何か意味が有るようにも思えます。
この物語は
あの日、ベッドで寝転んだ時に
映画のスクリーンを見るようにして
流れました。
タマが作ったお話ではなく、
タマ自身が見せてもらったお話です。
お話を最後まで見終わった時
タマの中で詰まっていた
女の子への想いがカタチを変えていました。
可哀想だとか不幸だとか
そうした気持ちではなく
彼女はきっと素晴らしい毎日を送っているんだ。
と、考えることが出来たからです。
そして、もうひとつ。
驚いたことがあります。
以前にこのお話を人に話したとき
その方はイギリスに
住んでいた事もある人だったのですが
「タマちゃん、これ20年前のことなんだよね?」
と言われたので
そうだと答えると
その人は少し考えて
「今のイギリスに、こうした子は存在しないと
思う。」と言われました。
今のイギリスの社会では考えにくいとのこと。
つまり・・・
「これが100年前のことなら分かる」
と言われて
「これって・・・この女の子って
もしかして100年以上前の
タマちゃんなんじゃない?」
と。
その言葉を聞いたとき
身体に物凄い衝撃が走りました。
女の子を見た、あのとき
タマは
時間が止まっているかのような
不思議な感覚の中にいました。
もしかしたら
タマはあの時、
時空を超えて
小さなわたしに会っていたのかも
しれません。