ベイビーブローカーみた

ネタバレあります


よかったです。
今作でも是枝監督のテーマである、血縁のない家族を描いております。
ゆりかごBOXに預けた母親と子供を売りに出そうとするブローカー、彼女らを追う警察が主な登場人物。

特に心に残ったのは
ヘジン役の子と母親ソヨンの子守唄のシーン。

前者については明るく無邪気で時には核心を突くような発言をする子供。演技はもちろんよかったし、生意気加減が絶妙でした。

後者、5人が最後に泊まったホテルでのシーンでソヨンはこれから売りに出される子供のウソンに対して全く話しかけていないと指摘される。
しかしこのシーンより前にソヨン1人でウソンをあやす場面がありそこで子守唄を歌っている。
この子守唄が終盤になって効いてくる。
ブローカーのサンチョルたちの前では子供を売りに出す非情な母親でなければならないのだが、
実のところは育てたい。それがウソンと2人きりになったシーンで現れる。1人で子育てできる環境や経済状況にないのでウソンの将来を考えた上での決断である。

1つの決断をするのにも多くの葛藤があり、下した決断だけで批判するのは危険なのだと感じました。

万引き家族超えを期待したがそこまでいかず。
それでも素晴らしい映画でした。

#是枝裕和 #ベイビーブローカー

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