ミッションか使命か

今日はIkigai Tribeというコーチングを実施しているNickさんとお会いした。彼は現在はメルボルン在住なのだが、陶器で有名な多治見ご出身の妻がいることから10年は多治見に住まれていた経験があるそう。え?!と思うレベルで日本語を知っている日本語のノンネイティブを何人か知っているが、彼はそのうちの一人に入る。(舌音痴、なんてスラングレベルでよくご存知だ)

Nickさんとの出会いは、PlanetDAO001の投資家さんの一人がNickさんのコーチングセッションのクライントさんで、彼がNickさんに我々の事を紹介してくれたのがはじまり。(個人名をここには書けないのでご紹介できないのが残念なのだけど投資家の彼もすごく日本のカルチャーを真髄から理解していてとてもおもしろいコンテンツを書かれている)

今回はNickさんが多治見を中心に7日間のリトリートを開催するために来日されていて、東京で対面でお話した。NickさんのIkigai Podcast にもゲストとして呼んでもらうことになったのだけど、それはまたオンラインで録音予定。

彼は「Ikigai」が英語圏ではかなり違う意味で使われていることを指摘する。例えば、Ikigaiは以下のようなベン図で語られる。「生きがいを作るためには」というトーンで語られるので、日本語でいう「生きがい」よりも狭義な意味合いになっている且つ、すごく西洋的に感じる。日本語ではもう少し広義な意味合いを持つ(例えば、アイドルのコンサートが生きがい、などカジュアルにも使われるし)し、生きがいは無理に作るものではなく、自分のインナーにすでにあるものに気づく、見つける作業、という感じがする。Nickさんはこの微妙な日本語の意味合いを英語で提唱し、コーチングプログラムを作られている。

よく英語圏で使われているベン図

そんなNickさんに、我々のペアレントカンパニーであるガイアックスが報酬や仕事を決めるクォーターごとの上司との面談では、人生でやりたいことや達成したいことを話すんだ、ということを伝えた。「なるほど、それはいいね!」と。仕事でやっていることが生きがいではないと、人生のほとんどの時間を使うのが仕事なのに、精が入らないでしょう、と。

そして、「その人生でやりたいことってなんて表現しているの?」と聞かれた。「ミッションだよ、」と答えると、

「それは残念すぎる!!!」とNickさん。
「”使命” って日本語が好きなんだ」と。

使命って、命を使う、でしょ?最高じゃない。英語でそんな表現ないよ。とのこと。他にも好きな漢字も熱量高めに教えてくれた。

ミッション、ビジョン、パーパス、とか英語で言う方がそれっぽいなー、なんて思っていたのだけど、日本語の漢字の意味を思うと確かに、ずっしりとくるね。

別れた後にふと思い出し、ガイアックスのコアの考え方になっている「生きがいの創造」のリンクを送ると「積読!」と返信が来た。

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