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徳川まつりの夏と冬
aikoは人生な徳川まつりPのtamakiです。
徳川まつりさん、今年もお誕生日おめでとうございます。
グリマスサービス開始の2013年2月27日はもう誕生日を過ぎていたので2014年2月4日が1回目の彼女の誕生日だったわけですが、そこから数えると通算12回目の誕生日ということになります。来年で干支一周するらしいです。すごいですね。
今年は映画ドラえもんまつりのリバイバル上映期間と被ったり通院だったりで週末の時間が全然取れず、このnoteの下書きを書いているのも前日だったりします。ほとんどフリーハンドで書くぞ。こんな体たらくで申し訳ないです。来年はもっと計画的にやろうと思います。
はじめに
ところでまつりの誕生日……というか生まれた季節が冬っていうことを、結構意外に思った人はいないでしょうか。
そんなこと書くくらいなので、私は正直結構意外に思いました。なんだったら今も思う時があります。へえ、冬なんだあ、2月なんだなあ、と。
他の担当(秋月涼・神楽麗・北村想楽)については特にそう思うことはないし、麗花や琴葉の誕生日にもそこまで意外に感じることもないんですけど(麗花なんて全身から5月生まれ感が出ている)(5月生まれ感とは?)なんとなく、まつりにだけは意外に思うことがあります。
本当は誕生日合わせの記事は「まつりのカードの話をしよう」の最新作にする予定でした。次の記事で取り上げるカードが「麗しのスノークイーン」なのですが、何を書こうか考えていた時に、
「冬の時期に出たカードかあ。でもまつりって夏のイメージもあるなあ」
とふと思ったのがきっかけで、いろんなピースが繋がっていき、彼女を取り巻く夏と冬という観点からいろいろ考えてみたく思いました。というか単純にこっちの方が書きたいし自分も読みたいと思ったためです。
ということで、以下から本編スタートです。
徳川まつりの夏
しょっぱなに書くこともまた個人の感覚に根差すところが多くなってしまって恐縮なのですが、まつりの名が表す「祭り」とは、一般的にイメージするところとしては屋台や出店が立ち並び、提灯の灯りが灯され、浴衣や甚兵衛を着て参加し、盆踊りが踊られる「夏祭り」をイメージする人が多いのではないかと思います。
勿論祭りという言葉はオールシーズン使える一般的なものなので、夏に限らず雪まつりとか春のパン祭りとか秋の収穫祭とかもありますが、俳句で言っても祭りは「夏」の季語です。
彼女の二番目のソロ曲「カーニヴァル・ジャパネスク」は明確に"夏"祭りを描いている楽曲です。歌詞の中に「夏祭り」とは出てきませんが、「浴衣」「花火」「蛍」と夏の季語が使われています。
ミリシタでの実装も初"夏"の6月25日に実装され、曲名SSRであるSONG FOR YOUも6月9日に実装されています。
また、GREE版ミリオンライブにおいて彼女の初めての上位イベントは夏に開催された「夏祭り」がモチーフのイベント「納涼!アイドル夏祭りin港町」(2014.8.8 ~8.19)でした。
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他にもイベント上位及びセンター曲として、「Vacation VS Summer ~ナツとヤスミのアンビバレント!~」(イベント開催期間2022.6.16~6.23)があり、こちらも「夏」をテーマにした楽曲となっています。
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イベントの時期も記載した通り、ジャパネスク・SFY実装時期と同じく6月です。まあまつりはこの楽曲ではインドア派で、お祭りを含む夏らしいアウトドア活動をしようとはしていませんが。
GREE版では他にも、彼女の初めての曲名カード「フェスタ・イルミネーション」の実装は「Get to the top! サマースポーツフェス」(2016.8.1~8.8)での実装であり、「サマー」とあるように夏のイベントでの実装でした。というか上位ですね。
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このイベント開催中に私はモバエムを始めPとしての人生を歩み始めました
まつり上位やってる時にPになったの運命かも(そうか?)
