オススメのなろう短編 ほっこりする作品たち
今回はほっこりするお話をまた5作品紹介したいと思います。恋愛要素がありつつ、読後感がほっこりするとか、ちょっとギャグな色が多い感じの作品をここにカテゴライズしてみました。
・婚約者が怖いので、記憶喪失になって忘れようと思います。(かたつむり3号様)
バージニアの婚約者は騎士団に勤めるマーカス。彼は顔が怖い。しかも無表情。寡黙で相槌くらいしか口にしないため会話が広がらない。父に婚約を白紙にしてほしいと言っても笑ってスルーされる。いっそ記憶喪失になってマーカスを忘れてしまえと、侍女のベラが言う。
仲良くなりたいのに怖いという主人公と、突飛な言動をする侍女ベラのやり取りが軽快。バージニアとマーカスは至って真面目なのにベラのおかげで(せいで?)コメディ感とほっこり感がある。鉄板設定をサックリと楽しめる。
・ヴィオラちゃんファイトォォォォ/ダンと可愛い幼なじみの話 (青井冬様)
幼馴染ダンの事が大好きなヴィオラ。アプローチをかけても断られないけど恋人ではない。ある出来事をきっかけに距離が出来てしまったと思ったら、ダンは都にある大学校に行く事になり物理的な距離まで発生。果たしてヴィオラの年齢=ダンを追いかける年月は報われるのか?
テンションの高いヒロインってあまり得意ではないのですが、ヴィオラは可愛い。とにかくダンが好きすぎて一途に追いかけるバイタリティがいい。空回っていてもなんだか憎めない主人公と、ダンsideのお話で答合せしてさらにニヨニヨするのです。
・瑠璃色ドラマ (みわかず様)
伯爵家令嬢コンスタンスは5歳の時にジークフリード王子と出会うがひょんなことから取っ組み合いの喧嘩に。そして何故か婚約する事になる。会えば喧嘩し、なぜかお互い切磋琢磨する二人。成長したコンスタンスは自分以外の王妃候補となる人間を探そうと躍起になる。
ケンカップル好きに是非お薦めしたい作品。お互い好きなのに喧嘩しちゃうし、コンスタンスは明後日の方向の努力が報われず、そんな不器用なふたりのすれ違いをクラスメイトが生温かく見守っているのが良い。
・長靴をはいた侍女 (霧島はるま様)
子爵家の下っ端侍女のロニは雨の日にだけ伯爵家に手紙を届けに行く。そこで出会った執事のファウスとひょんなきっかけからお話しするようになり少しずつ親しくなっていく。
雨・女性・恋・長靴、というキーワードを鏤めながら、さながら霧雨のような優しく穏やかな空気でお話が進んでいくのがとっても良いんです。ときめくカテゴリと迷ったのですが、ロニの人柄からほっこりカテゴリに。
・わたし(俺)に前世の記憶があるのはヒミツです(高岡未来様)
男爵家令嬢フレメイアは前世の記憶がある。今より位の高い貴族のお姫様だった過去の自分は騎士と結婚するも、戦で夫とはすぐ離れ離れになり、彼は戦で自分は流行病で亡くなった。その夫は今は公爵家子息のフェリクスであると入学式で一目見て気付いた。
前世の記憶を持つ二人が、前世の続きじゃなくて改めて互いを気にしつつ少しずつ距離を縮めていくのがよい。大きな事件があるわけではなく、小さなエピソードの積み重ねがほっこりするんだなぁ〜。
次は中編でオススメの作品を紹介できたらと思います。一番読んでるのが中編なので既にどの作品を挙げるか迷ってます。
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