在外公館派遣員とは
おでんの美味しい季節になりましたね、個人的に好きな具は餅巾着です。(ロールキャベツはコロッとしたフォルムも味も何とも言えない美味しさで良いですよね)
まずはじめに
聞いたことのある方もない方も(私は当初知らなかったですが)いるかと思いますが、この仕事の中身をお話しする前に個人的な見解を先に述べておこうと思います。
結論として何を目的に(何を得たくて)行くのかがはっきりしていて、その実現のためにこの仕事がマッチするのであれば挑戦してみるのもいいのかなと思います。私自身実際に初めて見ての期待通りだった点ギャップのあった点なども色々(言い出せば)きりがありませんが、今時点でこの選択自体は全く後悔はしていない言えるかなと思います。
この便利な時代、ネットなどで調べだすと実に色んな体験談(逸話)が出てくると思います。この仕事においては特に言えるかもしれませんが、ベースの仕事は画一化されているものの、赴任される国(地域)や大使館・総領事館などの組織形態によっても異なる部分があると俯瞰的に感じる部分があります。
あくまでも個人の一体験談でしかない点を念頭に置いていただき、のんびりご覧ください。
仕事と色々
在外公館派遣員制度とは
これは引用文で説明の代替とさせてください。
最初読んだ時に「要は何の仕事なんだ」と私も思った覚えがあります、所謂民間企業で例えるバックオフィス(総務や会計)を中心として、それ以外にも便宜供与(出張者などに対する任務国でのロジスティクス面での支援)を行うよという仕事です。
ここで一点お話ししておきたいのはこれだけふわっとしているということはいわゆる「雑務」もあるということです。
(もう一息)読むのを止めずに頂きたいのですが、結構な確率でこの点が皆さん引っかかる部分で、実際にかなり地味なお仕事も(いわゆる縁の下の力持ち)あるのは事実です。それが「つまらない。無駄である」と一蹴してしまうこともできます。
しかしながら、個人的にはこの仕事を通じて公的機関という組織やそこで働く方々を時に中の人として、時に第三者的な目線で見ることで自省し学べ、またこれまでの人生では会うことのなかった類の個性豊かな方々とご一緒できる機会に恵まれたことは非常に恵まれていますし、正直に良かったと思う点の一つです。
なぜこの仕事にこのタイミングで転職したのか?
正直にとても悩みましたし、性格適性の不一致で実は日本語面接で1回落ちています笑(聞く限りあまり落ちるものではないような気もします…)。
一言で理由を言うならば「フランス語で仕事をしたいという未練を捨てられず、やってみるなら今かも」というタイミングとニーズが合ったからです。
ファーストキャリアでは意思を持って学士で学んだこととはまったく異なる仕事に就き、そこでも良いご縁に恵まれなと思っています。
ただ、続けていく中で自分自身の頑固さと意外とフランス語で(海外で)仕事をしてみたいという意思が静かにずっと残っていることにふと気づき、「そう思ってるならば一旦そこのみに振り切って仕事を選んでみてもまだ人生どうにかなるかもしれないし、選ばなかったことによる後悔が残ることの方が悔しい」と思ったのが社会人3年目でした。
ご縁あって、とある国にすっ転がって仕事をしていますが、当初思っていなかったこともありつつ、色んなことに手を広げて仕事をさせてもらえていて非常にそれはラッキーだったなと思いますし、この2年間で自分自身がより今後何がしたくて何が必要なのかという解像度が上がりました。
(何かちょっと迷っている方に)アドバイスするとしたら
まず、万人に自動的におすすめすることは個人的にはしません。
というのもやはり聞こえてくるキラキラした面だけでは決してないですし、個々人の叶えたいことや期待値とのすり合わせをある程度しておかないとやっている途中で違和感を覚えたり辞めるという選択肢を取らなければならないことも、世界中のどの仕事においても同じようにあり得るからです。
ただ、何かやってみたいことや叶えたいことがあって、その一つの通過点として働いてみるという点では決して悪い選択肢ではないのかなと思います。
1年と幾ばくか続けていて思いますが、やはり(この仕事限らず全てにおいて)「なぜこの仕事に就く決断をしたのか」という最初のきっかけと意思を言語化して心の中に留めておくことが、何かの拍子で大変な局面に立った時に戻れる起点として大切になるなと思います。誰かに宣言するものでも何でもないので、大きなことや素敵な台詞でまとめる必要は全くないと思います。ただ「何となく」で進むことを選ばず、ご自身の思考ややりたいことと真摯に向き合った上で、一定の自分自身の納得感を持って決めるという選択肢を取るといいのではないかなと老婆心ながらに思う次第です。
試験のことや仕事内容のことなど、いつの日か綴れればと思います。