そういえば、彼女はミリオンシアターシーズンにおいて「BLIGHT DIAMOND」の所属でした。このチームのスートはダイヤで、ダイヤは夏を意味しています。シーズンの発表があった時「やっぱりまつりは夏なんだなあ~」と腑に落ちたのを覚えています。
これもあくまで私個人の印象、主観での話なのであれですが、「まつり姫」という陽の気が強いキャラクターも、四つある季節のうちで相応しいものを選ぶとするなら、生命が栄え万物の勢いの盛んな夏が一番しっくりくるような感じがします。
けれど彼女は冬生まれ
そんなことを考えていると、まつりは夏生まれなのがしっくりくるように感じます。謎多き彼女の名前にしたって(徳川はさておき)夏祭りの頃に生まれたからまつり、となったのかも知れないですし。
しかしながら今日お祝いしているように彼女の誕生日は2月4日なのです。
それも2月。現に今、大寒波の襲来がニュースを席巻していることからわかる通り、とても夏の猛暑を思い出せない、あんなのは別世界の出来事だったんじゃないかと思うくらいの酷寒に凍りつく季節。あまりにも正反対、真逆の季節です。
夏と結びつきが多く、夏を思わせる彼女の誕生日が明確に「冬」ということは、もうその誕生日の時点から、彼女にある大きな特徴である“二面性”を表していると私は思います。
……ダアーーーッ!!!!!!!!二面性って言い方好かねえ~~~!!!(唐突)
二面性ってなんやねん!あなたは私で私はあなたじゃボケ!まつりもまつり姫も同一の存在でしょうがよ!aikoとAIKOみたいなさ!(伝わらん!)(多分それ違う!)(aikoの作詞作曲の名義が大文字なだけです)分けんなクソボケカス!!!!!
取り乱しました。まつりとまつり姫は同一の存在で、「カードの表裏」という表現を私は小説等で多用しています。
まつりがいなければまつり姫もなく、まつり姫がいなければまつりもおそらく今とは違った人間になっていることでしょう。
徳川まつりの冬
それでは彼女の冬について見ていきましょう。
まずさっきも出しましたが、このnoteがそうであるように彼女の誕生日は2月4日という冬の最中です。
それから彼女の参加曲に冬の曲が2曲あります。「瞳の中のシリウス」と「Decided」です。どちらも人気の高い楽曲だと思っています。
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シリウスの衣装と系統がかなり似てる
もこもこ衣装はなんぼあってもいいですからね
夏の段落では二番目のソロ曲についてお話しましたが、彼女のソロ曲の1曲目「フェスタ・イルミネーション」のタイトルにある「イルミネーション」は一般的に"冬"に映える光の芸術です。各地で行われるイルミネーションのイベントの開催時期はほとんどが冬です。
また、「麗しのスノークイーン」を始めとして、冬を舞台としたカードが多いです。GREE版では年末に実装された「ワクワクトラベル」、バレンタインのガシャで実装された「中華街で食べ歩き♪」、クリスマスのカードである「ぱわほー!モニタージャック」、お正月のカード「ぱーふぇくとショット!」などがあります。
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ミリシタで現時点での最新まつりカードであるメガネSHS「あま~いゆめにCHU♥」の覚醒前でホワイトクリスマスの一場面を描いていましたし、まつりがマシュマロを前に苦悶の表情を浮かべる「クリスマス★スイーツ」もあります(この二枚は年は違いますが同じ日に実装されました。いずれもクリスマス合わせのSSRなんですね)
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それからこれはゲーム外のお話ですが、一昨年開催されたゆくマスくるマスの描き下ろしイラストでも、スノーフレークリリパットを着たまつりが登場しています。これは多分冬生まれだからかなと思っています。
(他の選抜メンバーどういう基準だったか、そもそもメンバーを覚えていない)(エミリーがいたから、冬生まれというのはやはりあるはず)
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今は亡きポプマスことポップリンクスでもクリスマスの限定衣装がありました。私は徳川まつりのことを「歩くクリスマスカラーの女」と言うことがありますが、こうやって数えると冬のカードの方が圧倒的に多いような気がします。
毎回素晴らしい描き下ろしイラストを提供してくれているシーズナルスナップショットシリーズ、まつりは杏奈ちゃんと共に記念すべき第一弾のアイドルとして登場しましたが、これもクリスマスの時期である12月で冬のイラストです。
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いわゆる「素」(この書き方したくね~)に近い、誰かとの待ち合わせで身だしなみを気にするまつりの表情と仕草に思わずドキッとしたプロデューサーやファンの方は多いのではないでしょうか。私だ~~!!!
