スキップ・ビート!
と言う漫画を知っていますか?
花とゆめで連載中の少女漫画です。
ネタバレを結構含むので、あまり気にしない方は是非わたしの思いの丈を読んでやって下さい。
気にする方は、この作品を読んでからまた来てくださったら嬉しいです。
大好きな幼馴染の不破尚が歌手になるため家出同然で上京した際に、彼と一緒について来た最上キョーコ。
しかし尚はキョーコの事を家政婦として扱うために連れてきた事を知り、尚を見返すためにキョーコは芸能界に飛び込むことを決意。
業界最大手のLMEのオーディションを受けられる事になった折、たまたま出会った芸能界一の若手俳優・敦賀蓮に業界を目指す目的を問われ「不破尚への復讐のため」と答えるキョーコに、蓮は不快感を持つ。
しかし、実は蓮は遠い昔キョーコと出会っていて…
というあらすじの作品です。
少女漫画で大好きな作品は、ぼくの地球をまもって・彼方から・BASARA・7SEEDS・暁のヨナ・アリーズ・ガラスの仮面・大奥・SWAN・オルフェウスの窓・エースをねらえ!、はいからさんが通る・ヨコハマ物語、と言えば大体の好みの傾向が分かると思うのですが。
まぁ、嵌らないわけが無いのです。
尚に裏切られたゆえ、ダークサイドが如実に表面化して、元々はピュアピュアなのに「愛すること、愛されること」を信じられないキョーコ。ただその根底にあるのは母親にさえ疎まれているということ。心の支えは昔出会った妖精コーンがくれた魔法の石。
復讐のために芸能界を目指すキョーコを不快に思っている蓮。実は昔身の上を明かさずコーンとしてキョーコに出会っていた。過去は持ち込まないと決めていたが、あの少女がキョーコと知り彼女の目的より本質を見ようとした結果、キョーコに惹かれていく。
自分に依存するキョーコを鬱陶しく思っており捨てた尚。業界に入りキョーコ自身が目的意識を持ち邁進していく姿を見て、キョーコに恋愛感情を抱いていく。
ってだけでも!!
くっそ、面白い!!ってなるのに!!
蓮のバックグラウンドがこれまた壮大で。彼は昔は日本で活躍し今はハリウッドで活動中の大物俳優の息子で、父の名が大きすぎるが故になかなか思うように役者としての仕事が出来ず、しかも従兄となんらかの確執がありその結果唯一の親友を自分のせいで亡くしてしまう。
前にも進めず留まる事も出来ない彼を、LMEの社長が名前も容姿も変え日本で父親を超える役者になることを提案し、「敦賀蓮」として再出発を図る。
ってヘビィ!!!
自分のせいで親友を亡くし、その恋人を不幸にした自責の念から「どこにいても大事な人は作れない」って思いつつ、キョーコに惹かれて、その先にあるキョーコとの未来を望む気持ちとの鬩ぎ合いや、自暴自棄で破壊衝動を抑えられない自分の闇が、演じることを侵食していく恐怖との葛藤。
蓮が乗り越えなければいけない山はいつだって険しいのです。
キョーコはキョーコで、人を愛することが恐い(結果愛されないと知るのが恐い)ので、蓮に惹かれるたびに、恋心に何重にも鍵をかけて封印を続ける(このキョーコの鍵を外す蓮の行動を「悪い魔法」って形容するのがすごく好き)。
堪らない。堪らないっすよぅ…。
両想いなのに!!お互いが片想いしてると思ってる!!
特に蓮はあんな風に喧嘩漫才できる相手がキョーコしかいないってが胸キュンポイントなのです!(だがしかし、それは尚にも同じことが言えるっていうのがニクイ設定…)
少女漫画、最高の状況「両片想い」!!!
(この言葉最初に作った人素晴らしい)
主人公二人が重い事情を抱えて、自分の中の問題や課題をひとつひとつクリアしていくのがね、楽しいんです。そりゃ長い連載のうち、この展開しんどいっす…ってなる事もあるのですが、後から読み直すと全てが必要な軌跡だったのです。
キョーコが最初は復讐以外の目的もなく芸能界に飛び込んだのに、だんだん芝居をする事にのめり込んでいき、唯一無二の女優になっていくであろう過程もハラハラドキドキするのです。
44巻あるけど!!
まだまだあと10巻くらい続きそうだけど!!
とにかく読んで欲しい!!!
という気持ちと、自分の感情を整理したくて書きました。
次は考察?ほど高尚なものでなく、今回より更に脳味噌垂れ流しな内容になりそうです。
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