2024.11月 第4週の日記
福嘉柿(ふくがき)を食べました〜
11/17(日曜日)
よく晴れていて部屋の中が明るい。
明け方にまた汗をびっしょりかいて、
平熱に戻った。
今度こそ仕事へ行けるかな〜
歌番組が流れているとつい一緒に歌いたくなるけど、のどのためにはしばらく我慢。
大きな柿はとろとろすぎて、カプレーゼにはできず、スプーンでほじくりながら食べた。とろとろ加減はトマトの真ん中のところくらい柔らかい。
透き通る赤みがかったオレンジ色から元気をもらった。
晩ごはんはカレーライス。
私は初日のさらっとしたカレーが一番好き。
11/18(月曜日)
朝も晩も北風が冷たい。
いよいよマフラーが登場。
職場で使う膝掛けもウール製のものに交換。まだ風邪と共に生きているから用心用心。
大丈夫ですか?
無理しないでくださいね
代わりましょうか?
職場でのまわりの皆さんの声がけがやさしくて素直におどろいた。
夜空は澄んだ濃紺に白い段々の雲、
きれいだった。
風が強いと空が掃除される。
11/19(火曜日)
昨晩はこわいくらい風が強かった。
外に干された洗濯物も寒そうでかわいそう。
手袋もしてくるべきだったなぁ。
(べきとも、べきとも、と心が賛同)
夕空が今日もきれい。
部屋にはいつの間にかホットカーペットが出されていた。
ぬくい。ありがとう。
晩ごはんに母はもう一個あった大きな柿でカプレーゼを作ったそう。
すっきりとした甘さで水気もあってチーズの塩気とよく合って、とても美味しかった。
まだ呼吸がうっすら苦しい。
元気な時はあれこれ行きたい場所や読みたい本を考えてワクワクしていたけど、いまは考えるだけでお腹いっぱいの気分になる。
そのうちそんなことすら忘れて、また動き回る日々が戻るのだろうと思うけど。
*
昨日までのやさしかった職場の空気は
メンバーによって一変した。
あざなえる縄の如し。受け取り手の(私の)気分もあるよね。
深掘りすると沼になるから、ひょいっとシャベルで返すくらいに留める。
お互い負けず嫌いがあるから、へんな空気になっちゃうのよね。
負けず嫌いって、自分に対しても相手に対しても、使いようによってはときどき厄介だ。
*
タイニーデスクコンサートの小沢健二さんの回で「いちょう並木のセレナーデ」を久しぶりに聴いた。
『LIFE』のアルバムは発売当時からきらめきと発見と青春がいっぱい詰まっていて、今も本棚にちゃんと入ってる。
こうして長い時間を経てひと回りして歌詞の意味がより伝わってくる。
小沢さんの音楽はいつもどことなくカラッとしている。
季節に例えると、梅雨じゃないな、まだ寒さの残る春、5月のさわやかな風、涼しくなり始めた初秋や冬のきりっとした寒さを思い出す。
やがて僕らが過ごした時間や
呼びかわし合った名前など
いつか遠くへ飛び去る
という何気ない歌詞にふいに涙が出そうになったから、お風呂に入ってひとりになった。
誰かと別れることによってつらかったことも遠ざかったけど、
ふたりでスーパー行って、好きなアイス一個ずつ選んで買おうよ、とか
本屋さんでそれぞれ立ち読みして
なんかいい本あった?とか言って
喫茶店へ移動して買った本を読み耽ったり、夜道の散歩したり、
そういったただ楽しかったことまでもが遠ざかっていく。
もう同じ時間は過ごせないんだなぁ。
涙をこらえることはできるけど、鼻の奥や目頭がじゅんとする。
そんなことを思い出しながら。
11/20(水曜日)
寒くて雨も降る。
湿度のおかげでのどは少し楽に。
冬支度でもって家を出た。
バスの中もひんやりしていて薄暗い。
手袋も両ポケットにスタンバイ。
明日はお休みだから、いつもの書店兼カフェへ寄る。こないだ美味しかった季節の紅茶を再び注文する。
準備してくれた店員さんも、この紅茶が好きなんですって。
色や香りをレクチャーしながら愉しそうに作ってくれた。
美味しさが倍増した気分。
私はふいに話しかけられるといつもどぎまぎしてしまうが、ひとからよく話し掛けられる。それはわるいことではないと思っている。
自分的には、その店員さんへマスク越しに思いっきり笑い返したつもり。
帰宅すると母がやや疲れた様子で
今夜は早めに寝るそう。
母が元気がないとうちは明かりが消えたようになる。
11/21(木曜日)
朝、ベランダの向こう側に見える木々に透明のしずくがぶら下がっている。
今朝も雨が降っているのかな。
私はまだ鼻づまり。
朝食の時の母の様子はいつもと変わらず、昨日はなんだか疲れちゃったのよね、と
話していた。
そんな日もあるよね。
来年の年賀状を作る。
今年は横浜へあそびに行くことが多かったから、大さん橋埠頭のあたりから撮影した船の写真を使った(景色のみ)。
写真を使う年賀状はいつぶりかな。
横浜へは週末、仕事終わりに東横線で移動して一泊した。
妙蓮寺で途中下車をして本屋さんへ行き、お蕎麦屋さんで一杯飲んで。
いい気分になったから、そのあと駅ピアノを弾いてみたりなんかしちゃって。中学校の頃合唱コンクールで伴奏した「時の旅人」をうろ覚えで弾いたけど、指がぜんぜん動かなかった。
万国橋の近くのホテルには、自分で調合できるバスソルトがあって、ピンク色の岩塩と好きな香りのハーブを混ぜて、すてきな巾着に入れてお風呂に入ったりした。
楽しくて勿体なくて、ベッドの読書灯をつけて眠くなるまで部屋で本を読んだりした。読書灯だなんてそれだけで特別だな、と思いながら。
翌朝、美味しい朝食を食べて海沿いを散歩してシウマイをお土産に買って帰った良い思い出。
11/22(金曜日)
暖かい小雪。
日差しもたっぷりあり、自然と明るい気分になる。
のどから下の肺のあたりまで居座る風邪の親分もだんだん分散、蒸発している。
その調子、その調子。
風邪の間、どん兵衛あっさりおだしがおいしいきざみ揚げうどんにはよくお世話になりました。
風邪を引かなくてももちろん好きなんだけど。
(余談ですが日清のCMもいつも面白くて好き)
乙成さんはテンション高くよく喋る。
内容も攻撃的。
も〜ぉ〜や〜だよ〜と
近頃、郷ひろみの歌が頭を回っていたが、今朝はお休みする連絡が来て、
私は背筋が2センチくらい伸びた気分になった。なんかこの胸のつっかえは風邪の親分のせいだけではないように感じる。
仕事を時間内に上げて、逃げ帰る。
こないだの紅茶と新刊の漫画を買いに、
また書店兼カフェへ寄った。
今週もお疲れさまでした。