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それからこれは偶然なのか意図的なのかわかりませんが、「瞳の中のシリウス」にしろ「Decided」にしろ、いずれも冬の曲なので冬の開催なのですが、(シリウスは12月、Decidedは1月)イベントコミュ内で大なり小なり彼女の妹に関係する出来事が描かれています。
妹のことで言うと、彼女が初めてカードに現れたSONG FOR YOU「フェスタ・イルミネーション」の実装は1月でした。これは単純に実装ローテーションが冬の時期だっただけとも言えますが。GREE版のフェスルミ曲名カードの実装は夏でしたが、ミリシタでは冬なのも逆転してて面白いですね。
冬のカードのコミュについて言うと印象的なのがあって、「麗しのスノークイーン」のコミュでは、まつり姫ではない、飾らないまつり本人の言葉でプロデューサーの体調を気遣ってくれる一面があります。
そもそもなんですが、GREE版から既にこのカードのセリフで彼女は一人称「私」を使っていました。
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以上のことから私はなんとなくですが、「冬」というのはまつり姫ではなく、姫の向こう側にいる、もっとパーソナルなまつりとしての一面を出す季節なのかも知れないなと感じているわけです。何せ本人の生まれた季節でもあるわけですし。
シーズナルスナップショットについて書きましたが、まつり姫というキャラクターや彼女の名前を思うなら「夏」に出しても正解だったと思うわけです。浴衣姿とか。
でも彼女が配置されたのは12月でした。それもプロデューサーにもなかなか見せない、そわそわしてドキドキしている表情を見せた姿が描かれていることは、他のアイドルならそれほど大きな意味はないかと思いますが、徳川まつりという特異なキャラクター性を有したアイドルにおいては、何らかの意義があるように思います。
結論として
このnoteにはもともと導きたい結論というか仮説がありまして、もうなんとなく読めているかと思いますが、徳川まつりにおいて夏は「まつり姫」であり、冬は「まつり」なのではないか、ということです。
ところで、冬は置いといて、かの清少納言は枕草子において「夏は夜」と著しました。そして私は以前「徳川まつりと夜の考察」という記事を書きました。
この記事で言ってることは、雑に言うと夜とまつりの結びつきが強いということなのですが、夏は夜と少納言が書き、それが教養として当たり前となっている以上、まつり→夜→夏ということも言えるわけで、なるほどまつりは夏なんだな、となるわけです。夏に関しては。
とは言うものの、まつりは冬との結びつきも強いわけです。なんだったら夏より強いかも知れないことが下書き書いてて発覚した。負けるな夏!(?)
込められた意味
夏の要素も強くありながらも、冬の要素も強くあり、彼女自身は誕生日すら冬である。
というか、二次元における誕生日ってやっぱり「設定」なんですよ。今でこそ実在性が~とか、キャラクターじゃなくて人間で~、みたいな扱いをされるアイマス3.0とやらですが、でもやっぱり彼女達が私達とは明確に違う「作り物」であることは忘れてはいけないと、私は思うわけですよ。彼女達は「作られて」いるんですよ。
そこには何か「意図的なもの」があるはずです。
そうじゃなかったら伊集院北斗がバレンタインの生まれなわけないし、葛之葉雨彦の誕生日がハロウィンなわけがないですし、古論クリスの誕生日がコロンブス新大陸発見の日でもないし、北村想楽の誕生日が松尾芭蕉の命日であるわけでもない。
まあレジェはそもそも偉人モチーフがあるから名前といい設定といい大分意図的なのですが……でも何かあるはずですよ。いまやうどん好き好き大好き超愛してるアイドルとなってしまった静香ちゃんの誕生日だって小麦の日なんですよ?! それから兵庫出身の神谷幸広の誕生日が阪神淡路大震災の起きた1月17日であることも、何らかの意味があると思っています。
夏のくだりでも書きましたが、もし仮にまつりの誕生日が夏だったら「まつり」というネーミングも納得出来ます。既に書いた通り、祭りは夏の季語でありますので。
でもそうじゃない。彼女は夏と正反対の季節である冬の生まれです。
大体誕生日じゃなくても、血液型だってわざわざ、何かしら意味のありそうな「AB型」なのです。
血液型別性格なんて今時誰も信じてない単なる飾りだと私自身は思っているんですが、それでわざわざAB型にしますか? と思います。aikoとの数少ない共通点だわ~い♪ って喜ぶためのものじゃないんですよ(喜ぶの私だけなんだなあ)
AB型にするのは何か意味あるでしょうよ! ねえaikoさん!(aikoは設定じゃないよ!)
