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とある異国でのDALF受験記

DALFやDELFの結果が出始めたようですね(受験された方本当にお疲れ様でした!)
去年ひょんなご縁から今駐在している場所(一応フランス語圏)で試験を受けました。
DELFを受けたのは大学生以来とだいぶご無沙汰だったので、約5年ぶりの受験且つよりによってアウェイな地を選択してしましました。

フランス語のお話もいつの日か綴りたいと思いますが、記憶が色褪せないうちに小話程度にとある国でのDELF受験記録を書こうと思います。
(おそらくですが同じ地で受ける方はほぼいらっしゃらないと思うので、こんな場所もあるんだという小話として流していただけたら嬉しいです)

DELF・DALFとは

ローマ字4つのこの試験は何だという話ですが、下記の名称の略称です。
・DELF : Diplôme d'études en langue française
・DALF : Diplôme approfondi de langue française
名前だけ見て分かるような…分らないような厳つめな試験名をしていますが、レベルによって2つの試験名に分かれているに過ぎません。
DELFはA1-B2, DALFはC1,C2が対象の試験です。
日本だと仏検(実用フランス語技能検定)や場合によってはTCFなども知られているかもしれませんね。

今回この地で受験したのはC1の記録になります。

フランス語との格闘歴

何やかんやフランス語に関わっている(いたい)と思っている以上、そこそこには好きなのだと思いますが、フランス語から好かれるのにはまだまだゆったりと構えてお付き合いする必要がありそうです…。
振り返ってみると、「大学でひょんなご縁で仏文科を選択→在学中にスイスに何故か交換留学→東京で数年働く(フランス語は無縁)→アフリカのフランス語圏でフラッと働く」といった感じです。なので学習年数で言えば結構な長さになります、早いもので。

DALF C1受験期

受験概要
今いる場所では年に4回試験があり、日本円でC1はおおよそ15,000円程度でした。(2023年の11月)
今まで東京の日仏学院でしか試験を受けたことがなく、今回海外で初めて受験しました。

試験開始前
フランス語の学習が比較的幼い時から現時点では学校等で行われていることもあり、フランス語話者は比較的(特に首都は)多い国です。そしてのんびりとした国民性も相まり、割と遅刻には寛容(寛容であってはいけない時も多いのですが)です。

試験時間では確か12:30と書かれていて、その通りにいったものの、結局試験会場のドアは閉まっているわ、門の外で人はごった返しているわと、最初からだいぶ難儀かつほとんどが高校生または大学生でした。(他の語学系の試験でも始まる45分前とかに集合時間が記載されているケースもあったので、おそらく遅刻遅延対策でかなり前の時間を書いているのだと思います)学生の方が多かった理由は、フランスをはじめとした欧州圏への留学を目指しているための人が多くいたからだと思います。

そして、C1を受けにきたはずが、C2レベルで話せる(友達と普通にフランス語で日常的に会話している)若者に囲まれて完全に場違い(勉強不足)であることを悟りましたが、時すでに遅し。試験団体に試験代を寄付するのも勿体無いので全てに知らないふりをして試験会場へいざ。

試験開始(筆記)
始まってしまったら巻き戻せない、ということであれよあれよと試験の時間に。直前まで復習!しようにも全て中途半端にしか準備ができておらず、もはや空想に耽る時間でしかなかったです。
試験開始ギリギリ(遅れてくる)人も多くいて、試験官に複数人が「時間を伸ばしてほしい」だの「筆記用具が何もない(どうやって試験を回答するんだ!と心の中でツッコミを入れつつ)」人など、個性豊かな方が多く揃いました。見ているとやはり、リスニングやスピーキングは比較的得意としているものの、ライティングは苦手(できなかった)な声が多く聞かれました。
おそらく公用語の影響等もあるのではと勝手に推測しています。
ライティング後は書き終わらなかった受験生たちが、監督官に試験時間を伸ばしてほしいだの何だの積極的に主張していたのが印象的でした。

試験開始(口頭)
ここがなかなかシュールな試験会場で、緊張と共に試験会場に入ったのと同時に何にびっくりしたかというと、試験の準備室と試験会場が同じ部屋であり、そこに複数人がそれぞれの面接官と面接をしている、なんということでしょう…。ただでさえ集中して構成など考えたいのに、、面接の声で集中もへったくれもありませんでした。ここまでくるとだんだん面白くなってきてしまい、一人でニヤついていたと思います。

口頭試験は無口目(クール目)なマダムと1:1で、ひとこと目に「フランス語でこれまで高等教育を受けたことがあるか」聞かれました。そこからは反芻されるは論破されるは色々ありましたが、完全に勢いで終わりまで持って行った記憶があります。(C2うける当たってテコ入れせねばダメだなと思う今日この頃です)

こんな国もあるんだという、、試験準備には何の参考にもなりませんが、国民性を理解して行かれた方が、圧倒的に無駄な戸惑いが減ると思います。

次なる目標

DALF C2、これだけ長ーい期間フランス語をやっているので何とかして撮りたいところ、、先人(今頑張っていらっしゃる皆さん)に続けるように2024年の6月に受けたいなと呟き続けています。フランス語の勉強法などは、(需要はないと思いますが)また今度に。

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