LSE大学院記🇬🇧 | 冬学期 Week1「パブリックスピーキングの魅せ方」

冬休み初めの前、特にクリスマスシーズンは割とどこの場所でも席とりがしやすかった大学とは一変、どこをみても人・人・たまに違う生き物（トムとジェリーの世界…🧀）という大学の冬学期も始まりついに授業という点では折り返し地点を越してしまいました（早すぎる）

冬休みは基本的にはロンドンでのんびりとしていました。お天気がいい日もあったり、近所をたくさん散歩して知らない場所を発見したりと、楽しく平和に（テスト期間はまた別の話の一人で慌ただしくしていましたが）過ごすことができました。

そういえばというところで、冬休みの終わる前にパブのレストランに久しぶりにご飯を食べにいきました。面白いところは、パブのいわゆる立って飲むスペースの賑やかな感じと、レストランスペース（大体１階上）上がると内装が凝っていたり雰囲気が変わって面白いなと思った今日この頃です。

ちょっとおとぎ話感のある（？）空間でした

今学期の授業

冬学期はまた秋とも様相が変わり、理論をケーススタディーをもとに分析したりと理論と現実世界の橋かけをする授業が多くなってきた気がします。気がついたらこんな感じのラインナップに

• People Analytics and Technology

• The Management of People in Global Companies

• Leadership in Organisations: Theory and Practice

• （聴講）Managing Artificial Intelligence

個人的な今週の授業ハイライト💡：Leadership in Organisations: Theory and Practice

リーダーシップの本も日本でもたくさん出ていると思いますし、マネジメントをする側もされる側も聞く確率が高いワードなのかなと思います。授業の掴みで問いを立てられたのが「どんな要素がリーダーたらしめるのか」という問いで、改めて考えるとどうでしょう。リーダーシップと聞くと何かを引っ張る指揮者的な人、意見をまとめてくれる人、上層部との橋渡しをしてくれる人…など色々なイメージがあるのではないでしょうか。（一つの）回答としてはリーダーとは、 「マネジメントスキル」「リーダーシップスキル」の掛け合わせ（双方被っている要素もありますが）で、どちらかが欠けてもリー
ダーシップのある人にはならないと。よく用いられる定義だとこんな感じでしょうか。

Leadership is the process of influencing others to understand and agree about what needs to be done and how to do it, and the process of facilitating individual and collective efforts to accomplish shared objectives (Yukl, 2006)

Leadership as a People Skill

「リーダーシップに関する論文は色々あるものの、結論としてだいぶカオス（時代によっても潮流が変わる・これ、という定義が確立されていない）だから博士でやる時に教授に止められた」と授業を担当している教授がこぼしていたくらいに…深まっていそうで深まりきっていない分野です。この分野に飛び込んでいくのも（楽しいものの）大丈夫かなと思いつつ、なかなか学術的に考える機会なんて今後人生そうないだろうと思うと、これからの授業が楽しみです。

今週考えたこと：パブリックスピーキング

だんだんnoteがランダムなつぶやきを含んだ雑記になってしまっていますが…私が今まで（他のどの教授も言うまでもなくとてもお話は上手なのですが）お会いした中でもトップ3に入るくらいパブリックスピーキングが上手く、割と大人数の教室ではありながらも「教室の風」をうまくコントロールして授業をしていたのが印象的でした。

おっしゃっていて印象的だったのが「自分自身は非常に内向的で（誰も信じてはくれないけどと言っていらっしゃいましたが）、心の中でどう思っているかをそのままアウトプットするのではなく、自分の伝えたい内容を相手にどう魅力的に伝えていくのかを試行錯誤していった結果、現在の状態に至った。なので今でも公衆の面前で話すのは得意ではない」と。
見てるこちらからすると「本当かしら…」と言うくらいジョークの入れ方や、生徒をどうトピックに対して引き込むかがうまかったのですが….。

教授を見ていて感じた、個人的にパブリックスピーキングが上手い人の共通点とはなんだろうと考えた時に（好みの問題も大きいですが）思ったポイントを（勝手に）挙げてみました。

• 自分の言葉で話す

• 自分の話している内容を一種客観的に見ながらコントロールする力

• トピックとは大まかにずれない形で自分の経験や多くの人が知っている出来事を通じて、自然と本題に導入していく話の構成力

• 質問に対する回答を（生徒側が）した際の、視点を調整してのコメント：鳥の眼虫の眼の使い分け

• 聴衆の温度感を感じ取って話を舵取りする力（切り上げるタイミング・伝え方など）

• ボディーランゲージ（強調したいポイントで少し動きをつけてみる）やアイコンタクトでの話の強弱の付け方

論理的思考力（ロジカルに話す力）や質問する力、などが必要と言われる要素は人によって・記事によっても異なるようですが、個人的にこの経験を通じて感じたことは相手に伝えようとする意思（気持ち）×冷静に自分自身を客観的に見つめる目×自分自身で自分の強みをハンドリングする力なのかなと…。ぼやぼやっとしていますが。私自身は大勢の前で喋るのは苦手な手前、大きなことは言えませんが笑 自分は持っていないものの他の人を見ていて素敵だなと思う部分は（自分に負荷が極端にかかりすぎない範囲では）取り入れて損はないので、取り入れられる部分は取り入れて少し自分自身も普段の何気ない会話でも意識していきたいなと思った日常の一コマでした。

伝え方といえば、私が個人的に好きな本を思い出しました。（すぐ何の本だったかタイトルを忘れてしまうのをどうにかしたいし、そろそろ読み直したい。）

松浦さんの文章はどれも素敵で、いつ読み直しても美しい言葉の紡ぎ方に惚れ惚れします。

伝わるちから | 書籍 | 小学館

ではまた！