#01 ちゃんと伝えなきゃ。-Introduction-
2018.04.01
柔らかで色鮮やかな作品に身を包み旧式の力織機と向き合うストイックで凛とした佇まい。
天日干しした色とりどりのショールが気持ちよく風にそよぐ中、ナチュラルな笑みを満面に日差しと戯れる姿。
「tabe room」スタンプラリーの案内で大きな口を開けて野菜に齧り付くお茶目な表情。
ポストカードやWEBサイトの写真に映るそのどれもが、玉木新雌の虚飾のない実像だ。
そんな玉木の想いを受けて2018年4月吉日、このWEB新企画『tamaki niime 百科』はスタートした。
玉木新雌が自らのブランドを立ち上げてから14年。
播州織と運命的に出会い産地である西脇に移住。性別・年齢・国籍を問わず誰にでも愛される独創的なショールを開発。
更には会社設立10周年を機に自然豊かな「日本のへそ」の地へと移転。この場所にShop & Labをオープンして2年近くの時間が経過した。
播州織職人とのコラボレーションから始まったモノづくりの探求は、やがて力織機を操り自分の手で機(はた)を織り、今や糸染めから縫製・加工までのすべての工程を網羅しアレンジワインダーや最新鋭のホールガーメントの設備も整ったラボに集約されている。
ショップを訪れた人はガラス張りで隣接するラボの様子を眺め、そんな真摯なモノづくりの現場を知る事が出来る。
そしてShop & Labの周りは緑の山と川の流れ、のどかな田園風景に囲まれ、織物の原料となるコットンを栽培する畑が一面に広がっている。
子供の様に一途な好奇心を持ち、固定観念に縛られずひとつひとつ自分の目で見、手にして確かめ、実験を繰り返しながら、並外れた探究心と常識に囚われない自由な発想でモノづくりにまい進してきた玉木新雌。
彼女の良きパートナーとして、同じく型にはまらない思考と発想を自在に駆使しつつ、独特のブランディング力・ネットワーク構築力でtamaki niime を導いてきたヒトづくりの人=酒井義範。
そして「自律した分身」を求めるふたりのもと、それぞれの個性を追求しながらtamaki niimeを多彩に染めるスタッフたちが集う。
これからはモノではなく、自分たちのコアな部分を届けてゆきたい。顧客とのコミュニケーションの場を増やすべく tamaki niime は、様々な取り組みを新たに始めている。
この『tamaki niime 百科』は、一貫した姿勢を芯に保ちながらも柔軟に大胆に刻々と変化し続けるtamaki niime の、その時々の姿かたち・想いと考えを、「日本のへそ」から世界中のあなたにお届けするページ。
どうぞ今日から、お楽しみに。
書き人 越川誠司
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