【 息子の変化 】
なおちゃんがきて私が一番変わったことは
子供を怒鳴ることが減ったこと。
よくないとわかってても当時3歳の息子は
たった1人しかいない親に対して当たり前ですが懸命に話しかけてきます。
仕事もなければ家事もない時なら向き合って目を見て話せるのだけれど
そんなゆとりは滅多になく
限られた時間で必死に家事をこなしている時に限って
「ねぇママ、ねぇママぁ!!ちょっとでいいからみてよ!」と言ってくるのです。
でも夕飯の支度のときに限って声をかけてきて、フライパンを火にかけている時などは特に
「今は無理ちょっと待って」というと泣き出してしまうのでした。
そうなると気持ちが焦るせいか、焦げてしまうし、ひどいと手が滑ってフライ返しが落ちてしまったりして
「もう!!なんでわかんないのよ!今無理なの!なんで泣くのよ!」なんて怒鳴るのは日常茶飯事になっていました。
息子の泣き顔を見るのは当たり前の毎日だったのが
もう1人大人がいることで
たとえ息子が私に話しかけてきても夕飯の準備中なんかは特になおちゃんがすぐに代わりに相手をしてくれました。
息子も私よりも相手をしてくれるお姉ちゃんに話しかけることの方が多くなり、本当に私のストレスが半減しました。
ある時息子に「ママ、優しいね、優しいママが大好きだよ」と言われてしまい
自分で思った以上に余裕がなかったのだなと思った時がありました。
息子は当時幼さゆえか落ち着きがなく多動気味なところがあり保育園の先生からは「集団行動が出来ません」とノートに書かれる事もあり私はものすごく落ち込んでいました。
心のどこかでこの子は普通の子と違って普通に出来ないんだ、ダメなんだと思ってしまう事もありました。
親の躾がなってないと思われるのではないかという私の中の保身もあったのかもしれません。
無理強いする形で息子に色々やらせる事もありました。
しかしなおちゃんは息子に対しても1人の人間として尊重して向き合っていて息子が思い通りにならずぐずりはじめても
「どうして欲しいか言って?そしたら出来るかどうかお姉ちゃん考えるから」と向き合ってくれる事も多くありました。
そのせいか「なんでかというとね」とか
「あのね、僕はね、」と説明するようになりました。
なおちゃんがいた当時は明確に上手に説明できなかったのですがなおちゃんが帰った後も息子の口癖になったのがこの
「あのね、何故かというとね」でした。
して欲しいことを言葉にして説明したら聞いてもらえる事もある
という事を子供なりに認識したのだと思います。
または、ちゃんと受け止めてくれるという感覚が安心感を持って定着し、自分の思いを説明できるようになったのだと思います。
私はこの経験からも
子育ては1つでも手の多い状況ですることがどれほど親にとっても子供にとっても大切か身に染みた出来事でした。
なおちゃんと過ごした時間がなければ息子が自分の感情を上手に説明できるようにはならなかったのではないかと思っています。
実はこの事は保育園の先生とも共有して
「息子はこだわりもあったりして、本人なりの理由があって集団行動を取らない、取れない時があるかもしれないので、一方的にこれをしなさいというだけでなく、ひとこと何故今それをしないの?ときいてみてやってくれないか」と話したりしました、また習い事のサッカー教室でも他の子が次の練習に移れてるのにうちの子だけ出来てないのをずっと「やっぱり病気なのか」と私は諦めかけていたのですが本人なりの理由があるのかも?と思えるようになり息子と話し合えるようになりました。
結局は集中力がないことによって先生の指示を聞き逃してしまい、何をして良いかわからないから次の練習に移れないとわかったので息子にはわからない時は先生に聞く!と何度も伝えた事で
徐々に集団行動も取れるようになりました。
この発見は本当に大きかったです。
今LINE相談にのっていて
「バカ」とか「死ね」とか中には「売れない歌手」と書いてくる子もいるのですが
「そっかあ、それは悲しいな」とか、
「売れない歌手というのは間違ってないね笑笑」などとやり取りを根気強く続けていると次第にメールの内容が長文になってきます。
この人は聞いてくれる
という安心感はとても大切で安心感を持った人はもっと私に知ってもらいたくて、わかってもらいたくて一生懸命自分の気持ちを表現しようとしてくれるようになります。
正直読みにくかったり、言葉足らずで私が理解するには困難だったり、言っていることが反対の意味だったり、それによって私が間違って受け取ったりしてしまう事もあるのですがその度に
「勘違いしてごめんね」とか、「今やっとわかったよ」とか、「教えてくれてありがとうね」と繰り返しているうちに
すごく説明が上手になってくる子もいます。
説明が上手になったことで自分が何を思っているのか客観視する事ができたり、
私が答えなくても自分で答えを見つけたり、
最初は短気だったり、親に対してキレていた子でも
短気にならなくても良いのだと感じてもう一度親と話してみようや、
自分の説明が言葉足らずだったかもしれないと省みる事が可能になる子も居ました。
この出来事は現在ライン相談に役立っていて、なおちゃんにはとても感謝している事の一つです。
(追記)
ちなみに子育てでこれは大事だなと思ったもう一つが
息子が自分の思いを説明できるようになったときに
お菓子が食べたいなどでぐずる時に
「なんでアイスを沢山食べてはいけないの?僕は食べたいから泣いてるの」と言われる事があります。
きちんと思いを説明してくれた子に対して「ダメだから」では納得してくれない事もあり、その度に「わかった、ではもう少し食べてもいいけれど、何故ダメかというとすごくお腹が痛くなったり、とっても太ってしまってブタさんになって動きにくくて身体が重たいよーってなったり、あなたが虫歯になって痛い痛いってなるからよ」と伝え続けました。
先のことを予測できない子供にとってそんな説明は全く聞いてくれなくて食べたいものは食べたいとなってはしまうのですが
数週間するうちに
「今日はねお菓子ひとつでいいよ、だって食べすぎると痛い痛いになるもんね」と言ってくれました。
子供なりに聞いていて後に必ずサインを出してくれます。
このサインをしっかりキャッチして
「そう!そうなの!すごい覚えていたの?嬉しいなありがとうねわかってくれて、ママすごく嬉しい」などと感謝するととても得意げな気持ちになるのか
その後食べすぎないということを自主的にできるようになりました。
子育てにおいても、人間関係においてもそうだと思うのですがやはり積み重ねだなと思うようになっています。
劇的に変わるという事は少なく子供なりにサインを出してくれたときに
その事がいかに親である私も嬉しいのかを伝える事によって
本人が自分で選んで行動したにも関わらず喜ばれたという 好子(行動分析学)に繋がって、主体的に良い行動を取ってくれるようになります.
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