今週読んだなろう小説たち 28-2

こちらはムーンライトノベルズの感想です。18歳未満の方は注意してください!

今週はやっとブックマークをカテゴリ分けして整理しました。ちょっとスッキリ。早くやっとけば良かった。


・王子と私の事情

兄の婚約者ソフィーに恋する第二王子マテウス。そんな彼を出会った時から恋し、やがて政略的に婚約者になったクリスティアナ。マテウスから想い人がいるため愛せないと言われたクリスは、自分にも叶わぬ想い人がいるので仲間だと嘘をつく。そこから二人の仲は進展し、やがて身体の関係を持つ様になるがクリスの気持ちは辛くなっていく。

報われない恋という共通事項で仲良くなるけど、自分の気持ちを隠したままのクリス辛い。どんどん虚しくなっていくのも、そりゃそーだよなぁ。と。いつでも自分の味方をしてくれるクリスにマテウスが惹かれるのも分かるけど、その過程がもう少し読みたかったなぁ。


・孤独な令嬢は、初恋の執事と悲しい結婚をする ★

伯爵家令嬢イングリッドは継母に疎まれ寄宿学校に入れられた。その後、父と継母と義弟が亡くなり、イングリッドが伯爵家を継ぐため寄宿学校に迎えに来たのは執事で初恋のエリオットだった。彼がイングリッドの事より伯爵家存続を案じていた事を知り、イングリッドはエリオットに自分と結婚してあなたが伯爵家を守ればいい、と告げる。

初めては伯爵家のためにお嬢様も望むし、信用できないやつに任せるくらいなら、と貴賤結婚でとやかく言われるの込みで覚悟を決めて伯爵家を継いだけど、イングリッドの責任感や家を守るための努力や素直な気性にどんどん惹かれていくエリオットがいい!伯爵家のためと言い訳しつつ、レイモンドに嫉妬するのとか最高でした。

イングリッドが半ば自棄っぱちで言って成立したエリオットとの結婚に罪悪感を持ちながら、それでも自分のできる事を努力し、エリオットを気遣うイングリッドがこれまた健気で。そりゃエリオットも好きになっちゃうわな。

これからも周りにとやかく言われる事も多いだろうけど、絶対的な味方であるエリオットと家族の様な使用人たちがいるからきっとイングリッドは大丈夫だろうな。



・雨が止むまで ★

通り雨で雨宿りした時に夏が偶然会ったのは兄の友人宏人。雨が止むまで宏人のアパートで休んでいくことになる。

眠っていた恋が通り雨をきっかけに目を覚まし、結ばれるのがときめいた。お互いずっと好きで意識していたのに、当時は上手く交錯しなかった事が時を経て関係が変わるのよいね!

お兄ちゃんはどう思うのかな?なんてのもちょっぴり気になったりして。



・勇者と村娘 ★

ゼルーは幼馴染のアイシャに勇者の剣を抜いたらヤらしてくれてと頼んでいた。そしたら剣を抜くのに成功してしまった。約束は中途半端なまま、ゼルーは魔王封印の旅に出てしまう。

アイシャが好きすぎて仕方ないゼルーがいじらくて…!!あるがまま受け入れて仕方ないと受け流すアイシャも魅力的で。ゼルーもそりゃアイシャのこと大好きになっちゃうわな。アイシャの「しょうがない」って言葉はすごい優しい。

最初から「アイシャが大好きだから」って言ってれば初めての時に完遂に出来ただろうにね。ふふ。勇者であることがアイシャといることの枷にしかならないから死んだことにする潔よさもいい。幼馴染ものもやはり好きだなぁ。



・私は選ばれない ★

伯爵家令嬢クロエには親が決めた婚約者エルネストがいるが、彼はクロエの妹エミリィに想いを寄せていた。二人が想いを通じ合わせる場面を見てしまったクロエ。二人の婚約は解消され、クロエの代わりにエルネストの婚約者はエミリィになる。妹に婚約者を取られたという醜聞が広がる中、公爵家後継ぎのレオネルがクロエに婚約を申し込む。

面白かった〜!!!もう長女の良いところと悪いところを全部併せ持つクロエが、器用なのに不器用すぎて…!察することが出来るあまり、脳内完結してしまって自分を袋小路に追い込む感じがもう痛々しくて。「あるべき」思考が強過ぎて雁字搦めになっていても、それがレオネル以外に理解されないの辛かっただろうな。父も気付いていたかも知れないけど、似たもの同士ゆえ指摘出来なかったのかもだけど。

レオネルも悪気ない悪手で繊細なクロエのちょいとズレた解釈によりさらにすれ違うのがもう辛かった…!特に好きだけど愛してない発言と、王太子妃に会ったあとの態度。特に後者は些細なことだけど、相手の負担にならない様に色んなものを飲み込むクロエがしんどい。レオネルとしては言葉にも態度にも好意を伝えてるつもりなのに濡れ手で粟をつかむような手応えのなさ。それはそれで辛いだろうに、相手を責めずに反省するレオネルはホント優しい。最初はちょっと意地悪なことも言ってたのに、ホント懐に入れると愛情深いんだね。そう、クロエのATフィールドがぶ厚すぎるのじゃ。

妹カップルの浅慮っぷりも辛かったなぁ。甘ったれ夫婦。打算もありつつなんだかんだで面倒見ちゃうクロエがやっぱり長女。

他人軸の価値観から自分軸への価値観に思考が転換出来たのはホント良かった。そしてそれを助けたのは自分のことも全肯定してくれるレオネルの存在。同じ事象でも捉え方が変われば見え方もその価値も変わる。それにクロエが気付けてホント良かったよ〜。



・さくらんぼの恋 ★

侯爵家令嬢リディアーヌと公爵家令息エーベルトは幼馴染で婚約者。2人が18歳になったら結婚する予定だが、仲の悪い2人はそれまでにそれぞれ恋人を作ろうと画策する。

ケンカップル、やっぱり大好き。お互い大好きなのにその気持ちに気付いてないし、好きだからこそこじらせてしまってるのがもう可愛くて可愛いくて…!からの両想いになってく過程がきゅんきゅんした!ツンデレ同士なのも善き。ツンデレ具合はリディの方が強いか。なんだかんだでリディがベルの弁慶の泣き所な感じもいいね!

アンヌとクロードの話もときめいた。クロードの外堀の埋めっぷりが凄い。願わくばそこに行くまでの過程が読みたいなぁ。



・愛は華を咲かせるが如く ★

大国に嫁いだ王女サラ。夫となる王太子ラルは二度の婚約破棄した過去があった。婚姻式はラル抜きで行われ、その後彼に会うことがなかったが、ある日王宮内で迷子になった時、ラルが他の女性とのイチャついているところを目撃してしまう。

真面目で優しく素直で思ってる事が全部顔に出てしまい物事をはっきり言うサラがまず可愛い。関係を共にしても一夜限りで誰かを好きになりたいのに好きになれないことラル。女遊びしまくりなのに少しずつ擦れてないサラに惹かれて行く様子が初々しくてよかった。シリルが故意の当て馬として行動するのも良かった。シリルと仲良くなっているサラを見るたびモヤモヤしてるのに全然自分の想い自覚しないのも善き。

すれ違いつつも、自覚してからの行動が早いのはさすが出来る王子。子供が出来てもサラへの溺愛っぷりが止まらず、子供の前でもいちゃいちゃするの良いね!


ツンデレ、ケンカップルってやっぱり好きだなぁ。ヒーローがツンデレの作品を来週は探したい。




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