ということで、徳川まつりにおける夏と冬について何が言いたいかというと、やっぱり要するに、「冬生まれであること」が既に「徳川まつり」という人物の特異性、二面性を表してる、ということです。
ダアアーッ!!!二面性って言い方好きじゃねえ~~!!(さっきもやった)
おわりに -立春の生まれ、春来たりなば-
さんざん夏!冬!夏!冬!みたいに書いてきましたが、最後に少し春の話をしたいと思います。
今年は2月2日が節分のため立春が2月3日にズレましたが、2月4日は大体の暦において立春と言っていいかと思います。
徳川まつりの好き要素は数多くありますが、誕生日が立春であることはその中でもかなりポイントが高い好き要素です。
立春の生まれであることについて、もう随分前の確か2019年か2020年にnoteではなくブログに書いたのですが、意図的に設定された誕生日には意味があるとさっき散々書いた以上、徳川まつりの誕生日が立春であることにも、私は何らかの意味があると思っています。
冬来たりなば春遠からじ。古の英国の詩人はかつてそんな風に綴りました。
それならば、春来たりなば夏遠からじ、とも言えるでしょう。立春は春の訪れ……というよりは冬の最中なので、ここから段々と春に向かい始めるよと言う区切りですが、それは遥か遠く夏へ向かうものでもあると言えます。
遥か遠い夏に向かい始める始まりの一日に生まれた彼女。
これはこの子が、まつりという少女から「まつり姫」という確かなアイドルになっていくんだよ、ということを意味しているのかも知れません。
でもそれだと、じゃあ秋はどうなんだよ? ってなりますよね~。でも今回のnoteはあくまで夏と冬にしぼってのことなので、割愛したいと思います。春のことについても、なんか読み返したらほぼ書いてませんし。
しかし、そこでふと思うのがあの「祭りのあと」のカード。あれは2013年10月に開催された「開催!アイドル学園文化祭」で実装されたカードで、ミリシタでも2021年の10月に実装されました。いずれも秋の実装です。
「…頑張ったかいがあったね」という小さなセリフで、初めてまつり姫ではない、「私」側のまつりが垣間見えたカードとして名高いものです。
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それから2枚目のSONG FOR YOUとして実装された「シャル・ウィー・ダンス?」も、秋の深まる11月の実装でした。単なる実装ローテでしょっていう気持ちは、私にもそりゃ~そうだよね~わかる~と多々あるし、こじつけ乙と思いつつ書いてはいるのですが、あれもまたまつり姫よりは、もっと奥深いまつりのパーソナルな部分が表されていたように思います。カードに先だって実装されたメインコミュも、彼女の本質と理想に迫る傑作でした。
なので「秋」は、あくまでカードで言うなら徐々にまつり姫の表情からまつりの表情を見せていく……ような季節なのかな、と思います。
まつりが冬生まれなことって、とても素敵なことだなと思います。
寒いけど空気が澄んでいて、星々がそれこそイルミネーションのようにキラキラ輝く季節で、雪が降れば雪もキラキラとして見える。優しい静けさに満ちた季節だと思います。
まだ厳しい冬の寒さが続くけれど、そんな中で彼女の誕生日があることは、冬の厳しい北陸は金沢に住まう私にとっては、それこそ春の訪れのようにいとめでたきことだと思います。
今年も彼女のプロデューサーとして、お話を書く作家として活動していきたいと思います。
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出逢ってくれてありがとう
お誕生日おめでとうございます。ずっとずっと大好きです。
今年もその先も隣を歩かせてください。