洋服のように着られる「肩の凝らない4wayエプロン」作りました
こんにちは、TSUMUGI代表のさよこです。
「食卓から、善い暮らしを」をコンセプトに、自分にも地球にも善い暮らしを目指す、生活共同体(コミュニティ)を運営しています。
突然ですが…
「肩が凝らない4Wayエプロン」を作りました!
「自宅で過ごす時間が増えて、ずっとパジャマを着っぱなし」
「自粛の毎日をハッピーにする自分へのご褒美が欲しい」
「大切な人へのプレゼントを探している」
もし、あなたがこんなことを考えていたら、お気に入りのコーヒーやお茶を片手に、ぜひこの記事を読んでいってください。
4wayで着回し可能、エプロンとは思えないお洋服のような美しいパターン。部屋着の上に被るだけでこんなに可愛い自慢のエプロンができました。
今日は、このエプロンが出来上がるまでのお話と、その魅力についてつらつら書いていきたいと思います。
幻のエプロンを追い求めて…
物語の始まりは、5年前、私が表参道にあった小さなカフェの店長をしていた時まで遡ります。
当時お店で使っていたエプロンが優秀で、長時間のキッチン仕事でも肩が凝らず、とても重宝していました。
しかし、1年ほど使い続け買い替えようと思ったその時。
なんと、そのエプロンが廃盤になっていることを知りました。あんなに気に入っていたのに…幻のエプロンになってしまったのです。
その後、私はカフェを卒業・独立したのですが、どうしてもそのエプロンを諦めきれず「なんとか自分の手で作れないか?」と考えるようになりました。
とは言っても、服飾の専門知識がない私に作れるはずもなく、どうしたものか?と思っている時に「萌子さん」と出会いました。
ここから、偶然の出会いの連続が「肩の凝らないエプロン」の物語を紡いでいくことになります。
紡いだご縁で生まれ変わったエプロン
萌子さんは、文化服装学院を卒業、世田谷でRemake&Repair CHAKUCHAKUという洋服のリメイク&お直しサロンを営んでいる、とても素敵な女性です。
彼女に相談したところ、当時使っていたエプロンよりも、さらに機能とデザインが洗練されたパターンが出来上がり、試作品まで作っていただきました。
大満足のエプロンの型はできましたが、次なる課題は生地の仕入れと生産。
これまた私の専門外です。何のツテもなく「どうしようか?」と考えている時に、偶然、いきつけの代々木上原のカフェ「パドラーズコーヒー」さんで、アパレルブランド「RINEN」の松元社長と出会いました。
その日、松元社長にエプロンについて思い切ってプレゼンしてみたところ、なんと生地屋さんを繋いでくださることに!
三代続く「播州織」のトップランナーと出会う
紹介していただいたのは「植山GROUP」さん。
兵庫県に江戸時代から伝わる「播州織」のトップランナーで、自社で100台以上の織機を所有し、オーガニックコットンの生産支援などもされています。
普段は大手ブランドと取引されている伝統ある会社さんが、こんなド素人の要望を聞き入れてくれるのか?と心配していましたが、なんと快く承諾してくださり、生地の仕入れだけでなく、自社の工場で生産までしてくださることに!
それから何回か試作をし、2020年の春、ようやく本生産にたどり着きました。
こうして、たくさんの人との巡り合わせのおかげで、幻のエプロンが「肩の凝らない4wayエプロン」として生まれ変わりました。
使い心地やお洒落なデザインを楽しめるだけでなく、皆様に良いご縁を運ぶエプロンとなりますように。
こだわり① デザイン性
肩の凝らない4wayお洒落着エプロン
首から紐をかけて着用するタイプのエプロンは、個人的には長時間つけていると首や肩が凝りやすく、紐が首にかかる事で体も勝手に反応してしまい、姿勢もズレていくような感覚がありました。
このエプロンは、上からスポッと被って、腰周りで紐を結んで着用します。
ワンピースのような着心地で、腰紐を結ぶことで骨盤周りにも安定感があり、長時間作業をしていても疲れが気になりません。
また、表裏2色の組み合わせで4wayの着まわしができます。
後ろで結んでワンピース っぽくも着られるし…
背中側の生地を前に重ねるように持ってきて、腰のあたりで結んでもお店っぽい雰囲気で可愛いです。
パジャマの上に着るだけでも「ちゃんとした感」が出るのでオンラインミーティングも安心!笑
どちらを前にしてもポケットがついているので、携帯をいれたり、メモやペンを入れたり、作業がしやすいのもポイントです。
こだわり② 生地選び
昔ながらの技術で丁寧に織られた生地
兵庫県に昔から伝わる「播州織」の技術を生かした国内素材の生地を使用しています。200年以上の歴史を持つ「播州織」は、その肌触りや風合いの良さから、国内外の一流ブランドの生地にも採用されています。
今回、エプロンで使用しているのは麻と綿の混合生地で、お色味は三色。
麻は、汚れ落ちが良く、繊維に抗菌性があり、カビや雑菌の繁殖を抑えてくれます。水に濡れて強度が増すそうで、洗濯しても傷みにくく、気軽に洗えるのもポイントです。綿を混ぜている事で、肌触りが良く柔らかい仕上がりになっています。
こだわり③ エコ包装
ゴミにならないよう設計されたパッケージデザイン
TSUMUGIでは「100年先へ暮らしを紡ぐ」を目指して、活動しています。
100年先にも、美味しい食卓と美しい自然を残せるように、ゴミを極力出さないように。箱を開けた瞬間から喜んでいただけるよう、可愛さも残しながら、資材を使いすぎぬよう工夫した包装で、お届けしています。
オシャレ着を着ているかのような可愛さと、長時間つけていても疲れず、動きやすい機能性。どちらも大切にした自慢のエプロン。
洋服を選ぶように、お気に入りの1着を見つけてください。
【お知らせ】ご好評のため、商品の在庫切れが続いておりましたが、2020年10月に再生産・再販が決定いたしました。ご注文いただいた商品は、2020年10月10日(土)~ 順次、発送させていただきます。
おわりに
私の母は専業主婦で、料理好きだったこともあり、ほぼ毎日ご飯を作り、休日には、一緒にお菓子を焼いてくれました。
子供の頃は、特別なことではなく、何気ない日常だったのだけれど、今思うと、この頃の経験が今の私を作ってくれているような気がします。
日本ではハレの日・ケの日と言いますが、毎日がハレの日であればきっと飽きてしまいます。
ケの日があるから、特別なハレの日がかけがえのないものになるのではないでしょうか?
お家でご飯を作る日は、ケの日の事。外食に比べたら地味ですが、愛情表現でもあり、大切な人たちの健康を守ることでもあると私は思っています。
キッチンに立つことがより楽しみになるように、そして、お家で料理を楽しむ人が増えるように願いを込めてこのエプロンを作りました。
ご自宅時間が増えている今だからこそ、よりおうちでの時間を豊かに、キッチンから、自分にも、地球にも善い暮らしを始めるキッカケとなってくれたら、とても嬉しいです。
《 Special Thanks 》
Remake&Repair CHAKUCHAKU 田中萌子さん
RINEN 松元社長
植山GROUP 有本専務・三村さん・桜栄さん